♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■小さな火種

2007年07月03日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきねひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。

 キリスト教会がどのように生まれ成長していったのかは、聖書の中の『使徒の働き』という書物に記されているんです。その使徒の働きの6章という所を読むと、成長していった教会に一つの問題が起こったことが書かれています。

 それは、ギリシャ語を使うユダヤ人がヘブル語を使うユダヤ人たちに苦情を申し立てたって言うんですねえ。何と毎日の食べ物の配給のことでギリシャ語を使うユダヤ人のやもめがなおざりにされていたと言うんです。ま、食べ物のことで問題が起こったんですねえ。食べ物の恨みは恐ろしいってな訳です。

 当時のエルサレムにはギリシャ語を使うユダヤ人たちもたくさんいました。離散したユダヤ人たちがエルサレムに戻ってきていたんでしょう。しかしどこかでエルサレムに住むユダヤ人たちはその人たちを軽んずる風潮があったのかもしれません。

 考えてみれば食事の量の多い少ないは教会の発展にはあまり関係がなさそうですよね。しかし問題というものは実は小さな小さな事が発端になることが多いのです。いつも座っている椅子に他の人が座ったとか、スリッパの位置がいつもと違うとか、味付けがいつもより濃いとか薄いとか、ま、実に些細なことが問題になることが多いんです。

 しかしその小さな問題に、彼らはきちんと真剣に討議し、神様の愛と知恵に満たされた評判の良い7人を選び、食事当番に当てたって言うんです。それも、この人たちのリストを見ると、何とみんなギリシャ名を持った人たちが選ばれたんですねえ。なおざりにされている人たちをかばうかのように選ばれました。小さな問題に対して直ぐに対応し、分裂の火種を取り除いていくことは大切なことですね。

 まあ人の集まりというのは、いろんな不足した部分があります。教会も例外ではありません。そしてお互いの心の中も同じですよね。私たちの心の中に不満や妬みがありませんか? それが少しずつ少しずつ積もっていくんです。するといつの間にか冷静に考えると最初はほんとに些細なことから始まっているのに、いつの間にか巨大な岩のような塊になってしまうことがありますねえ。ですから私たちは自分の心の中を聖書のことばから点検し、ありのままを神様に告白しながら生きていくことが大切なんです。

 ビリビ人への手紙4章6節に、「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」(ビリビ人への手紙4章6、7節)と書かれています。キリストの守りの中で生きて行きましょう。

 ( PBA制作「世の光」2007.07.03放送でのお話しより)

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblical.jp 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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東海福音放送協力会への問い合わせは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

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