波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

蓬莱橋はどこまでも続くよ

2021-05-26 02:21:35 | お出かけ

こんばんは、白黒茶々です。

昔の大井川には橋が架けられていなくて、旅人などに厳しい試練を与えていました。 その代わり、川岸の宿屋や川越人足はその恩恵(?)を受けて儲けていましたけど。 そんな東海道の難所となっていた大井川に、明治12年(1979年)になって………

「蓬莱橋」という名の木の橋が架けられました。

大井川の下流域ということもあって川幅はかなり広くなっていて、橋の長さは897.4mにもなりました。 あまりにも長過ぎて、対岸に向かって伸びている先が見えませんね。

蓬莱橋は平成9年(1997年)12月に「世界一長い木造歩道橋」ということで、ギネスに認定されました。 橋の入口には、そのことを記念してモニュメントが設置されました。

さらに平成30年(2018年)3月には、勝海舟の銅像も立てられました。 明治に入ってから、蓬莱橋の出現などの影響から、武士と川越人足は職を失いました。 そんな彼らのために海舟は私財を投じて、大井川の対岸の牧之原台地を開墾し、茶畑の造成に貢献しました。彼らは茶の生産に勤しみ、それは静岡県の重要な産業となったのでした。
そんな勝先生の功績はもちろんのこと、風貌やポーズにもグッときますね。

そうしたら、いよいよ蓬莱橋を渡りますよ こちらの橋は世界に誇る名所なのに、通行料はたったの100円なのですよ さらに、ワンコと一緒に歩いて渡ることもできるのですよ ちなみに私とは6年ぶりで、は今回が初めてとなります。 それからまもなくして………

私たちは、補修したばかりのところに差し掛かりました。 蓬莱橋は大きな台風などで川が増水したりすると、流されることがあります。 そもそも木の橋はメンテナンスが大変で、朽ちたり劣化したりしたら新たな部材と交換しなければならないので、明治時代からの遺構はもう残っていないと思われます。 私たちが安全かつ快適に渡れるように日々点検や補修をしている方たちに思いを馳せながら進んでいったのですけど………

この日は風が強いうえに川風まで加わって、歩くのが大変でした。 波と狛の輪郭も変わっていますし。 それよりも、私はメガネが飛ばされそうになったので、外して行かざるを得ませんでした。 さらにマスクも危うかったのですけど、こちらは必須アイテムなのでなんとか堪えました。 そうしているうちに対岸が………

見えてきたと言いたかったのですけど、なかなか行き着きません。 897.4mのギネス記録は侮れません。それでも、波と狛は文句も言わずに(言ったらコワイですけど )私に付いてきてくれました。

先ほどの「なかなか行き着きません」と発した地点から5分ほど歩いていったら、対岸にたどり着きました。 この世界一の橋はただその長さを実感するだけかと思いきや、その行った先には鳴らして愛を誓う「愛知の鐘」や長寿を願う「長寿の鐘」といった縁起物の仕掛けが用意されていました。せっかくなので、それらを叩いておきましょう

さらに、蓬莱橋の全景を臨める高台には、このような撮影スポットが設けられていました。 ちなみに丸太のフレームは、橋の廃材を活用したそうです。

それらのアトラクションを堪能したら、歩いてきた道を引き返しますよ

ところが、そこで突然狛が歩行拒否をしだしたのです 行きは普通に付いてきていたのに……… やむを得ず、その恥ずかしい姿を撮ってから、私が彼を抱っこして歩いていくことにしました。 とはいっても、897.4mもの距離を10kgは超えているに違いないワンコを抱えて……… って、ウソでしょ

一方の波は、私たちに付いてきていました。

「もう限界………
私は途中で苦しくなり、狛を降ろしました。 すると、彼は普通に歩きだしたではありませんか どうやら横風や橋の微妙な揺れが怖くなったというワケではなく、ただ単にズルをしたかっただけみたいです。 そのような抗争もありましたけど、私たちは無事に帰還することができました。

ギネス記録の橋の実施レポートを振り返ってみると、困難なことばかりが印象に残っているようですけど、木造ということもあって、歩いた感触はよかったです。 それに、開放的な風景を眺めながら進んでいき、達成感のようなものを味わうこともできましたし。 それから「897.4mの長い木橋」は「厄無しの長生き橋」とも変換できるので、歩いて渡ったら何かいいことが起こるような気がします。
………という縁起のいい雰囲気のまま、今回の藤枝・島田方面の探訪シリーズを締めさせていただきます。皆さま、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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