沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

不安を信じる力

2019年05月19日 | スキルアップ

 先日、46歳になりました。40歳を過ぎてから、あっという間すぎて、特段の感慨もありません。ただ将来に対する不安と焦りの気持ちは年々募るばかり。とにもかくにも、サラリーマン人生のターニングポイントと位置付ける50歳までに、できることを日々積み重ねていくしかありませんね。妻と10郎が祝ってくれました。妻がジョーギで買ってきてくれたケーキのローソクの灯を消すのはわが家の王子の役目です。どんどんお兄ちゃんになっていくね。

  ところで、最近よく思うのです。不安、というものほど怠惰な自分を動かしてくれるエネルギーはないということを。不安で不安でしょうがない、のであれば、そこで止まるのではなく、不安のまま走り続ければいい、そう思えるようになってきました。なぜなら怠け者の自分では手に入れることができない自分を動かすエネルギーを、神様がタダでくれたともいえるからです。調子に乗っているときの自分ならここで止まっていただろうという地点でも、不安の心理状態なら一歩前に進めてくれるのです。

 

 例年より9日遅く5月16日に梅雨入りした沖縄。下写真のように雲一つなく晴れる日も多いのですが、湿気が高くじめじめしており、梅雨入り宣言は妥当だったと感じています。

 雲がないおかげで満月の夜も幻想的でした。 
 

 さて、8郎と誕生日が近い甥っ子のタイチンにプレゼントを買ってあげるために、姪っ子ヒマリンも含めて久しぶりの再会。ディナーは焼肉で英気を養いました。二人とも元気そうでした。勉強も放課後も充実しているとのことで、中学3年生のタイチンはオール5を取ったと報告、高校2年のヒマリンは8郎の母校である国立R大を目指すと言ってくれました。看護師になりたいそうです。二人の頑張りに心配性のおじさんの不安も焼肉の煙と一緒に消えましたよ。今度は8郎妹の甥っ子姪っ子のNAOTAとYUNAちゃんも誘って一緒に食べようと約束しました。君たちも家庭環境的に不安を抱えながらの毎日だろうが、ただ、君たちにはおじさんがどんな大金を払っても手に入れることのできない「未来」があるからね。夢と目標をもって、自分の努力でつかみ取ってほしい。おじさんも応援します。下写真は妻撮影。

 そんな二人は、二人の母つまり8郎の姉から、10郎あてに誕生日プレゼントを預かっていました。それは『夢をつかむ イチロー262のメッセージ』(2005年、ぴあ)という本でした。10郎が野球を始めたことを二人から聞いたのでしょう。

 長い間闘病を続ける8郎姉からの贈り物に、弟としてうれしく思いました。10郎にはまだ難しい内容なので、8郎がペラペラめくってみました。イチローの名言はいろいろありますが、引退するにあたって、象徴的な言葉として最も取り上げられたのが、これではないでしょうか。

 

 「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところに行けるただ一つの道」

 

 外国勢に比べると恵まれた体格とはいえないイチロー選手が世界一の野球選手になった、その秘訣は、誰よりも努力を重ねた、ということでした。誰にも評価されない資格試験を地道に学んでいる、同じく1973年生まれの8郎にも救いの言葉となりました。

 愛息10郎にも教えてあげたフレーズは次です。未来を生きる息子に、生き抜くすべとして伝えたい言葉でした。

 

 「準備に集中することができました。それがすべてです」

 

 日米通算4367安打は、すべて毎日の周到な準備から生まれたものだったのです。おい10郎、父ちゃんの言うことは聞かなくてもイチローの言ったことは覚えておけ(笑) 中身のそろっていない筆箱(常習犯)なんて、さやに刀が入っていない侍と一緒だぞ。戦う前から負けると分かっている。そんな男になるな。

 最後に、サラリーマンとして組織に生きる男にとっても、共感する言葉もありました。

 

 (練習や試合を)楽しんでやれ、とよく言われますが、僕にはその意味が分かりません」

 

 入社20年近くになるひねくれ者の8郎が職場で20年近く痛感していることです。仕事とは苦しいものです。給料という見返りをもらわなければ絶対にやらないことです。それを「仕事は楽しく。笑顔で」と呼びかけるやつは大体がただの “忖度野郎” です。うそつきの中でも、たちの悪いうそつきだと思っています。そういうやつは、周囲の仲間の笑顔を見たいのではなく、今そこにある問題をアイコンタクト一つで共に隠蔽してくれる子分が増えたことを、また、自分だけが権力者に好かれようとする下心に気づかないおバカたちの存在に安堵しているだけです。8郎は、そんなことにすら気づかない “いい人たち” と行動を共にしようとは思いません。共にしたところで結果は見えています。時間の無駄です。商品が売れなくなったからではありません。うその笑顔をつくる心の弱さが、この会社をここまでだめにしたと心底思っています。そもそも笑顔なんて自然に出るもので強制するものではありません。

 さもしい職場の話はともかく(笑)。。。

 とにもかくにも、イチローの生きざま、そして、この本を送ってくれた姉の昔と変わらぬ優しい心に、46歳のおっさん、感謝しています。

 

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 さて、今年で科目合格を目指す「中小企業経営・政策」の2019年度版テキストが届きました(下写真)。この科目は毎年内容が変わるので、毎年買い替えなければなりません。来年はもう買いたくないので(笑)、徹底暗記します! ところで、最初の過去問が6割越えと順調なスタートを切った「経営法務」ですが、次の過去問では5割にも届かず(涙)。やはり難関国家資格ですね。そんなに甘いものではありません。。。でも仕事上必要なスキルなので、46年使ってきてくたびれているであろう脳に地道にインプットしていきます。

 昨年に続き1次試験の申込をしてきました。1万3千円です(高!)。来年まで払うと考えると、約4万円の受験料となります。来年で絶対に終わらすぜ!

 不安に包まれたまま迎えた46歳ですが、不安におののくだけでなく、不安を感じ取る自分の心を信じ(つくり笑顔を信じても未来はありません)、不安から力をもらうことで、今できることを積み重ねていきたいです。 

 妻にばれるかも、という不安にさいなまれながらも、心を奮い立たしてケーキをお代わりしますので、今日はこれにて。