JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

思い出歩きは心の浮気??

2008年06月15日 | p-r

いやぁ、昨日は朝からビックリしました。地震です地震。趣味部屋の掃除を始めようかというときだったので、掃除を即座に中止、散歩も中止してテレビの速報を見続けました。
どうにもこうにも、震度6強などと聞くと、先日の四川大地震や阪神大震災の映像が頭をよぎりゾッとしてしまいます。

このあたりでは震度4、古屋の我が家でも損害は0でありましたし、大きな被害もないだろうと思っていたら、近くの海岸で土砂崩れが発生し、釣りをしていた男性が海に投げ出され死亡されたとか。震源地から遠いからといって安心できないのが地震なのでありますね。
「かあちゃん、何処と長電話してんの、づっと話し中だったよ。」
心配して神奈川に住む姉から電話が入りました。
もちろん、母は長電話などしておらず、おそらくはこのあたりでも一時電話がつながりにくくなっていたのでしょう。

私が家を出る前は、被害状況もそれほどあきらかにならず、震源地に近い知り合いが被害に遭わないことを祈りつつ、帰宅時間は午前1時半(昨晩は飲んでいたわけではありませんよ)今朝になって心配していたとおりの被害拡大にただただ唖然・呆然です。
それにしても、ミャンマー、中国四川省、岩手・宮城と、自然の驚異には人間の力などいかに無力であるか、思い知らされますよね。
不運にも被害に遭われた方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

そんなわけで、昨日は飲んでいたわけでもなく何故そんなに帰宅時間が遅かったのか?
じつは、年中無休で仕事に励む飲み友達、Mさんが
「バブちゃん、おれなんとか土曜日を休みにしたいと思って・・」
土曜日暇をこいていた私がお手伝いをすることになったわけで、今後、土曜日のブログ更新は難しくなるやもしれません。
ともかく昨日も午後2時から深夜1時までという長丁場、煙草も休憩時に一服だけという、本職にも無いような一生懸命さで頑張ってきたというわけであります。

一夜明けると、さすがに慣れない仕事だからでしょうか疲れてますねぇ、午前中なんて何だかボケーっとしちゃって、
「どうせ休みの日はボケボケしてんだし、飲みに行く回数だって減るかもしんないし、煙草の量まで減って、帰って飲むビールも美味しいし、しかもただ働きじゃないんだから良いことずくめジャン」
と、外野は言いたいほうだい。まぁ微力ながらも私ごときがMさんのお休み作りに貢献でき、さらには+αの収入につながるのであれば「だめだこりゃ」と言われるまでは、お手伝いしようと思っています。

 ♪ きょう鎌倉へ 行ってきました
   はじめてあなたと 歩いた街へ
   きょうの鎌倉は 人影少なく
   思い出に浸るには 充分すぎて
   源氏山から 北鎌倉へ ・・・・・・ ♪

あはははは、庭の紫陽花みて、なんで「縁切寺」なのか?
ほら、紫陽花で有名な鎌倉の名所といったら紫陽花寺こと『明月院』じゃないですか。でもね縁切寺こと『東慶寺』の紫陽花もみごとなのでありますよ。
まぁ、混んでいるこの時期に訪れても風情もなんにも無いかもしれませんがね。

あれはいつだったですか、
以前お話しした学生時代からお付き合いをしていた鎌倉の彼女、彼女と別れ、お互いに結婚もし、子供もできて間もない頃ですから、今から20年以上前であることは確かです。
愚妻に内緒で鎌倉を訪れたことがありました。(かなり未練がましい男なもんで...笑)

北鎌倉の駅で横須賀線を降り、寺を巡りながら鎌倉駅まで、最後はジャズ喫茶『IZA』に立ち寄るという『思い出歩き』みたいなことをやって、
当然最初に立ち寄ったのは北鎌倉の駅前『東慶寺』だったわけで、(歌のように「人影少なく」はありませんでしたが)紫陽花の時期には少々早かったものの、色ずく前の花がチラホラと咲いておりました。

 ♪ 君は今頃 幸せでしょうか
   一度だけ町で 見かけたけれど
   紫陽花までは まだ間があるから
   こっそりと君の名を 呼ばせてください
   人の縁とは 不思議なもので
   そんな君から 別れの言葉
   あれから三年 縁切寺 ♪

「一度だけ町で見かけたけれど」ということはありませんでしたが、あとの歌詞が、まさにその時の心情そのままで・・・・・
以降、紫陽花を見るたびにこの歌を思い出すのであります。

幸い『思い出歩き』から帰った私が、ギター片手にこの歌を何故唄っていたのかは、問いつめられることはありませんでした、とさ。(笑)

え~前日の疲れがあっても逃れられないのが料理当番でありまして『料理当番、今日の一品』です。

まずは「なんでもかんでも余った野菜をぶち込んじゃえスープ」(笑)玉葱、キャベツ、人参、ジャガイモ、トマト、ベーコン、ソーセージ等々を圧力鍋で煮込みました。野菜の甘みがよく出て、なかなか美味しゅうございました。

こちらは、薄切りにしたサーモンを塩・レモン酢・オリーブオイルで作ったドレッシングに30分ほど漬け、モヤシ、紫玉葱の薄切り、ピーマンなんかといっしょにガブリ、サッパリしていて何故か生ものダメの母も食べておりました。

さて、今日の一枚は、ホレス・パーランの初リーダー盤です。
じつはこの録音は、予定された録音では無かったそうで、1960年の2月28日、ルー・ドナルドソンの「SUNNY SIDE UP」を録音後、アルフレッド・ライオンが突然パーランに「明日空いてる?」と訊き「へい、空いてござんす」と答えたので録音にいたったと、そういうことらしいのです。

小児麻痺という身体的不利を克服し、逆にその不自由な右手だからこその特徴まで引き出したピアニストを、なんとしても録音しておきたいと、ミンガスのところにいるときからライオンは考えてたんですかねぇ?

急遽だったのでオリジナルは一曲だけ、ただ、その分スタンダードを多く聴ける盤になったともいえます。
私的には、同じブルーノートの「US THREE」のほうが良いかなぁ・・みたいなところはありますけど、独特のドライブ感は初リーダー盤でもすでに発揮されていますし、「努力は麻痺など吹き飛ばす」ということが実感できると思います。

ちなみに、エリントンの「C JAM BLUES」を、レイ・ブライアントの「CON ALMA」やレッド・ガーランドの「GROOVY」なんかと聴き比べてみると、三人の特徴がよく分かって面白いかもしれませんよね。

MOVIN' AND GROOVIN' / HORACE PARLAN
1960年2月29日録音
HORACE PARLAN(p) SAM JONES(b) AL HAREWOOD(ds)

1.C JAM BLUES
2.ON GREEN DOLPHIN STREET
3.UP IN CYNTHIA'S ROOM
4.LADY BIRD
5.BAG'S GROOVE
6.STELLA BY STARLIGHT
7.THERE IS NO GREATER LOVE
8.IT COULD HAPPEN TO YOU

おまけ、
紫陽花の花言葉は
「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「元気な女性」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」「あなたは冷たい」
なんだそうで、こういったものにどうも疎い私としては、「花言葉ってぇのは、好きなものを選べばいいのか?」なんて思いましてね。

「俺はそうだなぁ・・・・『無情』ってぇのがいいかな」
「あはは、今日の話のスジで言えば『浮気』じゃないの?」
『浮気』って、別に浮気したわけじゃないだろ」
「バカだねぇ、男っていうのはなんかしなくちゃ浮気だと思わないみたいだけど、一番ひどい浮気は心の浮気なのよぉ・・・・ほんと、分かっちゃいないんだから」
「・・・・・・・」