おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

結婚の完成は

2024-06-14 13:31:04 | 夫婦
昨日は、牧師になって3回目の葬儀でした。
教会員Yさんのご主人の葬儀です。
ご主人がパーキンソン症候群になり19年。
最後の6年は完全に寝たきり。
その間、妻であるYさんは、
ご自宅で、本当に心を込めて、
丁寧に介護をされました。
そして月曜日の朝、
Yさんがご主人の様子を見に行ったら、
息をされていなかったということ。
Yさんは、最愛の夫を失った悲しみはあるけれども、
どことなく、
最後まで看きったという満足感があるように、
見受けられました。

最近思うのは、
結婚というのは、
「死が二人を分かつ」ときに、
はじめて完成するのではないかということ。

相手が衰え、
コミュニケーションも取れなくなり、
異性としての魅力もなくなり、
なんの見返りも期待できなくなったときに、
神の奥義としての結婚が光を放つ、
…のだと思う。
体験していないからわからないけれど。

先の見えない淡々とした介護の毎日、
いつお別れがくるかもわからない毎日の中で、
なお湧き上がる連れ合いへの愛。
伴侶が老いて衰えていく中での
相手の人格そのものに触れる経験。
そんな中で、本当の意味で、
二人は一つになっていくのではないかな。

そして御国では、
地上で人格的に一つとされた記憶がよみがえり、
なつかしさの中で二人は再会し、
恋愛や婚姻関係を超えた交わりが
再び始まるのではないかと、
思うのだけれど、違うかな。

とにかく、
今は途上だということ。
これからまだまだ育つということ。
そこに期待しよう!(笑)
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「結婚」の奥義

2023-06-15 21:39:23 | 夫婦

6月10日のNHKスペシャルで、
吉田晋悟先生(引退牧師)と
多美子先生(引退伝道師)夫妻のことが紹介されました。

吉田先生は現在、
『百万人の福音(BIBLE&LIFE) 』(いのちのことば社)
でも連載しています。

私は数カ月前にこの連載で先生たちの記事を読み、
一度テレビでごのご夫妻を見たことがあると思い出しました。

コロナ禍で、病院はどこもクラスターを恐れて、
面会謝絶になる中、
認知症になった妻と窓越しで面会する夫の様子が、
取材され、放送されていて、
私はたまたまそれを見たのです。

その様子が、
あまりに愛にあふれていて、
美しくて、
その分切なくて、
思わず涙が出たことでした。
まさか、その人がクリスチャン、
しかも牧師だったなんて!

そして数ヶ月前からFBでもフォローを始め、
ずっと、先生の書かれている文章を読んでいました。

そして6月10日のNHKスペシャルで、
として、放送されました。

吉田先生の書かれる言葉はどれもすばらしいのだけれど、
私が特に感銘を覚えるのは以下の二つです。

「コロナ禍で妻と会えなくなった時、認知症が進行して次第に私の名前も出て来なくなっていく妻を想って「私を忘れないで」との気持ちを込めて「忘れな草をあなたに」をよく歌っていました。あるときふと、「忘れていく病の妻に、『私を忘れないで』と求めるのは自己中心の愛の無い仕打ちではないか」と気づき、それとともに、私が以前に妻に「あなたがぼくを忘れても、ぼくがあなたのことを覚えているから大丈夫」と語ったこととその言葉を聞いた妻が私に向けたとても素敵な笑顔が思い浮かびました。」

「認知症が進行して記憶が失われたとき妻は、「私はどうなるのだろうか」と葛藤した時期がありました。そして聖書を根拠にして自己の尊厳は失われることが無いと確信して、「私は私として生きて行きたい」と公言していました。車椅子で私に押されている妻は、もはや自分の語った言葉も記憶していないと思いますが、妻の語っていた通り、妻の人格の尊厳は失われていないことを私は確認して来ました。妻の妻らしさは、衰えて行く外面にではなく、内面に多く見られることも、妻を見つづけるうちに次第に分かってきました。その妻の内面の人格はアルツハイマー病の進行があっても、成長し続けていると私は思っています。たとえば、何事にも動揺しない妻の心の平静さなどは、絶えず心を騒がせている私には羨むばかりの品性です。」


神さまは、「結婚」をどれほど尊ばれておられるのかが、
吉田先生ご夫妻を見ているとよくわかります。
神さまが定められた本来の「結婚」は、
三位一体の神の麗しい愛の関係が、
映し出されているのではないだろうか。
人は、結婚生活のあらゆる障害を乗り越えつつ、
結婚生活を続ける中で、
その関係がきよめられ、高められ、
三位一体の神のかたちを回復させていくのではないか、
吉田先生ご夫妻を見ていると、
そんな結婚の奥義を教えられるのです。

そして、先生ご夫妻を
この時代、このコロナ禍に置かれた
神さまの奇しいご計画を見ます。

先生たちの存在が、
どんなにか、
コロナ禍で家族と会えない人々の
励ましになったことでしょう。

認知症の家族を持つ人々の
励ましになったことでしょう。

コロナ禍で、
神さまは働いておられた。
私たちを試練の中に放り出して、
腕組みをして上から見下ろしていたわけではない。
神さまは確かに、
コロナ禍でご自身の愛をあらわしておられた。
そんな神さまのお働きの一端を
見させていただいた思いです。

感謝主!
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調整中!

2021-04-20 13:58:30 | 夫婦
プリペア・エンリッジという
結婚生活を豊かにするプログラムがあって、
前から受講するように勧められていたのだけれど、
そういうのは苦手で、
何かと理由をつけて、
ずっと避けてきました。

チャンピオンズプログラムで、
「性教育」を扱っている私がなぜ?
と言われそうだけど。
それは他にやる人がいないから、
どうしても必要だと神さまに迫られたから、
やっているだけで、
自分がこの働きに向いているとは、
到底思えない(^_^;)

でも、このコロナ禍で、
なんとオンラインで、
ファシリテーター(カウンセラー)の
資格を取れるということで、
それなら…と思い、申し込みました。
今後、結婚カウンセリングをする必要も出て来るだろうし、
ファシリテーターの資格を取るのは私なので、
主人と一緒に参加しなくてもいいというのが決め手でした。

ところが!
その前に夫婦でこのプログラムを
体験するようにと言われ、
やむなく、カウンセリングを受けることに…。

30~40分ぐらいかかる質問に、
夫婦それぞれが答え、
それを分析した結果をもとに
二回のカウンセリングを受けるのですが…。

案の定…ボロボロ(T_T)
なに?うちダメダメ夫婦じゃん!
信仰や価値観、経済感覚は一致してるけども、
性格や習慣、コミュニケーションなど、
肝心なところがまるでうまくいっていない。
わかってたけど…
…だからいやだって言ったのに。

「悪妻賢母」だって自分で言ってたけど、
それがデータとして出て来ちゃうときついね。

主人は全然平気なんだけど、
私の方がかなりダメージを受け、
3日ぐらいはかなり落ち込んだ。
ファシリテーター無理じゃね!?
とも思ったね、正直。

まあ、でもカウンセラーの方にも
励ましていただいて、
何とか立ち直り、
今、調整中ってこと。

今まで子どものこと、
仕事のことなどでいっぱいいっぱいで、
夫婦のことは後回しにしてきたからな~。
そろそろ何とかせーということか。

かんばります(-_-;)
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自由

2021-01-15 00:17:40 | 夫婦
夫婦関係で一番大切なことは何?
そう聞かれたらなんて答える?
愛?信頼?
そうじゃない、
自由なんだって。

なるほど。
人間は基本罪人だから、
愛だ、信頼だと言いながら
相手を束縛したり
依存したり…。

相手を自由に。
神さまのかたちに創られた
その人らしい姿のままで、
いきいきと自由に生きてもらう!
それが自分の喜びになれば、
それが本当の愛かもしれない。

たしかに…

考えてみたら神さまも
人を愛していたから、
裏切られるリスクがあったのに、
人に自由意志を与えた。
それは人を愛し、
信頼していたからなんだな…。

私は神さまからも、
夫からも
自由にさせてもらってて、
幸せだな😊

わたしは夫を
子どもたちを
自由にしているだろうか?
…明日一日考えよっと

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量より質

2019-04-05 21:54:47 | 夫婦

主人が、
4月1日からTCUに出勤始めました。
出勤とは言っても、
ちょっと遠いので、
一週間のうち三泊四日はTCU男子寮に泊まり。

K先生とかY先生が心配して、
「夫婦関係大丈夫なの?」と。

大丈夫大丈夫。
そんな長く一緒にいりゃーいいってもんじゃないのよ、
夫婦は!
うちの夫婦は量より質だって、
先生たちに言っておいて!と私。

すると主人、
質って何?
なんかイメージできない…。

アハハヾ(≧∀≦*)ノ〃

 

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離婚

2018-11-15 10:43:54 | 夫婦

きのうこの講演会に行って来ました。
またまたFBを通しての情報で、
興味関心のあるテーマだったので、
お友だちにも紹介しました。

それにしても、
新潟の亀田に住んでいたとき、
キリスト教超教派のいろんな集まりや講演が、
いつも東京であるので、
うらやましく思っていたことを思い出しました。
今、こうして都心近くに住むようになって、
ホント、いろんな学びをする機会に恵まれていることに、
すっごく感謝しています!

まずは、感謝主!!


「離婚」がテーマの講演会です。
一昔前の日本のキリスト教界では、
ありえないテーマだったでしょう。
「離婚」=「罪」のような…
まずクリスチャンとしてあり得ない…
みたいに思われてましたから。

でもパウロ書簡にもあるように、
離婚は、新しそうに見えて、
実は古くからあるテーマ。
アメリカの教会などは、
教会の中に多くの離婚者がいます。
半分ぐらいはそうなんじゃないかと、
アメリカに長く住むお友だちは言っていました。

きのうの講演では、
自ら離婚を経験している著者が、
人間関係の破綻が人生をどんなに蝕むか、
またそのことが子どもや後の生活に及ぼす影響の
なんと大きなことかを語られ、
離婚は人生の最大の危機だったと語ります。

彼ら、彼女らに今必要なのは、
起きた出来事と向き合い、
受けた衝撃を理解することであり、
その上でその傷をいやすことであり、
過去から自由になることであると。

そのために別れた相手をゆるすことは不可欠で、
ゆるし無くしては、
本当の解決も再出発もないことを語ります。

でも、そもそも「ゆるし」とは何なのか。
彼/彼女を心で罰し続けるのをやめること。
つまり根に持つことをやめることだと。

そして、過去を振り返っても、
心に苦みや憎しみがわいてこなくなったら、
本当にゆるしていることなのだと。

そして、この離婚の傷がいやされるとき、
人はあらゆる人間関係を回復させることができ、
自信をもって、
前向きに人生を歩めるようになると。

講演を聞きながら、
これこそ福音だなと思わされました。
徹底的に孤独と自分の弱さに向き合い、
イエスさまの愛とゆるしを体験し、
敵をも愛し、ゆるすことへと導かれ、
人生に希望を持って、
新しい出発をすることができる…。

主はこのような人の罪と弱さを通しても、
わたしたちを救いへと招かれるのだと、
新しいミニストリーの糸口を見させていただきました。

きのう、さっそく本も買って来たし、
読もーっと!!

感謝主!!

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