ED141・ED144

2012-12-20 | 鉄道模型
年々宴会が増えて模型の捗りが思わしくないですがそれでも徐々にやっています…模型。


箱が二重です。

ワールド工芸のED14・・・・・ぴんと来ない機関車ですがこんな題材を製品化してくれたことを意気に感じて2両とも買いました。

夏姿です。


それにしても大きなパッケージング! IMONの外函は「捨てて結構」がテーマですが、これはそうでもない感じ?

鉄道模型は箱が大きいほど売り易いですがお客様は後で大変です・・・


ウレタン・・・スポンジ!鉄道模型の収納としては絶対使ってはいけないモノをこんな風に使っています。 

まあこれも少し前までは普通のことでしたが。

(スポンジは最長40年~最短2年程で溶けて車両の塗装面を犯します・・・修復不能です)


私の買ったのは‘夏姿’です。 碍子の上側の押さえが表現されず白のままなのは頂けません。


片方(ED144)はパンタの擦り板が塗り潰されたままです。


分解して行きます。 室内の色が有ると思ったら運転室仕切りだけでした。


ワールド工芸の標準的なスタイルの下回り構造。

(線路と平行になった)タテ置き両軸モーターになった現在の仕様は調子が良いです。


台車は共通、連結器はIMONカプラーHO-301を採用して頂いています。

台車の塗装はフラットベースの入れ過ぎで「黒なのに黒くなくなった黒」に塗られています。


ED17やED60が入線してきた昭和35年以降も残ったED141とED144はいろいろなところが違います。

避雷器の位置、パンタからの母線、車体では窓など。


パンタグラフ擦り板を磨きました。 (意外に平面が無くて簡単ではない・・・)


マスキングは「窓は絶対マスキング」と「車体はマスキングラインを絶対に出せない」の両立が必要ですので二重です。


マスキング完了。


塗料は“ウナギのタレ”をそのまま使います。

時間経過のせいで少し弱まったフラットベースの具合が「丁度好い」と見ました。


吹きあがりました。 面倒なので2両に差をつけていません。


ED14は(16番を含めて)初めて触りますが、なんとかなった感じです。


パンタ擦り板はもう一回磨いてアクリルの「クリヤ+フラットベース」を筆塗しておきます。


PS-14パンタグラフは中央ネジ1本で固定です。 

碍子はロストです。 8本のうち2本はパーティングラインのバリが酷かったです。


先端部を錆色っぽい黒(実は汚れた蒸機の動輪側面色)で筆塗りします。

バリを落とした2本は削ってエナメルのフラットホワイトを筆塗りします。


取り付けるとまあまあ上手く行っています。


触れない部分、台車内側になえるギヤボックス側面はウェザーシステムで錆色っぽくしておきます。


仕上がった(組み立て上った)ED14を載せた“内箱”

内箱も大きすぎです。 ワムのコキ5500を入れるために流用する事にしてIMONの14m級用紙箱(後に見えています)に入れ替えます。


ED141


ED141


ED141


ED141


ED144


ED144


ED144


ED144


ED144


ED141




近代化されたED141

原形に近いED144

なかなか可愛らしい機関車です。 ED60が変電所の能力不足で」転出後も長く仙山線で使われたED14。

本当はブドー1号でないと拙いのかなと思いましたがED14は意外に後の時代まで仙山線に残って居ました。

(以前にも説明しましたが、ELは戦後EC同様に明るいぶどう色=後のぶどう色2号を塗装指定されましたが、ぶどう2号の用意が無く、通常ぶどう1号で塗られていました。 黒も、混合も有ったようです。 ただし米人ギボンズさんのコダクローム写真集で確認すると客車に揃えて昭和34年まではきっちりブドー1号に塗られていたようです・・・・昭和38年までは「1号」に塗られた電気機関車が首都圏に走っていました)