JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

アリが十匹、三べんまわる

2008年06月01日 | a-c

終末何故か忙しい日が続き、二日も更新をサボってしまいました。しかも、5月最終日はこのブログにおいて一つの区切りとなる日であったにもかかわらずです。

この『JAZZを聴きながら』という、いかにも安直なネーミングでブログを始めたのは、2005年6月1日でありました。それからはや3年、当初は飽きやすい私のことですから更新もままならないのではと思っていたのですが、珍しく3年も続けてきてしまいました。
それもこれも、じつに多くの方々が、このしょうもないブログに遊びに来ていただいて、お付き合いいただいたおかげであります。改めてお礼を申し上げるとともに、多くの方々に見ていただいているからこその責任も感じています。
紹介アルバムも延べ800枚を越え、徐々にネタも尽きるのではないかと心配はしておりますが、今後も出来るかぎり続けていければと考えています。
みなさまにも、そこそこお付き合いを続けていただければ幸いと思いますし、これからも良きアドバイスを頂ければと願っています。
まずは
「ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。」

ということで、そんな大切な3年目の最終日に、仕事を口実に更新をサボった私は、今日も朝から何だか忙しい。というもの、先週の日曜日に我が友S君といつも珈琲を買っているヤナイ珈琲のヤナイさんが、東京へ珈琲行脚に出かけたというお話はしましたよね。
そうそう、あのお土産をねだったら「何でお前に」と言われたアレです。
ところが、さすがに『心の友A,B』なのでありまして、その時仕入れてきた珈琲の試飲会をやるから「お前も来い」と誘ってくれたのです。
行ってきましたよ。飲んできましたよ。

まぁ、私のようなド素人が珈琲に関してなんやかやと言える立場でもありませんし、味がわかるといった舌も持ち合わせておりませんから、何がどうだったとは言えないのですが、個性際だつ三種類を味わってみて、それぞれがそれぞれに美味しかったことだけは確かでありまして、
「何なんだろうね、それぞれに個性はあるけど、どれも後味がとんでもなく良いよね」
なんて、ほざいてまいりました。(笑)

それにしても、こういった時間を『一時の贅沢』と言うのでしょうね。
じつに香り高く穏やかな時間を過ごすことが出来ました。S君、ヤナイさん、けっこうなお土産をいただきました。ありがとうございました。

なんだか今日はありがとうばかりですが・・・・・
もう一つ、
「たしか、バブさんは寺山修司も好きだったよね」
とは、以前CDをダビングしてあげたことがあったOさん。
「それでね、CDのお返しってわけではないんだけど、僕もこの本が欲しかったから、バブさんにもと思って二冊買ったのよ。よかったらもらってくれる。」

『寺山修司 劇場美術館』という2,800円もする本でありまして・・・・・
内容は、劇団『天井桟敷』のポスターや舞台装置の写真、寺山直筆の文章写真、映画のポスター、写真、ets.ets. というじつに興味深いもので、しばらく眺めながら楽しめそうです。(詳しくは追々)
Oさん、たいへん良いものをありがとうございました。

以上、
「アリが十匹、三べんまわる」
本当に本当に、みなさん、ありがとさんでござんした。

さて、今日の一枚は、過去区切りの時には必ずそうであったように、コルトレーンであります。

以前「THE AFRICA BRASS SESSION Vol.2」を紹介したときにも言ったことですが、エリック・ドルフィートとコルトレーンの関係は1954年にさかのぼります。(ジョニー・ホッジス時代)
ドルフィーの才能に惚れ込んでいたのは、間違いなくコルトレーンであったと私は思っています。ともかく、新天地インパルスでの最初の録音に、ドルフィーをアレンジも含めて取り込んだのでありました。

さらに新天地で最初にコルトレーンがやろうとしたことは、間違いなく実験的な試み、つまり、ダブル・ベースであり、スパニッシュやアフリカ、インドといったリズム、そしてなにより、ドルフィーの才能の取り入れだったわけです。
また、ここにコルトレーンがインパルスと契約を交わした理由も見えてきます。
アトランティックでは不可能であろう新たな展開を試みる許しを得たということ、後にCTIの名プロデューサーとなるクリード・テイラーがこれを約束したのではないか、これが移籍の条件でもあったのではないか、そんなことを思わせます。(結局はその意志を継いだのがボブ・シールということになりますけど)
ともかく、後発であったインパルスにとって、コルトレーンの移籍は大命題であり、後発であったが故に新たな試みを歓迎もしたし、さらに結果それは成功をおさめたわけです。

このアルバムを通して、コルトレーンは「何から取りかかるべきか」それを感じ取ったのかもしれません。それは、レギュラー・バンドへドルフィーを参加させることでもあり、強烈なリズム上で自由により多くの音階とアドリブを展開していくということだったのかもしれません。

新天地インパルスでの生涯をかけた挑戦と試みは、ここに始まったのでした。

AFRICA / BRASS
1961年5月23 日, 6月7日録音
JOHN COLTRANE(ss,ts) ERIC DOLPHY(as,bcl,fl,arr,cond) FREDDIE HUBBARD, BOOKER LITTLE(tp) JIM BUFFINGTON, DONALD CARRADO, BOB NOTHERN, ROBERT SWISSHELM, JULIUS WATKINS(frh) CHARLES GREENLEE, JULIAN PRIESTER(euph) BILL BARBER(tu) PAT PATRICK(bars) GARVIN BUSHELL(reeds) McCOY TYNER(p, arr) REGGIE WORKMAN(b) ELVIN JONES(ds) CAL MASSEY(arr) ROMULUS FRANCESCHINI(cond)[2]
JOHN COLTRANE(ss,ts) ERIC DOLPHY(as,bcl,fl,arr,cond) BOOKER LITTLE(tp) BRITT WOODMAN(tb) DONALD CARRADO, BOB NOTHERN, ROBERT SWISSHELM, JULIUS WATKINS(frh) CARL BOWMAN(euph) BILL BARBER(tu) PAT PATRICK(bars) McCOY TYNER(p) ART DAVIS, REGGIE WORKMAN(b) ELVIN JONES(ds)[1,3]

1.AFRICA
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3.BLUES MINOR