死に急いでいるつもりはない。
しかし、「あと20年ほどは生きてやる!」と、力むつもりはさらさらない。その体力もない。
つまり、神仏のご意向に従うまでのこと。
先日のテレビのど自慢で、百歳ほどの男性が堂々と鐘を三つ鳴らしていた。
なかなか粋なものであった。
「よーし、オレも15年ほど経ったら、鐘を三つ鳴らしてみるか!」
と、そんな気分にさせられた。鐘三つ鳴らすのであれば、先ずは歌唱力だ。
いやいや、歌唱力もさることながら、あと15年ほど生き永らえることが肝要。
夏夕焼いま晩年のどの辺り 一平
(なつゆやけいまばんねんのどのあたり)