梅雨の晴れ間、といってもここらはまだ梅雨入りしておりませんが(笑)、久しぶりに太陽が顔を出してくれました。
お酒を飲む楽しみとはなんぞや? 今更のお話ではありますねぇ・・・・
私のような酒好きは、たんに酒を飲めるそれだけでも充分なんですよ、だけど、一番の楽しみは『一期一会』に尽きるのではないか、そんなふうに思えるのです。
いつも行くバーのママとの出会い、そこの常連さんとの出会いはもちろんですが、たまたま出あった初めての方と、たまたま同じカウンターで、たまたま会話が弾む、それこそが酒飲みの最大の楽しみだったりします。
「俺は、♪はるかなはるかな見知らぬ国へ ひとりでゆく時は 船の旅がいい♪が、好きかなぁ」
またしてもMさんと遅い時間から飲みに出かけると、店内は満杯。
「大丈夫、二人なら座れるよ」
みなさんに詰めていただいてカウンター席に座ると、その満杯のお客さんみなさんが井上陽水話で盛り上がっております。
「やっばり、陽水はセクシーよねぇ」とお嬢様1(笑)
「ほんと、ジェラシーなんかシビレちゃったもの」とはお嬢様2
「いやぁ、盛り上がったねぇ」とは青年1(笑笑)
「石川セリもいっしょに来ちゃえば良かったのになぁ」とは青年2
みなさん井上陽水のコンサートを聴きに行かれた方ばかり、しかもご一緒に行かれたわけではなく、たまたま、その店で合流されたという、年齢は私とほとんど変わらない青年、お嬢様たちだったのです。
残念ながら私もMさんも陽水のコンサートには出かけられなかったのですが、そこはそれ、同年代の陽水話ですからついて行けないわけがありません。
多いに話は盛り上がり、店のマスターが
「ようし!そんじぁお店しめて、みんなで陽水歌いに行っちゃおうか!」
「おう!!!!」
こうして、マスターも含め計7名の中年男女が、貸し切り状態のカラオケスナックへとなだれ込んだのでありました。(笑)
もちろん、私にとっては初対面の方ばかり(Mさんとマスターは別ですよ)、それでも『お酒マジック』ですね、まるでずいぶん前からの知り合いのように、楽しく歌い踊って(?)まいりました。
まさに『一期一会』、酒飲みの楽しみを満喫した夜だったのでありまして、ほんと、だから酒飲みを止められないんですよねぇ(笑)
え~これがその時の一コマでありまして、御主人と一緒にいらしてた素敵なお嬢様(笑)とマスターとのツーショット。怒られそうなので、鼻の下の伸びきったマスターの顔は全て隠させていただきました。
ちなみに、このご夫婦はお二人とも韓国国籍でいらっしゃるそうで、まさに韓国美人に韓国イケメンという、うらやましいほどの「似合いの夫婦」でしたよ。
さて、今日の一枚は、背高のっぽのランディ・ウェストンです。
ランディを見上げる子供と白人男性は「やっぱでけぇよなぁ」とかなんとか言っているのでしょうか?なにも椅子に座って見物するほどでは無いように思いますけど(笑)
以前も紹介したように、この体から繰り出されるピアノは、力強くどこか土臭さのある個性的なもですし、セシル・ペイン、アーメッド・アブドル・マリクとくれば、いかにもいかにもガンガン個性がぶち当たってくるかと思いきや、それほどでも無かったりします。
これは、ライブ録音ゆえ、ということもあるでしょうが、「もっと後の俺たちだけを聴いて判断してもらっちゃ困るなぁ」てなところでしょうか。
「個性派はちょっと」という方にも充分お聴きいただける一枚だと思います。
JAZZ A LA BOHEMIA / RANDY WESTON
1956年10月14日録音
RANDY WESTON(p) CECIL PAYNE(bs) AHMED ABDUL-MALIK(b) AL DREARES(ds)
1.THEME: SOLEMN MEDITATION
2.JUST A RIFF
3.YOU GO TO MY HEAD
4.ONCE IN AWHILE
5.HOLD 'EM JOE
6.IT'S ALL RIGHT WITH ME
7.CHESSMAN'S DELIGHT
8.THEME: SOLEMN MEDITATION