のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は仏像中では「お地蔵さん」の次くらいにポピュラーな……あー、ここまで書きましたが、お地蔵さんの次にポピュラーなのは「観音様」ですかね。
まーいーや。
有名で人気も高い「仁王」さま、単独名では「執金剛神(しゅうこんごうしん)」についてです。
見たことありますよね?まさか、ない人いないですよね?
ほらほら、重文だろうが国宝だろうが、必ず雨ざらしで門に立たされている気の毒な方々ですよ。
このブログ開始当初で記事にしましたが、伊勢原で見た仁王さまは鼻に蜂の巣があったりと、どこかかゆくなるような方もいらっしゃいました。
梵名は「ヴァジュラダラ」
これで「伐折羅陀羅(ばさらだら)」と音写されます。意味としては、ヴァジュラ(金剛杵)を持つ者。
そのため、執金剛、あるいは持金剛と漢訳されています。
このヴァジュラ(金剛杵)ってのは「金剛夜叉明王」の回でも説明しましたが、手槍みたいな短い武器のことです。
古代インドではポピュラーだったようですね。
あちこちの書物では、「執金剛神は釈迦の周囲につねに侍して、金剛杵を取る」と書かれており、本来は単独神で釈迦の警護をしていたような方なんですね。
ほら、ラヴァみたいなボディーガードですよ。 (※吸血姫美夕)
それから、仏とかの聖域を守る意味もあって阿・吽の一対で表現されることも出始め、「二王」の別名。それが転じて「仁王」の名を持つようになったようです。
また、その姿が服(※裳[も]と言います)を腰にまとうだけで、身構えた筋骨隆々な姿であったため「金剛力士」とも呼ばれるようになるのです。
ちなみに、例外として、中国・日本には甲冑を着けた神将形もあるそうですが。
見たいですねー。
そんなこんなで、便宜上、単独神の場合は「執金剛神」、阿・吽一対のものは「仁王」というのでした。
どれも憤怒形であることが特徴です。なんだか知らんけど、怒ってるという。
見分け方は…いいですよね。写真みたいなんですよ。
奈良は「東大寺・法華堂」には奈良時代作の国宝「執金剛神像」が見られます。
こちらは甲冑をつけた四天王のような雰囲気で、長年にわたって秘仏であったそうですよ。
ただ、「執金剛神」はさして皆に気に入られなかったのか、広くは浸透しなかったようです。作例もごくわずかであるようですね。レア仏ですわ。
その一方で、仁王像ともなると法隆寺に残る最古のものを筆頭に、各時代を通じてあちこちで様々な仁王像が作られることとなるのでした。
こちらは全国各寺院にてたいてい普通に見られ、作例も様々なのでその違いを楽しむのもいいのではないでしょうか?
ちなみに、口をあけたのが阿形、口をとじたものが吽形です。
[関連記事]
⇒ こまいぬ[狛犬]
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 清涼寺(京都)
⇒ 地蔵菩薩半跏像 (京都・石像寺)
[住所] 醍醐寺 京都市伏見区醍醐東大路町22
※写真は醍醐寺の仁王像です。ちょっと可愛らしいでしょ。
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※仁王の本で、ちょっとかわったものをピックアップ。
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まーいーや。
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ほらほら、重文だろうが国宝だろうが、必ず雨ざらしで門に立たされている気の毒な方々ですよ。
このブログ開始当初で記事にしましたが、伊勢原で見た仁王さまは鼻に蜂の巣があったりと、どこかかゆくなるような方もいらっしゃいました。
梵名は「ヴァジュラダラ」
これで「伐折羅陀羅(ばさらだら)」と音写されます。意味としては、ヴァジュラ(金剛杵)を持つ者。
そのため、執金剛、あるいは持金剛と漢訳されています。
このヴァジュラ(金剛杵)ってのは「金剛夜叉明王」の回でも説明しましたが、手槍みたいな短い武器のことです。
古代インドではポピュラーだったようですね。
あちこちの書物では、「執金剛神は釈迦の周囲につねに侍して、金剛杵を取る」と書かれており、本来は単独神で釈迦の警護をしていたような方なんですね。
ほら、ラヴァみたいなボディーガードですよ。 (※吸血姫美夕)
それから、仏とかの聖域を守る意味もあって阿・吽の一対で表現されることも出始め、「二王」の別名。それが転じて「仁王」の名を持つようになったようです。
また、その姿が服(※裳[も]と言います)を腰にまとうだけで、身構えた筋骨隆々な姿であったため「金剛力士」とも呼ばれるようになるのです。
ちなみに、例外として、中国・日本には甲冑を着けた神将形もあるそうですが。
見たいですねー。
そんなこんなで、便宜上、単独神の場合は「執金剛神」、阿・吽一対のものは「仁王」というのでした。
どれも憤怒形であることが特徴です。なんだか知らんけど、怒ってるという。
見分け方は…いいですよね。写真みたいなんですよ。
奈良は「東大寺・法華堂」には奈良時代作の国宝「執金剛神像」が見られます。
こちらは甲冑をつけた四天王のような雰囲気で、長年にわたって秘仏であったそうですよ。
ただ、「執金剛神」はさして皆に気に入られなかったのか、広くは浸透しなかったようです。作例もごくわずかであるようですね。レア仏ですわ。
その一方で、仁王像ともなると法隆寺に残る最古のものを筆頭に、各時代を通じてあちこちで様々な仁王像が作られることとなるのでした。
こちらは全国各寺院にてたいてい普通に見られ、作例も様々なのでその違いを楽しむのもいいのではないでしょうか?
ちなみに、口をあけたのが阿形、口をとじたものが吽形です。
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[住所] 醍醐寺 京都市伏見区醍醐東大路町22
※写真は醍醐寺の仁王像です。ちょっと可愛らしいでしょ。
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※仁王の本で、ちょっとかわったものをピックアップ。
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もともとのシンボルみたいなのでなく、仏像という明確な形にしてくれて感謝なのですよ。
いいなぁ。