ぼうたんを愛でる言葉の失せにけり ひよどり 一平
(ぼうたんをめでることばのうせにけり)
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牡丹の花を見ると、私ははっとして言葉を失ってしまう。
牡丹の美しさを華麗な五七五で表現したいのだが、それがとても、とても・・・。
そのたびに、「やっぱりオレは駄目だなあ」と嘆くばかり。
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昨日は都心へ行ってきた。
緊急事態宣言下でありながら、いまの都心に緊張感は希薄だ。自粛馴れかも知れぬ。
これで感染者数が減少するのであれば、「宣言効果」があるのだろうけれど、どうだろうか。
何しろ宣言を発動する前から、「延長論」が出ているのだから、妙なハナシ。
延長が危惧されるのなら、初めから長い期間で発出すればいいではないか。
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先日のこと。
「コロナに対する恐怖と、戦争末期におけるアメリカ空軍の空爆に対する恐怖とでは、どちらがキツイですか」と問われた。
その時は、「うーん」と唸っただけで答えなかった。
言うまでもなく、コロナは細心の対策を施せば防げるが、空爆は逃げても逃げても追ってきて防げない。
まさに次元が異なる。しかし、八十年も前の子供の頃だったから、今は逃げ惑った頃が懐かしく残っている。