お寺さんぽ Ver.03

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大谷観音前立 平和観音とおまけ (栃木県・宇都宮市)

2010年06月27日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は…先日紹介しました栃木県宇都宮市の「大谷観音(おおや・かんのん)」のすぐ近く、大きいことはいいことだな「平和観音」です。

やっぱり巨大なものってーのは良いですね。
先日「大谷観音」を紹介しましたが、こちらの「平和観音」は近年に制作されたその前立なのでした。


敵味方合わせて、戦死者幾百万という第二次世界大戦。
その戦死者の霊を弔うと共に、世界平和を願って「平和観音」は作られました。

まだ戦後間もない、昭和二十三年(1948)
元大谷観光協会と地元の方々によって、採石場の側面を利用して刻まれました。
なんとコレが”全て手彫り”なのだそうです。
それは凄い!
…本当ですか?

そんな訳で、完成までにかなり時間を要しており、六年ほどの時間を必要としています。
完成は、昭和二十九年(1954)とのこと。
皆さま、お疲れさまでした。
続く昭和三十一年(1956)には「日光山輪王寺」の門跡「菅原大僧正」によって開眼の秘法が行われ、めでたく観音様となったのでした。



その身長(高さ)は八十八尺。
約二十七メートルだって。
先の磨崖仏「大谷観音」も結構大きなイメージでしたが、そちらは約四メートルくらいです。
対面して左側から背中側へのぼることができます。
階段は少ないものの、結構急。
上から見ると、↓こんな感じ。
付近の町が一望できます。




…これだとやや少ないので、もう1つ簡単に。
前回の「大谷寺」のオマケ話ですね。
そちらのお寺には池と弁天堂があるんですが…中島にあるお堂の両サイドには、白蛇がいたのです。

むかしむかし。
こちらの池には毒蛇が住みつき、人々を悩ませていました。
この話を聞いた「弘法大師」こと「空海」は、秘法をもって蛇を退治したのです。

…って、「大谷寺」の縁起そのままですね。
もしかしてこの池のことデスか!?
(※右下写真みたいな白蛇がいます)



ただ、縁起では退治されたという毒蛇でしたが、こちらのエピソードでは心を入れ替えて白蛇となり、弁才天に仕えることとなるのでした。
なお、参拝後に白蛇の頭を軽くさすると、後利益があるそうです。

あ、さすってないや。



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※なんと!金運も授けてくれるのでした。
 …って、白蛇殺生しちゃってるじゃん!!

大谷観音 大谷寺 (栃木県・宇都宮市)

2010年06月20日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は餃子で有名な栃木県宇都宮市の「大谷観音(おおや・かんのん)」です。

ネットで一目見た時から狙っていました。
周囲の風景を飾る独特な石が見事なこちら、通称「大谷観音」は「大谷寺」です。


正式名称は「天開山大谷寺」
歴史は古く、なんと平安時代の初期頃にまでさかのぼります。

大小の独特な岩が広がる、大谷の地。
その岩下からは水が湧き出していました。
がしかし、そちらに住んでいた毒蛇のため、水は毒気を含んでいたのです。
鳥獣ほか人がコレに触れると病気になるほか、最悪の場合は死んでしまうこともあったようなのです。

弘仁元年(810)
”もうこの地を捨てなければいけない”
そんな里人の憂いを聞きつけたのが、「弘法大師」こと「空海」さま。
ちょうど東国を旅していた彼は、毒蛇を除くべく谷へと入って行ったのです。

…それから、十日余り。
無事に谷から出てきた大師は、毒蛇を退治したと告げ、去って行っていきました。

おそるおそる人々が谷へ入ってみると、光輝く「千手観音」と、その脇侍として「不動明王」と「毘沙門天」が岩山にあったのです。
大いに感謝した人々は、仏教に帰依していったのでした。



と、こんなんが大谷寺の始まりのようです。
仏教絵本みたいなストーリーですねー。
ひでるさんは昔そんなん見てましたよ。

とりあえず確かなことは、平安初期にはこの地に千手観世の磨崖仏(まがいぶつ)があり、深い信仰があったらしいこと。
こちらの宝物館には縄文時代のものとされる人骨がありましたが、付近にはその頃から人が住んでいたようなんですね。
(※お寺の防災工事の際に、お堂下から発見されたようです)
そりゃー、仏教信仰があっても不思議ではありません。たぶん。

江戸時代になると、「徳川家康」の五女「亀姫」が住職「伝海僧正」による中興を援助。
現在の大谷寺の基盤を作っています。
徳川家の庇護を受けて大いに繁栄し、西の大分県は「臼杵磨崖仏」に対して”東の磨崖仏”として広く知られることとなるのでした。



そんなこんなで、「弘法大師」の作と伝えられる「千手観世音菩薩」
天然の岩壁に直接仏像を刻んだ、「磨崖仏」ですね。
古くから「大谷観音」と呼ばれ・親しまれ、鎌倉時代には坂東十九番の霊場として定められています。
日本初の”二重指定”の仏像としても有名で、”日本の石仏中で最優秀な技巧を究めたもの”として、特別史跡と共に重要文化財に指定されているのです。

見事な石仏ほか、岩山に張り付いたようなお堂、周囲の奇妙なな奇岩群なども独特で、楽しめると思います。
規模は小さいですが、先の人骨が展示された「大谷資料館」も見どころですよ。


[住所]
 大谷観音 大谷寺 栃木県宇都宮市大谷町


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※こんなアニメちっくなのでなく、リアルな絵だったと記憶してます。
 なんだっけかなー。
 最後のエピソードで、子供たちにいろは歌を教えるのよ。



信玄アイス (山梨・甲斐善光寺)

2010年06月13日 | ネタ
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はひでる食べ歩きシリーズ、山梨県甲府市の甲斐善光寺にありました「信玄アイス」です。

行ってきました、甲斐善光寺。
そのうちブログでやろうと思いますが、良いお寺でしたよー。
さて、お寺巡りにつきものであるのが食べ歩き。
土地的になんかしらあるだろうなぁ、と思って探してみましたが…ありました。



”今、話題の!! 信玄アイス” 

…だって。
甲斐善光寺参拝記念とか書いてありました。
これは食べない訳にはいきませんね。
珍しくこの日は快晴で暑かったので、アイスには最適な気温です。
実は次の日に…と、それはまた後日。

さて、販売は「武田神社」にも支店がありました、休憩所「かぶとや」さんです。
なんとHPもありましたが、メインはそちらみたい。
(※余談ですが、「信玄アイス」はどちらでも食べれます)
綺麗な店内でお土産の数も多く、なかなか良い感じでした。

さて、メインの「信玄アイス」
看板にも書いてあるそのまま、
”バニラアイスにきな粉と黒蜜がダブルトッピング”というシロモノ。
はっきり言って、アイスはそのまま普通のバニラアイスでした。
きな粉で黒蜜もかかっているので…正直、かなり濃厚な甘さ
こってりです。



アイスにまた黒蜜がかかってるので、Wな甘さ。
しかも、さらにきな粉がトッピングされていることで…かなり水分を奪われる感じ(笑)
ぶっちゃけ、暑い日にはちと合わないかもしれません。
急いで食べたひでるさんは、きな粉にゲホゲホとむせていました(本当)
これが何故「信玄アイス」だろうって考えてましたが…そうか、桔梗屋さんの「信玄餅」をアイスで再現しているんですねー。
そちらでも、黒蜜を使わずにきな粉だけで食べるひでるさん。
甘過ぎるのね。
こちらのアイスも同じこと。
ちょっとあまあまでした。

【おすすめ★メーター】 休憩所「かぶとや」 『 信玄アイス 』
■■□□□ 2Point …とかく甘いのがお好き方にはオススメです。

いかがでしょう?
甘さを中和するため、これにウエハースとかあればもっと良いかもしれませんね。


[住所]
 休憩所「かぶとや」 山梨県甲府市善光寺3-36-1 

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日本の御土産
渡辺 広行
トランスワールドジャパン

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※旅行の楽しみと言えば、仏像にアイスにお土産ですよね。
 武田系グッズを色々と手に入れましたよー。


かっぱ商店街とかっぱ寺 (東京・曹源寺)

2010年06月06日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は東京都は台東区、”かっぱ寺”の愛称で有名な「曹源寺」とその周辺についてです。



行ってきましたよ、かっぱ天国。
浅草駅から歩いてだいたい10分ほど。
この付近は料理飲食店器具や菓子道具を販売する商店街があるんですが…街角でちらほら目につくのが「河童」なのでした。
ついてる名前も「かっぱ橋(合羽橋)道具街」です。



今から二百年前。
文化年間(1804~1818)は江戸時代で十一代「徳川 家斉(とくがわ・いえなり)」の頃。
昔このあたりは水はけが悪く、僅かな雨でも洪水していました。
そこで商人「合羽屋喜八」は私財を投げ出し、治水のため工事を始めたのです。
しかし、その工事は難航。
なかなか捗らなかったようなのです。

その様を見ていたのが、隅田川の河童たち。
昔「喜八」に助けられていたことがあった彼らはその侠気(おとこぎ)に感じ、人知れず夜な夜な工事を手伝っていたのでした。
その河童らを見た人はなぜか運が開け、商売繁盛したというんてすが…そんな故事にちなんで「合羽橋」とされたのです。

いかにも江戸っ子が好きそうなお話ですね。
なお、地名ま由来には、別の説もありました。

伊予国新谷藩の加藤家・下屋敷に住んでいた侍や足軽たち。
彼らが、内職に作っていた雨合羽(あまがっぱ)
これを近くの橋で乾かしており…いつしか「合羽橋」と呼ばれることとなったのです。




…ぶっちゃけ、そっちのがリアルっぽいかな。

ともかく、ここ「曹源寺」には喜八の墓と共に、河童が大明神として祭られたのでした。
こぢんまりとしたお寺でしたね。
河童大明神を祀るお堂には、なんと河童の手のミイラがあります

本当にいたんですよ! 

戸の隙間から見えたそれは…まぁ、まあ(笑)
そのほか、天上には漫画家さんらのかっぱ絵もあったりします。



また、明治末期から大正初期に古道具を取り扱う店の集まりから発生したという合羽橋道具街の一画。
誕生九十年にて建立された、「かっぱ河太郎」の像と石碑がありました。
金に輝く姿がなかなか凛々しい、かっちょえー像でしたよ。



なお、かっぱ様へのお唱えの言葉は…「おん・かっぱやそわか」だそうでした。
本当かなぁ。



お供えはやっぱりキュウリでしたねー。


[住所]
”かっぱ寺” 曹源寺 東京都台東区松が谷3-7-2

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※かっぱと言えばこんなんですね。
 るんぱっぱ。