お寺さんぽ Ver.03

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高崎白衣大観音・慈眼院 (群馬県高崎市)

2011年06月26日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はすらりと背の高い「高崎白衣大観音」さまで有名な「慈眼院(じげんいん)」です。

関東八十八ヵ所霊場の札所で、東国花の寺でもあるこちら「慈眼院」
起こりは鎌倉時代の中期。
鎌倉幕府の執権「北条泰時」の三男、六波羅探題の責任者であった「北条重時」の創建と言われています。
もともとは高野山の学問寺。
元禄頃(1688~1703)の火災で古文書などを焼失していますが、明治までとして栄えておりました。
現在の場所には、昭和十六年に”高野山別院”として、観音山へ移転されたのでした。
なお本尊の「聖観音」は、もともと鎌倉の漁師が網で引っかけたものだとか。


※観音様です。足元の人に注目下さい。

メインの「高崎白衣大観音」は昭和11年(1936)のこと。
実業家の「井上保三郎」という方が、昔から観音にゆかりのあった観音山に建立されたのだとか。
「混迷した世の中に一つの光明を照らす~」
なんて考えだったみたい。
そうした訳で、コンクリート造りの高さ四十メートル以上という大観音が完成したのでした。
こないだ紹介しております、「白衣観音」ですね。
七十年ほど経過した今ではすっかり高崎のシンボルとして定着。
ひでるさんが行った際にも、多くの人で賑わっていました。
九階からなる各階には、合わせて二〇体ほどの仏像が。
ちょぴりユルめでしたが(笑)楽しめると思います。
なお、胎内拝観は300円です。


※観音さまからの景色です。

地図で駅からみると近そうなんですが…。
ちょっとした山頂にあり、徒歩で行こうとすると激しく後悔すると思います。たぶん。
車ではだいたい10分程度。
タクシーがいいでしょう。


また、付近の店で販売している観音最中がオススメです。
治したい部位から食べるんだってー。


[住所]
 高崎白衣大観音 慈眼院 高崎市石原町2710-1

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パズルの超達人 2016ベリースモールピース 龍頭白衣観音 23-054
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※パズルにもなっている「白衣観音」さまです。
 かっちょえーですね。

ゼリーフライ (埼玉県・行田名物)

2011年06月19日 | ネタ
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は、目指せB級グルメという行田名物の「ゼリーフライ」です。

美味いですか?

現地に着いて、そう聞いたのは一ヵ所ではないんですが…観光施設のおねーさんも、タクシーの運ちゃんも、微妙な表情で、困ったような笑みを浮かべるのでした。

簡単に「ゼリーフライ」ってのは、そうした食べ物。
ちなみに↑それは冗談でも何でもなく、事実です。

フライ、とあるので揚げモノ、ゼリーとあるので甘いぷるるんとしたアレを想像すると思いますが、どっちも間違い。
書いてあった説明では、”衣のないコロッケ”です。
ジャガイモとかニンジン、そしてオカラが大量に入っているもの。
食物繊維が豊富で、おいしくてヘルシーなんだそうな。
ちなみに、その形状が小判ちっくであるため、「銭フライ」と呼ばれていたのが、なまって「ゼリーフライ」となったんだって。


※きました、これが「ゼリーフライ」です。


忍城近くに店があったので、さっそく食べてみました!

「…………」

うん、うん……なるほど。
お腹減った寒い日とかに食べると…いいかも。


※割るとこんな感じよ。

ひでるさんは同じB級グルメのチャンピオンである「富士宮やきそば」を食べたことありますが…「ゼリーフライ」はちと(かなり)厳しい気がします。
皆さんの微妙な表情の理由がよく分かりましたよ。
バラ肉とか入っていたら美味くなるのでは(←それじゃダメなのか?)


※フラべぇ 名前が直接書いてあるのが悲しいですね。

ちなみに、小麦とちょっとした具材作る、お好み焼のような「フライ」と共にプッシュされているらしく、それぞれをユルキャラ化した「こぜにちゃん」・「フラべぇ」なんてのもいました。
忍城で会えましたよ。



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※B級グルメは本などもでておりました。
 「富士宮やきそば」は当初の予想に反して、かなーり美味かったですよ。 

閻魔大王 (天部・仏像)

2011年06月12日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はこないだヘタくそな絵でやりましたレア仏「閻魔天」でなく、皆さんがぱっと想像できるだろう、メジャーな「閻魔大王」です。

人間の死後三十五日目に冥府は閻魔王庁で罪業の審判を下す、十名ほどの神様の中心に位置する方。
(※十三というのもありました)
左右の魔神が善徳、悪行を記録した閻魔帳、いかなる隠しごともできない生前の行いを映しだすという浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)を細かく点検し、人の善悪を判別するのです。

その誕生は、中国が唐であった時代。
こないだ紹介しました、密教十二天の一人「閻魔天」に「地蔵十王経」、「預修十王生七経」などの思想が加わって作られたもののようです。
中国では「地蔵菩薩」と同体であり、その「地蔵菩薩」が地獄にて救いの手を差し伸べる~という考えの普及と共に、信仰が盛んになったようです。
梵名は「ヤマラージャ」
「閻魔王」、「閻羅王(えんらおう)」とも呼ばれます。



日本では平安末期から高まった「地蔵菩薩」の信仰と共に、認知されることとなりました。
そんな訳で、「閻魔天」の信仰は平安時代でしたが、こちらの「閻魔大王」は鎌倉時代から。
浄土教の広がりと共に、地獄・極楽のイメージも流行。
特に、あまり現実味ない(かもしれない)極楽よりインパクトのある地獄は当時の日本人にて大流行し、八大地獄・八寒地獄・孤独地獄…などが多く語られるようになりました。
(※ちなみに八大地獄:1等活、2黒縄(こくじょう)、3衆合(しゅうごう)、4叫喚、5大叫喚、6焦熱、7大焦熱、8阿鼻、ほか百三十六もの地獄があります)
その地獄界の王、「閻魔大王」は中世から近世にかけて地獄絵の解説をした「絵解き」から、庶民の間でも”死後をゆだねる存在”として畏れられるようになったのでした。
舌を抜かれる
など伝わっている言葉のだいたいは、もともとの仏教からではなくて、世俗的なものであるようです。

そのお姿は一目瞭然。
冠をかぶり、笏(しゃく)を持った中国的な道服のお姿。
激しい怒りの表情がポイントです。
物凄く見つけやすいと思います。
眷属として、「泰山府君(たいざんふくん)」、「五道冥官(ごどうめいかん)」、「司命(しめい)」、「司録(しろく)」などと一緒だったりしますね。
有名な京都は「六波羅光寺」、「六道珍皇寺」ほか、結構あちこち寺院で見掛けると思います。

ちなみに、死後七日目渡るのが、三途の川。
これを渡って、閻魔王庁へと向かうんですねー。




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 石仏・五百羅漢像 千二百羅漢像 びんずるさま (仏像・仏弟子) 羅怙羅 (仏像・仏弟子)


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よくわかる「魔界・地獄の住人」事典―サタン、ハデスから、死神、閻魔大王まで (廣済堂文庫)
幻想世界を研究する会
廣済堂出版

※そんな訳でこうした本を。
 過去に流行したそうですが、やっぱり天国よりも興味深い感じですよね。

太田市立史跡金山城址ガイダンス施設 (群馬県太田市)

2011年06月05日 | 歴史
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は「金山城跡」へ行った際にぜひ立ち寄りたい、「太田市立史跡金山城址ガイダンス施設」です。


「金山城跡」へ向かう途中、ぱっと目を奪われるだろうこの施設。
こちらこそ、城の歴史を伝える「太田市立史跡金山城址ガイダンス施設」なのでした。

施設とてはそう大きくなく、ぶっちゃけ…これをメインにするほどではありません。
解説と写真が主で、展示物も少しだけ。
館内には金山の歴史が詳しーく書かれており、各ポイントでは横瀬氏が築城したり、軍議をしていたりというジオラマが展示されていました。
さらに中央には、”戦国シアター”という大スクリーンがあり、その手前には体験装置の”城ナビ”が。
やや薄暗く、ぱっと見はどこぞのゲームセンターのよう。
歴史紹介施設としてはかなり洗練され、格好良いです。

そのうち”城ナビ”を体験しました。
解説つきの、バーチャル「金山城」ですね。
空中撮影など、空からの風景が見れるほか、歩いたりもできました。



※金山城模型 雰囲気出てます。
 前回記事で書きましたが、門に見える線路みたいな溝が水を外へ逃がすというソレです。


↑あの、特徴ある外観がそうなんですが…。
まるで美術館であるかのような特徴的な模様は、石垣をデザインしたのだとか。
館内の方からそれを聞いて納得。

実は「隈研吾(くま・けんご)」さんという、かなーり有名な方のデザインなのでした。
なるほどー。
その関係か、施設の方針で大々的に看板などを掲げないとのこと。
道を行き来する地元の方も、知らなかったりするようです。

また、「金山城」を再現した模型もありました。
なかなか素敵だったので、ちゃんと許可を取って撮影させて頂きましたよ。
入口からの風景に注目。
実はさして距離ないものの、下からだと遠く見えるよう、遠近法の効果があるんだとか。


※金山城模型 入口からの風景

また、施設の反対側(向かって左)は「地域交流センター」ということで、別の団体が管理していいる様子。
こんなところでも、なかなかややこしい感じです(笑)

太田駅からは徒歩で三十分とありましたが…雰囲気としてもっとかかるように思います。
やっぱり車とか、タクシーで行くのがいいかと。
ちなみに、駐車場は約十台まで大丈夫です。
入場料は無料なので、ぜひ一緒にお立ち寄り下さい。


[住所]
太田市立史跡金山城址ガイダンス施設 群馬県太田市金山町40-30


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※こんな本もあります。
 たまにふらっと立ち寄ると面白いですよね。