お寺さんぽ Ver.03

現在は更新をお休みしています。

地蔵菩薩・半跏坐像 清涼寺(京都)

2006年02月02日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は皆様馴染み深い「お地蔵さん」こと地蔵菩薩です。

この方、あちこちにおられて親しみ深いわりに、あまりどんなんだか
知られてませんよね。……よね?
あんまりややこしい話を書くのは当ブログの役目ではないので、簡単な触りだけですが
説明させて頂きます。

空を象徴する虚空蔵菩薩、地を象徴する地蔵菩薩。
空、地、ときたらやっぱり水が欲しいですね。
ちょっと調べてみました。
……えー、弁財天か、ぎりぎり孔雀明王ですか。
まぁ、全然関係ないんですが。
ちなみに、虚空蔵さんと対で考えられるのは本当です。
(パラモン教、天神・地神の影響らしい)

さて、お地蔵さんは地上だけでなく、地獄においても救済してくれる凄い方です。
六地蔵って話がありますが、この六名はそれぞれが六道での担当官なんです。
だから、こぞって作られる場合には必ず六名グループとなっています。

※注:六道(ろくどう)1地獄、2餓鬼、3畜生、4修羅、5人、6天、ですね。

そんな境界神的な性格や、地獄を恐れた庶民の信仰を集めた結果、
いわゆる道祖神信仰とも混合して町の入り口とか墓地とか、
あちこちに立つようになりました。
…しかし庶民に人気って、この方は単に僧形で作りやすかった…
のではないでしょうか。(本来は菩薩形ですが)
千手観音とか明王とか、石像となればさぞかし作りづらいでしょーしね。
ほら、イラストでパーツ易しいからドラえもんが描かれるみたいな雰囲気。
どうでしょう?

ちなみに写真右は清涼寺のお地蔵さんで、片足を下ろして座っています。
これを半跏座(はんかざ)と言い、このポーズをとるお地蔵さんは安産・延命の
ご利益があります。※ため、延命地蔵とも呼ばれます。

旅行とかで見かけたときに言うと「お、こいつ詳しいじゃーん」と思われるかも
知れませんよ!

左は前に紹介しました狸谷山不動院のお地蔵さんです。
ね、こちらは普通に座ってるでしょ。

と、こんな具合でお地蔵さんは立ってたり、子供はべらしてたりする方も
いらっしゃいますし、また重文・国宝級ともなると驚くほど雰囲気の違う方も
おりますので、ぜひ探して色々なバリエーションを楽しんでみて下さい。


[住所] 清涼寺 京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46

人気blogランキングへ
週刊ブログランキング
↑参加しております。気に入ったら押して下さい。

温泉宿予約は「楽天トラベル(旅の窓口)」
【e-Hotel】出張からレジャーまで、安心・お手軽宿泊予約

最新の画像もっと見る