♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■神への誠実さの広がり / 岩井基雄

2018年06月18日 | Weblog
2018/5/14放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
 
第二週の月曜日は旧約聖書に登場するヨセフの人生について学んでいます。エジプトの大臣となったヨセフは兄たちの心の変化を確かめようと、兄シメオンを縛り捕え、末の弟ベニヤミンを連れてくるようにに命じました。更に、兄たちが穀物の代金として持参した銀を戻して穀物の袋に入れ、彼らがイスラエルから戻って来るの待ったのです。

 イスラエルに戻った兄たちの話に父ヤコブは驚きますが、飢饉がなおひどくなる中、ヤコブは末の子ベニヤミンを手放し、兄たちと一緒にエジプトに送ることを決断したのです。握りしめていたものを神様に委ねる決断をヤコブもしたのですねえ。

 またヤコブは先に戻された銀と共に二倍の銀も持参するよう息子たちに命じました。行く途中もいろいろな心配や懸念が兄たちの心にはあったことでしょう。しかしヨセフはエジプトに戻った兄たちをごちそうで歓待します。戸惑い警戒する兄たちはヨセフの家の管理者に前回の銀が袋に入っていた事情を説明します。その時この管理者はこう答えたのです。「安心しなさい。恐れることはありません。あなたがたの神、あなたがたの父の神が、あなたがたのために袋の中に宝を入れてくださったのです。あなたがたの銀は、私が受け取りました。」 旧約聖書 創世記43章23節 (新改訳2017)

 ヨセフからの説明や指示がこの管理者にあったのでしょうか。彼は、「あなたがたの父の神が、・・・袋に宝を入れてくださった」と語るのです。主人ヨセフの思いや信仰を受け、複雑な状況の中で兄たちに誠意を示すこの管理者はエジプト人でしたが、まるで神の民のようです。ヨセフの、神様への信頼が自分の家のしもべたちにも広がっていたと考えられるでしょうか。管理者は捕らえていたシメオンを兄弟たちの所に連れて行きました。
 この管理者の誠実な姿勢から、神は神に信頼して歩む人の家全体を祝福され、神と人への誠実さを豊かに与えてくださることが分りますね。私たちも自分の神様への信頼と信仰を他の家族にも、友にも分ち合うものとさせたいただきたいと願います。

 聖書のことば
 「私と私の家は主に仕える。
      旧約聖書ヨシュア記24章15節

       PBA制作「世の光」2018.5.14放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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