いつものように趣味部屋の掃除を済ませ、レコードを聴きながら珈琲を一杯、心地よい風を感じながら新聞を一読する。普段と変わらぬ土曜日、それがなによりだったりする私はどんどん老けていってしまうようにも思うのですが、まっ良いでしょう。
今日の朝日新聞beのしゃみのページ『サザエさんをさがして』では、アドバルーンの話が載っておりました。
私にとってアドバルーンというとデパート(といっても今はほとんどがつぶれてしまった地方百貨店ですが)というイメージがまず浮かびます。アドバルーンとお子様ランチと屋上の遊技場、私にとってはこれがデパートの象徴であったように思います。
最近の得意客は、新規開店などを告知するパチンコ屋と、マンションのモデルルームを宣伝する不動産業だという。(新聞紙面より)
注意して見なくもなりましたが、たしかに言われてみればそんな感じ、特に都会では高いビルがボンボン建って、道路が幾重にも重なり、狭くなってしまった空にアドバルーンを上げてもあまり意味が無くなっているのかもしれません。
『サザエさん』や『三丁目の夕日』の時代であればこその広告媒体だったのでしょう。
そうそう、私が小さい頃は「空からビラをまく」てな広告方法もありましたっけ。あれは軽飛行機からだったのか、ヘリコプターからだったのか、ともかく子供たちがそのビラを拾い集めて家に持ち帰る、これもまた子供たちが真っ黒になりながら、おもてを飛び跳ねていた、あの頃であったればこその広告媒体ですよね。
1921(大正10)年、日本で初めてアドバルーンを上げたのは、銀座アド社の創業者、水野勝蔵さんだった。
<中略>
「空に上げれば税金もかからない」ことに目をつけた水野さんが考案したアイデア。
「ad」(広告)と「balloon」(気球)を合体させた和製英語なのだ。(新聞紙面より)
いつの時代もアイディアマンはいるものです。したたかな発想にこそビジネスチャンスがあるということでしょうか、恐れ入ります。
それにしてもアドバルーンもソフトクリームやYシャツのように完全和製英語だったんですね。
アイデアの源にしてもネーミングにしても、いかにも日本人らしくてとっても良い。そんなことを思った記事でありました。
そういえば、映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』もDVD化されたんでしたよね。明日あたり借りてきて見てみましょうか。
さて、今日の一枚は、ジャッキー・マクリーンです。
この時期のマクリーンといえば、最も活動的で、最もグダグタのジャンキーで、最も波の激しかった時、それだけに面白いとも言えるわけで
このアルバム、私はほとんどB面しか聴かないアルバムでもあります。
それは、タイトル曲「A LONG DRINK OF THE BLUES」が、何だかグダグダで長いばっか長くて・・・・そんな印象があるからです。(もちろん好きずきは人それぞれだと思いますが)
ところがB面の三曲、つまりワンホーンカルテットでの演奏は、たまらなくマクリーンで良いのであります。「EMBRACEABLE YOU」あたりを聴くと、「マクリーンだぁ~~~」と安心するみたいな。(笑)
以前も紹介したとおり、この二つのセッションは何故か二つのアルバムに分散しレコード化されました。(「MAKIN' THE CHANGES」)やっぱり、ワンホーンカルテットだけを一枚にまとめてくれたほうが・・・・(笑)
ともかく私としては、B面があればこその一枚と思うアルバムです。
A LONG DRINK OF THE BLUES / JACKIE McLEAN
1957年2月15日[3~5], 8月30日[1,2]録音
JACKIE McLEAN(as)
WEBSTER YOUNG(tp) CURTIS FULLER(tb) GILCOGGINS(p) PAUL CHAMBERS(b) LOUIS HAYES(ds)[1,2]
MAL WALDRON(p) ARTHUR PHIPPS(b) ARTHUR TAYLOR(ds)[3~5]
1.A LONG DRINK OF THE BLUES(take1)
2.A LONG DRINK OF THE BLUES(take2)
3.EMBRACEABLE YOU
4.I COVER THE WATERFRONT
5.THESE FOOLISH THINGS