♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■だまされたヤコブ / 岩井基雄

2015年08月14日 | Weblog
2015/8/14放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。月の第二週の金曜日は旧約聖書に登場するヤコブの人生について学んでいます。兄エサウを騙し、神様からの祝福を奪い、彼に殺意を抱いた兄から逃れて、母の兄である伯父ラバンのもとに身を寄せたヤコブは今度はその伯父に騙されます。ラバンはヤコブよりも更に上手だったのですねえ。

 伯父ラバンには二人の娘がいました。姉娘「レアの目は弱々しかったが」、妹娘の「ラケルは姿も顔だちも美しかった。」(創世記 29章17節)と聖書に記されています。ヤコブは妹娘のラケルに恋をします。そしてヤコブはラケルとの結婚を条件に伯父ラバンに7年間仕えましたがラバンは結婚式の夜、闇に紛れてラケルではなく、姉のレアをヤコブの所によこしたのです。

 聖書はこう語っています。
 「朝になって、見ると、それはレアであった。それで彼はラバンに言った。「何ということを私になさったのですか。私があなたに仕えたのは、ラケルのためではなかったのですか。なぜ、私をだましたのですか。」 旧約聖書 創世記29章25節

 しかし実は、そこにもヤコブに対する神様の不思議な取り扱いがあったのです。自分の思い通りにすることを選び取ってきたヤコブでしたから、騙される痛みや理不尽な体験をすることは少なかったでしょう。騙される痛みを知ったヤコブは、ラケルのために更に7年間仕えることになりますが、その14年間の中で神様はヤコブを訓練し誠実な歩みへと導いてくださったのです。そしてこの後、神様の人類の救いのご計画はラケルではなくヤコブの妻となった姉娘のレアを通して成就していくことになりますから本当に不思議です。私たちもまた同様に、思うようにならない事、騙されるような痛みを経験し、苦難を通ります。しかしその苦難の中で神様は私たちを取り扱われ、その苦難をも祝福へと変えてくださることがおできになるのです。
 
 あなたが様々な失望や痛み、苦しみを経験する時、そこに不思議な神様の恵みへのお招きがあるのではないでしょうか。どんな中でもあなたと共にいて、あなたの傍らに立っていてくださる神様を認め、神様の祝福と恵み、その豊な愛、不思議な恵みを受け取っていく者とされて行きませんか? 神はあなたを愛していらっしゃるのです。

 (PBA制作「世の光」2015.8.14放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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