沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

地滑りにおののく夜

2006年06月15日 | むぬかんげー

 W杯初戦の日本代表敗戦というニュースが、国中を落胆させている中、ここ沖縄ではDsc_1518_3連日「地滑り災害」がトップニュースとして報道されています。被災地は中城村と那覇市首里などです。全国ニュースでも有名になった傾斜マンションがある首里は「地盤沈下」という表現になるようです。右写真は中城村の上北原です。13日午前、ハチローが立ち寄ったときは、まだ調査員らがうろうろしていたので、さりげなく混じって撮影。民家前の県道がざっくり割れていますね。ハチローが通っていた大学も近く、当時よく国道329号へ抜ける近道としてたまに使っていたので、その変わりようにしばらく呆然としました。事前の避難で死傷者は出ていないのが不幸中の幸いでした。ただ、公民館や親戚の家で、いつとも分からない復旧作業の終了を待ち続けている被災者の方々の心痛は重いものがあるでしょう。

 地滑り、地盤沈下の原因は平年の3倍というこの長雨と、もう一つ、土壌の質にもあるようです。中城も首里も「島尻泥岩」という土で成り立つ地形なんですが、この「島尻泥岩」という土は、乾燥した状態では石同様に硬いのですが、水に弱く、雨水がしみ込Dsc_1590_2か。もともとは地表に出る地層ではないらしいのですが、今回はアスファルトの割れ目や、工事によってむき出しになった地表から雨水が入り込んだのが原因だろうと言われています。

 15日の今夜は、1時間あたり20㍉程度の強い雨が降るとの予報もあり。そうなれば更なる土砂の流出が考えられます。中城村の国道も夜間交通規制に入るようです。首里のマンションは倒壊も時間の問題といわれているようですね。とにかく人身に直接の被害が出ないことを祈るだけです。

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