哈密(三道嶺)2010 第1日

2010-02-16 | 海外蒸機
新疆ウィグル自治区 哈密(三道嶺)露天掘り炭鉱で働く蒸機を撮りに行って参りました。
日程は1月21~24日(3泊4日)です。


中国西端、新疆ウイグル自治区の首都、烏魯木斉からやや東、モンゴル寄りの哈密が目的地です。
アプローチは北京から烏魯木斉へ飛び、夜行列車で哈密に入ります。

今年のガイドは、ず~っと御世話になってきた車さんではありません。
20年前厳しい旅程を共にした陳さんのお世話になろうと考えました。

いよいよ中国も終わりです。
終わるに当たって、どうしても陳さんと旅行してみようというわけです。
20年前、我々は二回目の訪中でした。
陳さんも日本人鉄チャンを案内するのは二回目だと言っていたのを覚えています。


6:43 羽田空港国際線ターミナル入り口 今回は夢のような「羽田からの出発」です。


6:51 狭いカウンターに向かって何重にもクランクした行列に並びます。


7:25 CA(中国国際航空)は席の事前予約は出来ません。でも希望通りの席を選べました。


8:03 CA184便搭乗口、今回は奥井カメラ中心で旅行をレポートしたいと思います。


8:16 我等の最低催行人員2名、奥井&井門です。 (奥井左手で撮影)
バスから周囲を見ても此処が「見慣れた羽田」だという感じが全くしません。


8:23 エアバスA321-200 CA184便 羽田8:30-北京11:30


8:26 地上勤務員の姿を捉えたナイスな記撮です。
ここまでの写真ももう一度見て下さい。
奥井の記撮カメラは常に複数のターゲットを狙っている事が判りますね。


9:39 時間はまだ日本時間ですが、既に此処は中国!燕京(北京)ビールの登場です。
ビールが美味しい!鼻に抜ける良い香りがします。
中国の前進が感じられました。


10:26 機内食が出ました。大谷連隊長の言葉通りエアバスのシートピッチは広かったです。


2009-02-11 10:07(比較のため)去年のボーイング757です。狭かった!
それにしても驚くのは井門、奥井ともに服が同じです。中国行きは「専用」で他目的には一切使わないから大体10年位同じなのです。
撮影;都築雅人!


10:28 機内食です。


11:32 ←1時間遅らせた中国時間です。中国上空に入りました。偏西風強く遅れ気味です。


11:40 雪景色の都市近郊、住宅と畑は完全に区分され絶対に混ざり合っていません。


11:49 更に都市に接近。左舷に遠く平行滑走路にアプローチ中の飛行機の姿が見えます。

12:07 北京に到着致しました。


12:11 巨大な第3ターミナルを延々と動く歩道に乗って(歩いて)入国管理ゲートへ向かいます。


12:24 中国への入国を終えて無料電車乗り場へ。3-3站から3-1站まで乗るためです。
あくまでも第3ターミナル内を移動する電車です。


12:28 無料無人電車先頭近くからビデオを撮ります。パナソニックSD-5です。


13:07 北京到着1時間で荷物到着。三脚は去年同様超過サイズ引渡所に回されていました。
偏西風が強くて飛行時間が延びた上に荷物が遅くて冷や汗です。


13:20 国内線乗り継ぎカウンターで搭乗手続き中に陳さんから電話が来ました。
海外に居ても掛かるサービスに登録しておいたのが役に立った訳です。

CA1297便14:05発 僅かに時間があるので何か食べることにします。
C26ゲートの位置を概ね確認して第3ターミナル国内線乗り場の2階の味千ラーメンに突撃!


13:40 200席ありそうな巨大店舗で店名にカタカナ!それにしてもなかなかラーメンが来ません。


13:47 10人がかりで作っているのですが全然出来てきません。駄目かもしれないと見て記撮です。


13:51 散々待って遂に出来てきました。とんこつラーメンそのものと言って良いでしょう。
去年、中国の麺は麺とスープのバランスが悪く、麺用の大きなドンブリも無く、美味しい麺を食べられるまで遙か遠いと言っていたのが此処に既に有るじゃないですか!!


13:52 飛行機の時間に追われていますので1分で此処まで食べて席を立ちます。残念!


13:53 味千ラーメンを後に機内持込のデカビデオをカートに乗せてダッシュ!


13:54 C11とかC51とかを味わう余裕もなく走ります。


13:55 井門はへばってきていますが奥井はこういう写真を撮る余裕があります。


13:56 着きました!北京空港は巨大。味千ラーメン→C26ゲートは500mもありました。


13:57 CA1297便に搭乗! 北京14:05-烏魯木斉17:55 です。


14:32 山の尾根に続く白い線は万里の長城でしょうか。


14:40 ビールはサントリー?(違うでしょう)・・・そしてグラス、ナッツのつまみ。


14:57 北京~烏魯木斉はリスクを考えて「ファーストクラス」にしたのです。左手で撮影です。


14:57 機内食、ビジネスクラスのような感じです。


機内誌より・・・「男性から見て素敵な女性」


17:07 どういう地表面なのか不思議な模様です。既に多くの山や砂漠を越えてきています。


17:30 天山山脈が見えてきました。


17:34 最高峰に博格(ボゴダ)山(5445m)を擁する天山山脈が聳えます。
天山山脈は複数の山脈を合わせた総称です。
天山山脈全体の最高峰は遙か西方中国とキルギスの国境にあるポベーダ山(7439m)です。 


17:39 やや望遠気味の方が汚れたガラス面の影響を受けにくいです。
向こうの山脈はモンゴル共和国内でしょうか。


17:41 手前は雲海です。 この数分後哈密の真上を通過する筈です。


17:49 既に三道嶺上空も通過した感じです。 (山の形を見比べて後で判定しました)


17:49 エコノミークラスでも山脈見学騒動となっていました。


17:59 低くなってきたボコダ山脈を越えると北側は一面の砂漠が広がっています。


18:09 人の住む耕地が南側、砂丘が続く砂漠が北側で境目できっちり分かれています。


18:38 烏魯木斉空港に到着しました。


18:39 陳さんの出迎えです。


1994年2月26日 六道河子にて若かりし人々 左から孔憲科、井門義博、奥井伴彦、陳祥

ここで驚かされるのは、孔憲科さんとも一緒に旅行していたのだという事実です。

もう一つの驚きは、陳さんの髪型が変わっていないことです。

この時の8泊9日の旅程は
1 東京→北京      (夜行)→
2 四平(四梅線撮影)  (夜行)→
3 南岔(南岔撮影)   (夜行)→
4 牡丹江(大観嶺撮影)→紅房子(民家泊)
5 (紅房子撮影)→牡丹江  (夜行)→
6 瀋陽(瀋陽砿務局など撮影)(夜行)→
7 承徳(京承線撮影)洞廟河泊
8 (京承線撮影)密雲泊
9 (京承線撮影)北京→東京
という過酷なものでした。

私の荷物重量64.8kgという最高記録もこの旅行時でした。

私達が旅行を依頼した相手は「傅(フー)」さんでしたが、日程が過酷に過ぎるので陳さんを送ってきたのが20年前の旅行だったのです。
陳さんはその後独立、現在に至っています。


18:43 預け荷物の受け取りです。


18:53 待った揚げ句ようやく荷物が出はじめます。 我々はファーストクラスですが、全然ファーストではなく一緒に出てきます。


18:55 男性は自分の荷物と思って取って、違うと判って戻したところ荷物が壊れました。
荷物の持ち主の女性は「どうしてくれる」と詰め寄っています。


19:02 ようやく荷物が揃い、預け札のチェックです。


19:05 空港ビルから外に出た瞬間です。烏魯木斉にやってきました!


19:07 チャーターした車と運転手さん、烏魯木斉空港をバックに記撮です。


19:33 烏魯木斉市内までは通常30分程ですが、高速道路は渋滞していて時間が読めません。
車の排気が真っ白なのは気温マイナス20℃程度であることを告げています。
「あまり寒くない」という大谷連隊長の言葉を信じ、北海道程度の寒さを想定した装備で来ていますが少し不安になります。


20:02 デパートに来てみましたが8時で閉店でした。


20:03 撮影;奥井伴彦 「やったり荷物バイクのブラし撮り!」


20:05 烏魯木斉は人口230万人、世界で一番海から遠い大都市と言われています。


20:22 石榴(ざくろ)のジュースを飲みに来ました。


20:23 ウイグル族のおばさんがジュースを注いでくれます。


20:23 石榴ジュースの元、石榴が積んであります。


20:24 この寒いのに西瓜(スイカ)も置いてあります。


20:26 ハミウリ、哈密の特産品です。はっきり言って「夕張メロン」です。


20:26 石榴ジュースは酢っぱめor甘めのブレンド、その中間と色々のバリエーションが有ります。


20:28 市の観光の中心です。ウイグル族の暴動はこの辺りで始まったそうです。


20:28 そこから地下商店街方向へ向かいます。


20:28 振り返ったところです。暴動が起こった辺りだと言います。


20:30 地下の商店街のお店です。生首を売っている訳では無さそうです。


20:30 地下街の雰囲気です。ウイグル人達の「しぶちか」みたいなモノでしょうか。


20:32 地下街は物騒だからと軽く通り抜けた向こうには屋台村がありました。


20:32

20:32

20:32 とても寒いです。その為お客様もあまり居ません。


20:34 帽子を買うというテーマを作って地下街に再突入しました。


20:36 帽子物色中です。


20:40 こちらのお店の方がなまなましい生首が並んでいます。


20:40 この店に狙いを定めました。おっ!今は亡き私の財布が写っています。


20:41 奥井、井門ともに帽子を買いました。頭にかぶったりカメラを包んだりします。


20:42 薬のもとでしょうか・・・


20:42 地下商店街も閑散としてきました。


20:48 スーパーマーケットも見物に行きましたがもう閉店する時間のようです。


20:52 その入口の動く斜路をお客様が帰っていきます。


21:06 夕食のお店「青兎然」に行きました。由美かおる(?)が居ます。


21:06 大きな料理の写真から選ぶシステムです。多人種多言語を想定でしょうか。


21:06 中国人らしからぬ顔のコックも居ます。


21:14 中の様子はこんな感じです。


21:30 2人ともチビカメとチビビデオは店に頼んで充電中ですのでNikon700Dで撮影します。


21:32 烏魯木斉での運転手さんも一緒です。


22:11 由美かおると記念写真です。


22:11 入店時に撮るべき写真を退店時に・・・電気消灯という失敗の経験を忘れています。


22:30 烏魯木斉駅です。


22:30 街の方向を見た姿です。


22:31 この電飾表示器の明るさが圧倒的です。


22:32 中国の站で普通に見られる荷物検査を通過します。


22:33 エスカレーターに乗って乗車口フロアへ、中国では普通のスタイルです。


22:33 軟席待合室に入ります。普通は軟席待合室からの入場は改札口と改札時刻が違います。


22:35 一本前の列車でお客様が出て行き、一気に空いた軟席待合室です。


22:42 いかにも中国という看板。


22:48 改札を抜けてホームに向かいます。


22:49 ドレスデンHbfの二階ホームのような雰囲気です。
列車後方に電源車の騒音が響きます。


22:50 食堂車と電源車以外は殆ど2階建ての列車です。写真はクリックで大きくなります。撮影;奥井伴彦byチビカメラ


22:52 サボで記念撮影、次は餐車、餐の隣は軟臥、そう、次の次が我々の乗る車両です。
でもそのサボで撮ろうとすると一悶着有ります。
なぜなら、手前側のデッキ入口の車掌が即乗車を要求するからです。


22:57 軟臥は1階が4人部屋、2階が2人部屋です。我々は一階一部屋に3人という幸運です。


23:05 従来型の軟臥と比べ高サ方向が窮屈であることが判ります。車販から買った新疆ビール2本。
K9782次は23:08発車、哈密に向かって走ります。


23:57 程々宴会をやり、そろそろ寝る体制です。


24:25 就寝前のトイレを終えて形式番号を撮っておきます。
左側に見える階段は二階の通路に続きます。
一階と二階は通路と個室が進行方向左右が逆になっている構造です。

最初の関門、烏魯木斉を無事味わって通過し、哈密での必勝を祈って眠りに就きます。