沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

青空のリスト

2021年12月14日 | 映画

 まるでうりずんのような青空が続く、師走の沖縄です。

 愛息10郎が所属する学童野球チームの新代表(現5年生)の初陣かつ〝絶対優勝〟を掲げて臨んだ大会で、見事初戦突破したことは前回お伝えしました。2回戦で県を代表する強豪と激突してきたので報告します。雲がほとんどない青空だったので、塁審を務めた8郎も真っ赤に日焼けしてしまいました。

 結果から言いますと残念ながら4対8で敗戦💀 先発の大役を任された愛息10郎でしたが、フォアボールを連発し初回に4失点(泣)。エラーも絡んでいたので自責点は2くらいですが、それでもエースとしての責務を果たすことはできませんでした。それでも1回裏に10郎自らのタイムリーなど、味方打線も踏ん張って一時は同点に追いついたのですが、後続投手陣が相手の十八番バント攻撃で崩され4失点。時間制限もあり再び追いつくことはできませんでした~。悔し~。

 初回で4失点の10郎。妻によると、ベンチで監督にエースの心意気を怒号で問われ、号泣したようです。二塁審をしていた8郎は目撃できず。ほかの父ちゃんたちがハンカチを貸すほどの泣きっぷりだったそうです(笑)。名護からじいじばあばも応援に来ていたので相当悔しかったのでしょうね。しかし、監督の喝に10郎はいい意味でキレたのか(笑)、2回以降はすごみを増したストレートで無失点に抑え、結局3回で6三振を奪う力投を見せたのです🔥 ビデオに映る10郎は、初回に4失点(何回言う?)したとは思えない堂々たる仁王立をちしていました(最初からそうせい!)。そもそもヒットは一本も打たれていません!。失点はすべてフォアボールとエラーです。ちなみに強豪は優勝しました(やはり試合運びはしたたかでした)。

 試合後は保護者たちにもチルダイが漂っていました。チームで1安打しか打たれていないのに8失点という内容ですからね。

 そんな悔しさだけが残る大会・・・と思いきや、うれしいこともありました。大会後にスポンサー様のお計らいで「ホームラン競争」なるイベントが催されたのです。3球限定のトスを打ってその距離を競うものです。

 チーム代表として挑戦した10郎、69.5㍍をかっ飛ばし見事優勝しました! 少年野球ではフェンス両翼まで70㍍。トス打ちでなく普通の投球スピードなら十分にスタインドインできるパワーを持っています(6年生になる来年が楽しみです)。父8郎のトスが早すぎて、10郎の打球はセンター返しよりもっと流し打ちになってしまったのですが、2位に10㍍の大差を付けての栄冠でした。日本人として初めてメジャーオールスターのホームラン競争に大谷選手が出場したことよりもちろんうれしかったです。選んでくれた監督、コーチ、そして声援を送ってくれたチームメートに感謝ですね。父8郎のトスがもっとうまければ、引っ張って軽く70㍍を超えたと思います。楽しかったです~。あ、妻も母親代表で出場しました。3本とも内野ゴロでしたけどね(笑)。

 父ちゃん仲間に撮ってもらった動画には、8郎のトスを10郎が弾いた打球が沖縄の美しい青空に高い放物線を描いて消えていく光景が写っています。業務の休憩中に何度もリピート再生している親ばか夫婦です。

 

 負けたとはいえ、打倒かつ初優勝のために〝やるべきリスト〟がはっきりしたので、悔しさをばねに翌日もグラウンドで練習! 父ちゃんたちも多く参加してくれました。塁間でランナーを挟む練習、バント対策など3時間みっちり汗を流しました。この日も下写真のように雲一つない抜けるような青空。最高の練習日和でしたね。

 今週末も今年最後となる新代表の大会があります。8郎は別件で参加できませんが、キレた10郎の強気のピッチング(笑)を妻がLINEで送ってくれる動画で見られると期待しています。

 

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 少年野球の話だけでは申し訳ないので、映画ネタも一つ。もちろん宅シネマです。

 BSで録画していた『最高の人生の見つけ方』(2007年、ロブ・ライナー監督)を見ました。ともに余命6カ月と宣告された2人の初老の男性、ジャック・ニコルソン演ずる金持ち起業家と、モーガン・フリーマン演ずるまじめな整備士が織りなすヒューマンストーリーです。原題は『BUCKET RIST(バケット・リスト)』(死ぬまでにやっておきたいリスト)だそうです。洋画あるあるですが、原題のままでいいと思う。。。翻訳家の仕事がなくなるかもですが。

最高の人生の見つけ方

DVD http://tinyurl.com/3vq8pc Blu-ray http://tinyurl.com/3w6yxv

youtube#video

 

 残り短い人生を楽しむために2人は「バケットリスト」をつくり、実行します。金持ち起業家が金を惜しみなく出します(こんな友達ほしい)。リストには「荘厳な景色を見る」「知らない人に親切にする」「スカイダイビングをする」「入れ墨を彫る」など、通常の生活ではなかなか体験、実行できないリストことばかり。でも考えるだけでも楽しそうです。

 まじめな整備士に「どうやって叶えるんだ?」と笑われた「世界一の美女とキスをする」リストを、金持ち起業家はラストで見事叶えることができるのですが、そのシーンは最高にほっこりしますよ! 澄み切った青空のエベレストの頂上で迎えるエンディングもアメリカンジョークで締めます。人生を考える深いテーマとは言え、最後まで肩の力を抜いて楽しんで見ることができます。そして男の友情っていくつになっても最高だと感じることができます。さらには世界各地を飛び回るので、ロードムービー的な楽しみ方もあり、見て損はない作品です。

 

 鑑賞後、8郎のバケットリストは何だろうかと考えました。考えだしたらたくさん出てきます(夫妻念願の紅葉旅行! どぅしぐゎーたーとハワイ旅行! 10郎とランクルで車中泊! 独りぼっちで診断士試験合格!(笑))。しかし、それらは「死ぬ直前に本当に思うか」という観点からすると、決してそうではないでしょう。必ずしもその方法でなくとも目的は叶えられるだろうからです。邪念を捨て無理くりひとつに絞ってみました。それは、

 

 愛息10郎を強くたくましい人間に育てること。

 

 となります。いつか死ぬときに「できなかったことはいっぱいあったけど、これだけは絶対にやり遂げたかったんだ」と思うのはそのことでしょうから。

 

 そんなことを考えるようになってきました。もう年ですね。心はまだ青空の下でホームランを打ちたい永遠の野球少年なのですが。。。。さて、右肩下がりの会社に勤める48歳サラリーマンという現実に戻って、夕飯のマーボー豆腐をつくらなければならないので(簡単あらに)、今日はこれにて。最近、勉強全然してねー(怖)