お寺さんぽ Ver.03

現在は更新をお休みしています。

日本唯一の千体観音堂 (京都・三十三間堂)

2007年12月09日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日も京都で仏像が見たい方にオススメな、超有名スポット「三十三間堂」です。

前回色々書きましたが…なんやーかんやーと印象に残るのは仏像でしょう。
お堂なんてどーでもいいですよね。失礼ながら。

まず、千体観音
ずらりと並べられたのは、千体の「十一面千手千眼観世音」です。
中央に座した巨大仏像「木像 千手観音坐像」は鎌倉時代のもので国宝。
「運慶」の子「湛慶(たんけい)」が八十二歳の時に作成された、寄木造りの名作なんだって。
左右に五百体づつ並んだ観音像、百体ほどはお堂が建造された当初の平安時代のもので、火災から救出されたんだって。
残りは鎌倉時代に再建された時から、十六年かかって復興されたそうです。
それぞれに作者名が彫られており、「湛慶」ほか当時の仏師の名前があるとかなんとか。
こちらは重文。

そして、二十八部衆立像
こちらは鎌倉時代復興後の作。
千手観音とその信者を守護する眷属、二十八の仏像は仁王・四天王などのなじみ深い仏像ほか、あまり見ない珍しげな仏像も含まれてます。
檜の寄木造りで、目には写実性を高めるために水晶をはめ込む「玉眼」の手法が用いられているそうです。
皆そこそこの大きさで、すらりとした良い仏像です。

左右に配置された「風神」「雷神」も鎌倉時代復興後の作。
ひでるさんも見ました「俵屋宗達」の超有名作品、「風神雷神図屏風」のモデルになったと言われているそうです。
CMとかでも出てたりしてましたから、知っている人も多いでしょう。
こちらが、太鼓=雷神、袋=風神というイメージを決定付けた像なんだって。
すとーん、と心に残る、リアルな格好いい仏像ですよ。
こちらは国宝。

とりあえずやたらめったら詰め込まれたような、凄まじいまでの量に圧倒されることでしょう。
何度見てもいいもんですけれど、最大の難点は人の多さ。
できるのであれば、一人でゆっっくり鑑賞したいもんです。
…無理かなー。


[住所] 蓮華王院(三十三間堂) 京都市東山区三十三間堂廻町

[関連記事] 【観音・菩薩・天部などいろいろ】
⇒ 国宝・弥勒菩薩半跏思惟像 (京都・広隆寺)
⇒ 重文 木像聖観世音菩薩立像 (秦野・宝蓮寺)
⇒ 楊貴妃観音 (京都・泉涌寺)
⇒ 馬頭観音
⇒ 執金剛神・仁王像
⇒ 日光菩薩・月光菩薩
⇒ 二十五菩薩
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 地蔵菩薩半跏像
⇒ 荼吉尼天
⇒ 大天狗像
⇒ 千二百羅漢像 びんずるさま

 ★宜しければ応援クリックお願いします。  ⇒ 【人気blogランキング】

風神雷神の殺人―警視庁捜査一課事件簿 風神雷神の殺人―警視庁捜査一課事件簿
阿井 渉介 (1999/11)
講談社

この商品の詳細を見る
※昨日に引き続きまして…風神雷神まで殺人事件に巻き込まれてしまいました(笑)
 なんでもかんでもサスペンスですね。



最新の画像もっと見る