沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

与那国ひとり旅 番外編

2015年01月31日 | 離島物語

  2日目のダイビングが終わったのは午後4時すぎでした。予定より早かったので、夕暮れまでの時間に島の観光名所を回ってみようと決断しました。8年前、できなかったからです。ホテルのフロントを通じてレンタルショップから原付バイクを借りることに。愛想のよい女性(おそらく店主の奥さん。本土出身の方のような気がしました)が送迎してくれました。

 2千円を前払い。41歳、数年ぶりに原付にまたがりました。いえい。

  ショップの奥さんが「ぜひティンダハナタからの眺めを楽しんでください」と勧めるので行ってみました。与那国らしい切り立った岸壁に遊歩道が敷かれており、しばらく歩くと、祖納集落とナンタ浜を見下ろす絶景が待っていました。

  のどかでビューリホー。

  しかし、8郎の最大目的は何といっても、日本最西端の碑です。せっかく与那国まで来たからには西の果てを目指さなければなりませぬ! 耳の奥でペットショップボーイズの「Go West」が鳴り響きました。地図を手にバイクをフルスロットル走らせます。日本で一番遅い夕陽といっても、今は1月、6時半には沈みます。さらに遠くに雨雲も見えてきました。急げ、8郎。

 途中で、与那国馬石垣牛の群れに遭遇。パチリ。このあと牛がめっちゃにらんできたので、怖くなったので退散。

  しかし、東崎に向かう途中で道に迷ってしまいました。標識と標識の間隔が広いので、道なりをどこまで信じていいのか分からないのです。気がつけば宇良部岳という標識が目の前に。地図で確認すると、島の中央よりで、コースは北側に大きくずれているではありませんか。正しいコースに戻るのに十数分を無駄に。くっそ~。東崎と軍艦岩を断念しました。

 バイクを飛ばしに飛ばして、与那国を代表する有名スポット「立神岩」展望台に到着しました。人っ子一人いませんでしたが、目の前の絶景に感動。わおー、雑誌やパンフレットでよく目にする光景だー。奇岩の多い与那国でも際立った存在感の岩ですね。一番奥の絶壁の向こうは2時間ほど前に潜っていた海底遺跡ポイントになります。

  展望台から東南を見ると雨雲が! やばい、急げ。

 

  起伏の多い道を走っている間にもポツリポツリと小雨が。途中で大きな馬3匹に囲まれたりしました(焦りました)。

  「Dr.コトーの診療所」に着くころには、意外にも夕陽が強くなってきました。これは一体?ヤスーンがもたらした第二の奇跡か? 入ろうとしたのですが、診療所の前の立看板に入場料300円と書いてあったので断念。まあ、コトーのドラマや漫画を見たわけでもないので特に感情移入もできず、そそくさと退散しました。

 そうそう、診療所近くで迷った時に、地元のおばあが丁寧に教えてくれました。ありがとうねー。

  さ、最西端の碑まで、アクセル全開。夕陽よ続いてくれー。

 そして、午後6時。ついに到着しました。日本最西端の碑、正真正銘の西のハテです。碑の後方には、力強い夕陽がありました。 

  8年前に妻と石垣島の御願崎で見たダイナミックな夕陽に次ぐ美しさでした。 

   残念ながら、台湾は見えませんでした。レンタルショップの奥さんも「地元の人でも年に数回しかチャンスがない」と言うくらいですから、そもそも無理難題だったのでしょう。 

  ショップには6時過ぎには戻る約束をしていたので、久部良バリも断念して、祖納に向かいました。一応、8年前に訪れたナンタ浜もチラ見。あまりに工事が進みコンクリートに囲まれていたので、なんだか悲しかったなー。 

  以上が、わずか1時間半の与那国ツーリングの旅でした。でも、回って見ただけでもよかったです。今後の人生で三度来るかどうか分かりませんからね。 

 そして翌日午前11時半の便に搭乗。島を発ちました。さらば、国境の島、与那国(写真左)。楽しかった!ありがとう。

  地域振興にも一役買おうと、お土産もこれだけ買いました。妻あてに買ったレトルトの与那国ビーフカレーはレンジでもチンできる優れものなのですが、味は泡盛が強くて好き嫌いがはっきりしそうですね。名酒「どなん」はお世話になった先輩に。長命草を使ったお菓子は職場用です。

  これにて、与那国ひとり旅はすべて終了です。長らくお付き合いいただきありがというございました。

 みなさんも機会があれば、ぜひ西のハテの島に足を運んでみてください。他の島では味わえないパワーを感じると思いますよー。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。