お寺さんぽ Ver.03

現在は更新をお休みしています。

北条家の忠実なる影 「風魔小太郎」

2007年12月22日 | 歴史
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は戦国忍者シリーズ第一回、車田センセのお陰でなんとなく名前を聞いたことある人多数であると思われるこのお方、「風魔小太郎」についてです。

箱根登山鉄道、風祭駅となんだか関係がありそうな気がする(大うそ)風魔一族。
こちら、まったくの嘘ではなく、それっぽい方がちゃんと実在はしていたようです。
…どう、微妙な言い回しでしょ?
今回は珍しく、”シリーズ思いついてから人選をした”ので、どう書いたらいいのか困った人も含まれてしまっているのでした(笑)
そんな苦悩をこっそり笑いながらどうぞ。

何代か続く風魔一族の頭目。
相模付近を本拠とし、伊豆から相模・小田原城(※写真)を占拠した北条氏にいつからか仕え、その配下として様々な作戦に従事していたようです。

ある合戦では”夜陰に乗じて後方撹乱し、勝利に貢献した”というような記述が結構信憑性の高い資料にあるんだって。
ひでる自慢の「戦国人名事典」には記述ありませんでしたが(笑)

もともと北条家は技術者を好んで積極的に保護する政策をとっていましたから、彼らもそういった”技術者”として雇用されたのかもしれません。
おそらくは、地域に土着していた国人・豪族の一団だったのかも。

だいたい忍者と言っても、最大の任務は情報収集(商人などに扮する、というかその仕事のついでに情報収集をしていたのかもしれませんね)だったでしょう。
特に北条家では主要道路の整備と共に伝令・飛脚などの制度を早くから確立していたようなのです。

なお、これが彼らの手柄かどうか不明ですが、なんと六月二日に京都で起こった「本能寺の変」を十一日頃には確かな情報として「北条氏政」の耳まで届いていたのです。
それを受け、好機と判断した北条家では信長の命によって関東へ赴いていた「滝川一益」に対して反抗。
大いにこれを撃退するのでした。

ほか、安房・里見氏との国府台合戦でも風魔一族が情報収集・かく乱に尽力し、全軍を勝利へ導いたということもあるようですね。

そんなこんなで、存在としては有名な「服部くん」よりもよっぽど忍者っぽい「風魔小太郎」さま。
…残念なのは、それがためか記録がやたら少ないことでしょうか。


[関連記事] 【中期・合戦祭り】
⇒ 史上最悪の市街戦「応仁の乱」[     
⇒ 日本三大奇襲戦の一つ「河越城夜戦」 [  ]
⇒ 日本三大奇襲戦の一つ「厳島の戦い」 [  ]
⇒ 炸裂!島津得意の釣り野伏! 「耳川合戦」 [  ]
⇒ 戦国最強軍団の落日「長篠合戦」[    

 ★宜しければ応援クリックお願いします。  ⇒ 【人気blogランキング】

風魔の小次郎柳生暗殺帖 2 (2) 風魔の小次郎柳生暗殺帖 2 (2)
車田 正美、由利 聡 他 (2005/07/20)
秋田書店

この商品の詳細を見る
※そんなこんなで、こちら。小太郎、ではなく小次郎さんですよ。


最新の画像もっと見る