ある時、あるきっかけで、「よーし、昭和の曲は歌わないぞ」と決心し、新しい曲を覚えようと努めた。
ところが、またあるきっかけで、「やっぱり、昭和の曲はいいなぁ」と再認識し、おのづと考えが変わった。
俄然、古い曲を歌うほうが多くなった。何しろ、元気な頃の私が、夜な夜な歌っていたのは、昭和の曲だったのだから。
よく呑んでよく歌っていたものだ。今さらながらしみじみ思い、しかも、ちょっぴり反省もしている。身体も毀れた。
もちろん今も、平成の曲を歌ってはいるが、いまひとつピンと来ない。昔のように、新しい曲が覚えられないという現象もまた、実態の一つだ。
そうだよねえ、あれからずいぶん経ったものねえ。
ちっぽけないのち、いつまで頑張れるかなア。
万緑の中の一点我がいのち ひよどり 一平
(ばんりょくのなかのいってんわがいのち)