お寺さんぽ Ver.03

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御神山・三輪山 登山について (奈良・大神神社)

2011年09月11日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は…とても”のんびり”とは言っていられない、「三輪山」の登山について、です。


最古の神社という「大神神社(おおみわ・じんじゃ)」
こちらが崇めているのは、なんと「三輪山」と、お山そのものなのでした。
そのために本殿はなく、奥に三ツ鳥居があって、それを通してお山を拝するという原初の信仰形態です。
(※いちおう御祭神は「大物主大神(おおものぬし・のおおかみ)」)
ちなみに三ツ鳥居は勤番所から神主さんを呼び、横から参拝できます。

…でね、その神様そのものな「三輪山」に直接登れるということで、このたび行ってきました。
ぶっちゃけひでるさんは普段座り仕事でスポーツも特にしないため体力はなく、行ったのも真夏の真っ只中であったため…あまり気乗りはしなかったんです。
そのため、事前に色々と調べてみました。
神体山ということで写真・飲食などが禁止されているなど”入山心得十箇条”があり、いまいち期待するような情報は得れませんでした。
そのため、今回のブログでは、実際のところどんなもんか、について書いてみます。
登山できない日付とか、一般的な事柄などについては、他ブログを参照下さい。



※こちらが狭井神社です。

●所要時間について
 ちょうど往復二時間でした。(12:33~14:33 ←マジでぴったり二時間)
 神社左奥の「狭井神社(さい・じんじゃ)」から入ります。
 パンフには二~三時間と書いてありましたが、なるほどそんな感じでしょうか。
 登りでは立ったまま休憩、どっかり座って休憩と、ちらほら休みを挟みつつ、頂上「奥津磐座(おきつ・いわくら)」も数分程度の滞在。
 降りは一度休憩をしただけでした。
 
●装備について
 番号のふられた「三輪山参拝証」のたすきを首にかけて進みます。
 コロコロとした鈴の音が良く、邪魔には感じません。
 また、竹の杖を持っていくよう言われますが、なるほど行き・帰り共にある・ないでは大違い。
 いくつかありましたので、持ちやすいのをチョイスしてください。
 特に降りは足元危険なので、あった方が良いと思います。

 服装はやはり動き易いものがオススメ。
 食べ物はNGですがいちおう飲み物はOKなので、ペットボトルがあるといいでしょう。
 一本だけだとやや少ないかな
 ただ、ガブガブ飲んだとしても、三本は必要ありません。たぶん。
 神社には御神水ありますが、頂上までは何もありませんでした。

 後述しますが木陰多く、帽子は必要ないと思います。
 汗っかきでなくとも、タオルっぽいものはあった方が便利。
 また、ひでるさんはギャッツビーのボディペーパー(ひんやりする濡れティッシュみたいなやつ)とウェアデオドラントスプレー(冷却スプレー)を持って行きましたが、これらがなかなか爽快。
 特にボディペーパーはよく持続し、ちょっとした風も爽やかに感じました。
 オススメ。
 ただ、ゴミはきっちり持ち帰るように
 そのほか、余計な荷物は持っていかない方がいいでしょう。
 神社に無料のコインロッカーがあったので、御利用下さい。


※三輪山・入口 かなりの急坂なので注意。
 
●道について
 木々が高く木陰も多くあり、八月の炎天下でもそう気温は高くありません
 たまに風も吹いていました。(※冬は寒いと思う)
 ただ、道はかなりの急坂で、見上げると進む気がなくなるほど
 まれに進みにくい場所があったものの丸太による階段などで、さして問題ないでしょう。

 狭井神社(80m)
  ↓
  ↓ いきなり結構な急坂。
  ↓ ある程度進むと、なだらかになります。
  ↓
 水呑谷
  ↓ ※そのうち小川が見え、その脇を進みます。
  ↓
 三光の滝・休舎(270m)
  ↓ ※とりあえずここを目指して進むのがいいかと。
  ↓  飲めませんが顔は洗えます。
  ↓   
  ↓ 付近は急坂多く、根もあるので足ひっかけないよう注意。
  ↓ ひでるさんは三回くらいひっかかりました。
  ↓
 中津磐座[なかついわくら](364.5m)
  ↓ ※しめ縄のある岩・木の場所です。
  ↓  アブがぐるぐる飛んでいて威嚇され、休み辛かったです。
  ↓
  ↓ このあたりも急坂です。   
  ↓ たまに分岐がありますが、どちらもそう変化しません。
  ↓ 浮石も注意。たまにカパカパなってるのがありました。
  ↓
 高宮神社(446.7m)
  ↓ ※やや平たくなり、建物が見えれば頂上は間近です。
  ↓
 奥津磐座[おきついわくら](467.1m)
    ※ごつごつとした岩があります。
     奥は行き止まりでしたが、ちらと裏側が見えました。 
 


※杖と御神水 杖は必須です。しっくりくるのを選びましょう。

受付の神主さんに、厳しい調子で説明を受けました。
気が引き締まります。
登山目的、ハイキング目的では困ります、あくまでも参拝目的で登るようにして下さい。
また高さではそれほどでもないですが急坂が続くため、生半可な気持ちでは危険だと思います。
しっかり装備をして進むのがいいかと。



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