お寺さんぽ Ver.03

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大天狗像 大雄山最乗寺 (神奈川)

2006年03月03日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は天狗のメッカ、大雄山最乗寺です。

えっとここ前にも書いたんですが、そのときはお寺の話題中心だったので、今回は
天狗中心に書きます。理由はよく分かりませんが、私のブログに「天狗」を検索して
たどり着く方が多いってこともあるので。
もしかして今天狗ブームなんですか? (※みうらじゅん)

天狗はもともとは中国の妖怪が元で、日本に初めて登場するのは日本書紀。
そのどちらも皆が想像する山伏姿ではなく、キツネっぽかったようです。
現在の形が定着するのは中世以降のようです。
その流れから、神通力をもった妖怪として登場する一方、逆に神として崇められる
例も数多くあります。

これは山岳信仰における山神がそのまま天狗と結びついたようで、山中にて厳しい修行
をする山伏は自然の霊力を体得することを目的としていました。(修験道といいます)
簡単に言えば天狗を目指していた、とも言えるでしょう。

奈良時代の実在人物、役小角(えんのおづぬ、通称は役行者)は修験道の開祖とされて
いる人ですが、孔雀王呪法を修め鬼神を使役する法力をもち、空を飛び回ったという、
まさに天狗そのものという方でした。
ちなみに役小角は「呪術で人を惑わす」ということで伊豆に流罪になったりしてます。

まぁ、それら色々がまざりあって、現在の天狗のイメージが出来上がったようです。
天狗で調べたら、一時期は六道以外の世界で天狗道ってのがあったり、将棋の駒で天狗
なんてものがあるみたいですね~。(注)
↑こんな、教えたがりで自慢する鼻高々な人も天狗といいます。うわ、私ですか?!


(注)
天狗道:仏教の六道のほかに天狗道があり、地獄にも極楽にも行けない無限地獄だったようです。
駒の天狗:本将棋にはいませんが、大大将棋、大局将棋などには天狗という駒があるそうです。


[住所] 大雄山最乗寺 神奈川県南足柄市大雄町1157

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