「コウノドリ」二作目、
やっと昨日見終わりました。
産婦人科が舞台のドラマで、
昨今の日本の妊娠、出産事情がよくわかります。
いろいろつっこみたくなることもあるのだけれど、
でも、いのちが生まれる現場では、
たくさんの期待や不安が渦巻き、
実際、ひとつひとつの事例が、
ドラマになるんだろうなとも思います。
最近、日本でも
出生前診断をする人が多く、
それを拡大しようという動きも出ているようです。
新出生前診断、拡大へ 学会、実施施設など指針見直し
胎児の段階で、
いや、中絶できる段階(22週未満)で、
胎児に障害があるとわかったらどうするか、
多く人は、中絶を選択することでしょう。
ドラマの中でも
二組の夫婦が出生前診断を受けて、
一組は悩みながらも中絶を決意、
もう一組は生む決断をしました。
生む決意をしたものの、
内心不安で仕方がないお母さん。
そんなお母さんに一つの詩が紹介されます。
それが下記のもの。
私はよく「障がいのある子を育てるのってどんな感じ?」と、聞かれることがあります。 そんな時私は、障がい児を育てるというユニークな経験をしたことがない人でも、それがどんな感じかわかるようにこんな話をします。
私はクリスチャンですから、
すべての赤ちゃんは、
神さまからの授かりもので、
この子にはこの親と、
神さまが選んでくださったと信じているし、
たとえ子どもが障がいももって生まれてきて、
子育てに苦労はしても、
また、その子の将来に不安があったとしても、
神さまが必ず助けてくださると信じているので、
出生前診断にも
それを受けての中絶にも否定的な立場です。
でも、生む前に障害、疾患の有無を
知らされてしまった妊婦の葛藤も想像できます。
勇気がいることでしょう。
まわりの理解と励ましは必須です。
そんな妊婦さん、お母さんに、
この詩が励ましになってたらいいなと
心から思ったことでした。
さて、話はちょっと違いますが、
旧優生保護法を適用され、
強制不妊手術をされた被害者が、
国を相手取り訴訟を起こしました。
強制不妊手術で国を提訴「尊厳侵害、違憲」
これももっともな話で、
おそろしいいのちの尊厳の侵害だと思いますが、
それでもあえていうなら、
それはおとなの尊厳であって、
子どもの、胎児の尊厳ではないのです。
おなかの赤ちゃんはいつも沈黙しています。
そして障がいや疾患のあるなしで、
いのちの価値がはかられ、
あるいのちは生まれ、
あるいのちは闇に葬り去られる…。
テレビのニュースを見ながら、
そんなことつらつらと考えたことでした。
主よ、
この世界をあわれんでください。