のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は…どっかで像を見たらぜひ教えて欲しい、単語はよく聞くけれど実際にほとんど見られない、「般若菩薩(はんにゃ・ぼさつ)」についてです。
日本で「般若経典」での本尊。
知恵を象徴する存在・菩薩なんですが……そうですね、ひでる所持の本では書かれていないものがほとんどでした。
いったい、どんな方なんでしょう?
※この絵が「般若菩薩」です。
般若菩薩、別名「般若波羅蜜多菩薩(はんにゃはらみた・ぼさつ)」で梵名は「プラジュニャーパーラミター」…うわうわ、練習しないと言えません(笑)
もっとも初期に成立した、「大乗経典」を偶像化したものだそうです。
もともと、もやもやっとしたガスみたいな存在なんですよ。(←失礼)
その「大乗経典」ってーのは、ごく簡単に”あらゆる物事は「空」なんだよ”、”自分が成仏するためには他の全ての生き物たちを救いたいという心が大切なんだよ”、っていう教え。
「般若仏母(はんにゅ・ぶつも)」とも称されます。
般若(はんにゃ)ってーのは、仏教での修行によって得られた悟りの智慧(ちえ)を示します。仏教の真理そのまま、正しく物事を認識して判断する能力、みたいなもの、ですか。
ぱっと思いつくであろう「嫉妬した女の顔」という、同名の能面(※写真ですね)はまったく関係なく、当然ですが「萩原流行」さんともまっったく関係ありません。
(※間接的に由来の元となってはいるようです)
また、仏母は梵名「プラジュニャーパーラミター」が女性名詞であるためで、諸仏はこの「般若菩薩」の知恵の力によって悟りを開くことができるそうです。
”諸尊の母”とされているのは、そんな理由。
通常は菩薩として描かれ、密教では胎蔵界曼荼羅・持明院の中央尊。
この際は三目六臂でそれぞれ異なる印を結び、一臂は白蓮華を持っています。
六臂は、「六波羅蜜」という、”菩薩が行う六つの実践業”を象徴したものとされています。
虚空蔵院におられる場合は、ニ臂の般若仏母。
ほかに甲冑を身に着けるもの、手に経箱を持つもの、知恵の剣を持つものなど様々。
眷属には大般若経を守護する、四天王を含む十六神「十六善神」を伴い、般若十六善神として表されます。
結構スゴイ方なんですが、日本で信仰はなく、彫刻にも絵画にもあまり登場しないシンボル的な存在みたいなの。
見かけないのは、そんなんが原因なのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_night.gif)
[関連記事] 【観音・菩薩・天部などいろいろ】
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⇒ 執金剛神・仁王像
⇒ 日光菩薩・月光菩薩
⇒ 二十五菩薩
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 地蔵菩薩半跏像
⇒ 毘沙門天 (仏像・天部) 前編 後編
⇒ 兜跋毘沙門天
⇒ 大黒天 (仏像・天部) 仏像編 信仰編
⇒ 荼吉尼天
⇒ 摩利支天
⇒ 大天狗像
⇒ 千二百羅漢像 びんずるさま
※おまけ:般若心経(はんにゃしんぎょう)
宗派によって呼び方は様々。
大乗仏教の空・般若思想を説いた経典の1つで、僅か三百字足らずの本文に大乗仏教の心髄が説かれている…そうなのです。
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日本で「般若経典」での本尊。
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般若菩薩、別名「般若波羅蜜多菩薩(はんにゃはらみた・ぼさつ)」で梵名は「プラジュニャーパーラミター」…うわうわ、練習しないと言えません(笑)
もっとも初期に成立した、「大乗経典」を偶像化したものだそうです。
もともと、もやもやっとしたガスみたいな存在なんですよ。(←失礼)
その「大乗経典」ってーのは、ごく簡単に”あらゆる物事は「空」なんだよ”、”自分が成仏するためには他の全ての生き物たちを救いたいという心が大切なんだよ”、っていう教え。
「般若仏母(はんにゅ・ぶつも)」とも称されます。
般若(はんにゃ)ってーのは、仏教での修行によって得られた悟りの智慧(ちえ)を示します。仏教の真理そのまま、正しく物事を認識して判断する能力、みたいなもの、ですか。
ぱっと思いつくであろう「嫉妬した女の顔」という、同名の能面(※写真ですね)はまったく関係なく、当然ですが「萩原流行」さんともまっったく関係ありません。
(※間接的に由来の元となってはいるようです)
また、仏母は梵名「プラジュニャーパーラミター」が女性名詞であるためで、諸仏はこの「般若菩薩」の知恵の力によって悟りを開くことができるそうです。
”諸尊の母”とされているのは、そんな理由。
通常は菩薩として描かれ、密教では胎蔵界曼荼羅・持明院の中央尊。
この際は三目六臂でそれぞれ異なる印を結び、一臂は白蓮華を持っています。
六臂は、「六波羅蜜」という、”菩薩が行う六つの実践業”を象徴したものとされています。
虚空蔵院におられる場合は、ニ臂の般若仏母。
ほかに甲冑を身に着けるもの、手に経箱を持つもの、知恵の剣を持つものなど様々。
眷属には大般若経を守護する、四天王を含む十六神「十六善神」を伴い、般若十六善神として表されます。
結構スゴイ方なんですが、日本で信仰はなく、彫刻にも絵画にもあまり登場しないシンボル的な存在みたいなの。
見かけないのは、そんなんが原因なのでしょう。
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宗派によって呼び方は様々。
大乗仏教の空・般若思想を説いた経典の1つで、僅か三百字足らずの本文に大乗仏教の心髄が説かれている…そうなのです。
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