有名な金田茂裕さんの“形式別 国鉄の蒸気機関車 Ⅳ”です。
432ページに制作中である69620の戦前(形式入りプレート、キャブ窓に横桟有)おそらく岩見沢配置時代と思われる写真が載っています。
69620で非常に気になるディティールに反射板ハンドル上側に斜めのリベットの連なりが目立ちます。 ↓69620ディティールで最も参考になる写真が有る“時の流れに郷愁紀行”
http://eyeyan.blog71.fc2.com/blog-entry-1144.html
戦前の写真はこの昭和50年の写真とはあちこち違いますが、斜めリベットだけは変わらない感じです。 俺は69620だと主張しています。 これは表現せねばなりますまい!
こんな感じかなと穴を開けて(径0.35mm)真鍮線を埋め込みます。
不揃いになるのも格好悪いかなと思ってバローベのヤスリをこんな風にベークライト片に貼り付けて真鍮線の断面を揃えてみました。
埋め込み作業で過熱ダンパー跡地の「移設された手摺」や反射板ハンドルが熱を食らって動かないようにテープで留めます。
この目立つリベット列は手摺や反射板ハンドルの取付前に取り付けておきたかったです。
そんな作業をした後“蒸機を語る会”で蒸汽機関車の博士;高(←本当は梯子段の高)木宏之(ひろし)さんに「何でしょうか?」と質問する機会がありました。
答え!
昼間のご質問は反射板12の固定リベットのコトでしょうか?
反射板ハンドルで動かす下半分の稼働部13は図面には「戸扉」という名称で書かれているそうです。
明確!明快な回答ありがとうございます!
しかし、知識が無くて取り組んだ工作には問題ありでした。
反射板は反射板ハンドルと完全に同一線上であるべきであると同時に完全に一直線に並んでいるべきでした。
このリベット列、69620ほど明確じゃなくとも9600全体に時折見られるディティールであることにも気がつきました。
リベットの正体判明より前に作業はどんどん進みます。
掴み棒をフロントデッキに立てます。
ベークライト片の活躍です。
フロントデッキ下からハンダを流します。
木片に「1703」と書かれているのは小田急デハ1703の事で、1700系はこの時期落成して居(だからキューロク作っています・・・芸術祭も近いし)るのです。
機関士側はフロントのステップ改造でキャブ寄りに移設されています。
スペーサーは小さな木片ですね。
取付成功です。
IMONの蒸機やゴハチのつかみ棒は細くて綺麗な自慢の掴み棒です。