以前にも触れたことがありますが、
台湾の基督教団体で、
「得勝者教育協会」というものがあります。
中学生の心の教育に重荷を持った教会や個人が、
地域の中学校に関わって、
心の教育をするというプログラムです。
対象は、主に中学1年生。
問題に遭遇したとき、どのように処理するのか。
怒りなどの感情をどのようにコントロールするのか。
など、テーマは様々です。
さて、わたし達が開拓を始めた立新教会でも、
週に一度、牧師夫人が地元の中学校に行って、
このプログラムを導いています。
そして、先回はイースターの週だったので、
一緒に参加してきました。
実は、教会がこのようなプログラムをするとなると、
たいてい学校は、一番問題のクラスをあてがいます。
子どもが落ち着きがなかったり、
授業中でも、生徒が歩き回っているようなクラスです。
この日も、後ろの方で、
3人の男の子が寝ていました。
机にうつぶして、
堂々と寝ている子どもも3人ぐらいいたかな?
毎度、こんな感じのようです。
先生、大変…。
終わり10分ぐらいに、
イースターのメッセージをして、
イースターエッグを配って、
今回も無事終わり、帰って来ました。
このいわゆる心の教育のプログラム。
母教会である竹子坑教会では、
やはり近くの中学校に、
4人の教会員のボランティアを送っています。
4人とも年齢はかなり上。
仕事を引退してから、この働きに携わっています。
日本の中学生なら、
素人のおばさんの授業なんて、
誰も話を聞かないだろうと思う。
でも、台湾の子どもは、日本の子どもに比べると、
年輩の人に敬意を払うので、
まだ、何とかやっていけている感じ。
この得勝者の働き、
直接的な伝道ではないし、
教会の人材は限られているので、
なかなかあたらいいボランティアは出てこないけれど、
教会が地域に仕えるという意味では、
本当に意味のある働き。
一人のボランティアの人が言っていました。
「もし、わたし達が行かなければ、他の宗教団体が行くのです。
だから、クリスチャンで全てのクラスを担当したいのだけれど、
人数がいつも足らない。残念です。」
そうそう、今度竹子坑教会では、
得勝者で関わった子ども達のために、
英語クラスを開く計画があるらしい。
そのような教会のプログラムにさそうことは、
許されているらしいので、
このクラスが用いられて、
中学生たちが教会につながりますように。