どうして羊飼いだったのかな。
多くの人に届けられたわけではない
キリスト誕生の御告げが、
どうして羊飼いに届いたのだろう。
ここ2週間ずーっと考えていて、
思ったこと。
やはり、彼らは救いを求めていたからだと。
物心両面、救いが必要だった。
ゴスペル、黒人霊歌は、
アメリカの黒人奴隷たちの心の叫びだった。
おかれている現状があまりに悲惨だったので、
彼らは神の救いを叫び求めた。
それが彼らの歌となった。
救い主の誕生を聞いたヘロデ王も
イスラエルの人々も
ただ「動揺する」だけだった。
祭司長や律法学者に至っては、
どこで生まれるかまで把握していたのに、
探し出そうとはしなかった。
結局現状に満足していたのだろう。
本当の意味で救いを必要としてはいなかった。
ところが羊飼いは、
「さあ、行って見届けて来よう!」
とすぐさま応答した。
この知らせに食いついた!
しかも「飼葉桶」がしるし…。
彼らが見慣れた道具。
ああ、自分たちは救いから除外されていない!
羊飼いのままで、
普段着で会いに行けるのだ。
そう思ったんじゃないかな。
このクリスマスの救いのメッセージが、
現代の羊飼いたちに届きますように。
photo:Mohamad Babayan
@mohamad_babayan