模型になっていない車両2

2021-11-01 | 海外蒸機
普通ならとっくに模型になっていなくてはおかしい車両シリーズの「2」です。

PKP(ポーランド国鉄)Pt47形です。

現役のまま上手に蒸機保存を実現してきたポーランドの代表的本線用、急行旅客機です。 

私は特に注意していませんでしたが、割合最近まで「動けるカマ」が居たはずです。


ビドゴシチからトルンに向かう列車、Pt47牽引

我々は駅と駅の中間点で撮影していました。

警察は我々を捕獲するための警官隊をどちらの駅に配置すれば良いのか決められず、選んだ作戦は「おまわり列車」でした。
この列車もおまわり列車です。(ポップアップします)警官は見えませんが・・・

一般の乗客も乗っていますが、全車に警官が大勢乗っています。 お巡りさん満載です。

撮影を終わって列車に乗って宿泊先へ行こうとする我々を絶対逃さないために全列車をおまわり列車にしていたのです。

目的地に向かうべく乗った途端に周囲は「おまわり」ばかりです。

ビドゴシチ駅で乗り継ぎのため下車した時、全ての警官は一緒に下車、プラットホームで即「円形」に包囲され、ホールドアップです。
数日前と同様、二列縦隊で行進する警官隊の間を歩かされて事務所に連行されて取り調べとなりました。

この列車もそういう「おまわり列車」です。

我々はワグネルデフ(ヴァグナーデフ)を持つPm2(ゼロサン)を撮りにきたのですが、Pm2とPt47は共通運用でした。


Pt47 はミカドです。 動輪直径は1750mmです。

「P」は急行旅客機を表すと思います。

「O」は普通旅客用です。

『T』は貨物用です。


こちらはブロツワフ近郊です。

Pm2 が何処にいるのか? 世界の誰もが知りませんでした。 

世界中の冒険的鉄道ファンがポーランドでは捕まり、カメラフィルムを没収されたうえで国境まで連行され、国外へ去ることになります。

そんな所なので情報が皆無でした。

駅で隙を突いて撮った写真はありますが、駅間で構えて撮った写真は存在しないと思います。

でも、Pt47はそんな時代ではない、共産圏政権が次々崩壊して撮影に問題無くなった後も残っていたはずの機関車です。

これらの写真は街でいつポーランド人の鉄道ファンに会っても大丈夫な様にアイフォンに送りつけたものです。