おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
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台湾チャンピオンズプログラム

2018-01-27 23:11:24 | チャンピオンズ

同盟教団の『世の光』1月号に寄せた原稿を
こちらにも転載します。

台湾チャンピオンズプログラム

台湾にはチャンピオンズ(中華民国得勝者教育協会)と呼ばれるキリスト教超教派の教育団体があります。1994年、アメリカ人宣教師Steven & Victoria Long夫妻が、台湾の青少年の健全育成を目指して立ち上げたプログラムで、設立当初から、全国の公立中学校でキリスト教価値観に基づく人格教育を展開して来ました。この働きはこの23年で広がり続け、2016年度には一年に約6万人のボランティアによって、584校5273クラスで、授業が行われており、この数はまさに台湾の全中学校の半数にあたります。

チャンピオンズは、現在4つのプログラムを持っています。まず一つ目のプログラムが『問題処理』、問題に遭遇したときの解決方法の手引き、自殺防止も含まれます。二つ目が『情緒管理』、感情コントロールの方法を学びます。三つめが『真愛守門員』、いわゆる性教育プログラムです。4つ目が『原諒練習歩』、過去の傷などに向き合い、赦しを通して問題を解決します。そして最近できた新しいプログラム『財商智富4S』(大学生対象)、お金の管理の仕方を学びます。どれも聖書の価値観に立った実際的なプログラムです。

これらのプログラムの中で、特に私たちが台湾で用いて来たのは、『真愛守門員』性教育プログラムです。今年も王牧師夫人と共に立新小学校の6年生全8クラスで、それぞれ8回/学期の授業を行っています。このテキストができてから10年になりますが、その間、国の法改正や社会情勢、子どもの現状の変化などに対応しつつ改訂を繰り返してきました。内容は以下の通りです。

①自分を知り自己肯定感を持つ。②異性の特徴を理解し、受け入れ、互いに尊重し合う。③異性との関係の段階、順序を知る。④早い時期の性交渉の負の影響。⑤からだの境界線を知り、自分のからだと心を守る。⑥性犯罪に巻き込まれないために。⑦インターネットの使い方。⑧性犯罪の媒体としてのインターネットの危険性。

台湾では、今年の5月24日、アジアで初めて同性婚が合法化されることとなり、今後2年以内に、結婚の前提を男女間と定めた民法が改正されることになります。そんな性に対する社会の価値観の変化の中で、子どもたちの性体験の年齢が下がり、早い時期での妊娠、堕胎、性病やエイズ感染が社会問題になっています。しかし、すでに10年前から始まっている地道なチャンピオンズの働きは、このような社会現象に一定の歯止めをかけていると信じます。

感謝なことに、主の導きにより、台湾チャンピオンズの協力のもと、この性教育プログラム『真愛守門員』のテキストを日本語に翻訳し、同盟教団の青少年の性教育のために用いる計画が、現在家庭教育部と共に進められています。来年度には、テキストの使い方などを学ぶ研修会を行い、教会学校やキャンプ、家庭などで使っていただけるようにと願い準備しています。このプロジェクトのためにお祈りくだされば幸いです。

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