忙しい日が続いていました。
先々週に韓国で参加した「二つの翼養育システム」の報告のあかしを載せます。
興味のある人は読んでみてください。
実は、これを主人に英語訳してもらって、
宣教団体で報告し、
自分で中国語に訳して、
教会でもあかしさせていただきました。
感謝主!!
ちなみにこの「二つの翼」ですが、
来年には、テキストなども日本語訳され、
出版されるそうです。
また、今回のような特別の大会や講義も、
日本でも行われるようですよ。
Two Wings International Conference に参加して
今回、このカンファレンスに参加できたことを 神様に心から感謝します。かねてから、私は主人に、「一度韓国に行ってみたい。出来れば台湾の兄弟姉妹と行ってみたい。」と言っていました。キリスト教人口30パーセントとも言われる韓国に実際行って、教会を見、兄弟姉妹と交わり、彼らと共に礼拝する中で、アジアの教会としてのヴィジョンを共有したかったのです。
愛家教会で、牧師夫人と交わる中で、そんな話題が上りました。すると牧師夫人は言うのです。「二月に一緒に行こう!」と。聞けば、「双翼国際特会」が韓国で開催されるとの事。当初、牧師婦人は、中部地区の何組かの牧師夫妻とともに、台北で行われている「双翼」のカンファレンスに続けて参加していたため、あえて韓国まで行っての参加は、考えていたなかったようです。しかし、私の韓国に行きたいという願いを聞いて考えが変わり、他の兄弟姉妹も連れて参加しようと思われたとのこと。また、愛家教会から5人が参加するということが動機付けとなって、他の教会からの参加者も与えられ、中部地区からは、10人の参加となりました。人知を超えた主のご計画を感謝します!
韓国で過ごした五泊六日は、みことばと祈り、賛美と兄弟姉妹との交わりに浸る、まさに天国で過ごすような毎日でした。ホテルの向かいには韓国で一番大きいといわれるヨイド純福音教会がそびえ建っており、ソウル市内を歩けば、いたるところに高い三角屋根に十字架を掲げた教会を見ることができました。カンファレンス中は、朝7時半にはホテルを出て、夜11時過ぎに帰ってくる生活でしたが、不思議に疲れは感じませんでした。しかし韓国から参加している兄弟姉妹の熱心にはかないません。私たち台湾からは、180人ぐらいの兄弟姉妹が参加していたのですが、朝、集会開始時間の一時間前には会場に到着していました。しかし、会場についてみると、私たち外国人のために用意された中央前列の席以外は、前の方のいい席の殆どが韓国の兄弟姉妹によってキープされていたのです。少しでも前の方の席に座って、多くの祝福を得たいとの韓国人兄弟姉妹の霊的な飢え渇きと熱意が、こんなところにも現れていました。また、各国から集められた16000人の兄弟姉妹と共に主を賛美する感動も味わいました。それこそ御国での賛美の前味です。このような貴重な体験を与えられたことを心から神さまに感謝します。
さて、それぞれの講演の内容もすばらしいものでした。メイン講師のプンソンハン教会主任牧師キム・ソンゴン氏は、自らの証を通して、どのようにして「二つの翼養育システム」に導かれたかを語ってくださいました。
伝統的な教会の長老の息子として、厳格な信仰教育を受けてきたキム牧師は、いつも重い重荷を負わされているようで、霊的なコンプレックスに悩まされてきました。表面的には敬虔なキリスト者を装ってはいるものの、みことばに従う力のない自分を知っていたがゆえに、心責められ続けていたのです。献身に導かれ、神学校を卒業し、教職になってからも、喜びを持って主に奉仕できない自分に限界を感じていました。そして確かに変わりたいという願いが、彼の中でますます大きく強くなっていったのです。
そのような信仰の格闘の中、転機が訪れました。キム牧師は、大学生宣教団体の弟子訓練システムに出会ったのです。当初彼は、若い学生に混じって、弟子訓練を受けました。また、後に神さまの導きで良き師にめぐり合い、その師について二年の訓練を受けました。その訓練課程を経てキム牧師は、確かな信仰の土台を築き上げ、これからの牧会伝道のヴィジョンが与えられたのです。
キム牧師は、後に大学生のための弟子訓練システム意外にも、様々な弟子訓練のプログラム、小グループの伝道法などを学び、良いものは取り入れ、不必要なものは削り、より洗練されたシステムの確立を目指しました。韓国の文化が考慮され、教会の神学的ベースに合ったものを目指さなければなりません。また、教会は多様な年齢層、学歴、人格を持った人々によって構成されています。誰にでも用いることの出来るものでなくてはなりません。そして、多くの経験と検証を経て、独自の「二つの翼養育システム」が完成したのでした。
「二つの翼養育システム」は、質的に「健康な教会」を目指すものです。これは、従来の数に焦点を当てたような教会成長を目指すものではありません。「健康な教会」は、下記の8つの特性を持っています。
1,教会を担う信徒リーダーが育っている。
2,信徒の賜物が発掘され、適在適所で用いられている。
3,宣教とビジョンに焦点を当てた組織づくりがなされている。
4,社会の人々の必要を満たす伝道がなされている。
5,全人的ケアがなされている小グループがある。
6,霊的感動のある礼拝が捧げられている。
7,豊かな霊性が現れている。
8,愛の交わりがある。
このような「健康な教会」特性を踏まえた「二つの翼養育システム」の「二つの翼」のひとつは、「みことばと聖霊」を表しています。福音の絶対的力を信じ、弟子を作るヴィジョンに立ち、神様のデザインされた教会をこの地上で建て上げることを目指します。つまり、教会が聖書の原理原則に立ち返ることです。もし、非本質的なものが教会を導くなら、健康な教会を築くことはできません。非本質的なものとは、伝統、人、財政、会堂、プログラム、そして時には未信者を導くことに焦点を縛りすぎていることも挙げられるでしょう。これらのものをいつも見直し、変えていく勇気を教会は持つべきです。
また、「二つの翼」のもう一つは、「地域教会と小グループ」です。小グループには二つのタイプから構成されています。一つは、新生したクリスチャンによる小グループです。神の家族である兄弟姉妹が、週に一度、日曜日の二時間の礼拝の時間に顔を合わせるだけでは、不十分でしょう。週の半ばにともに集まり、みことばに聞き、祈り合い、慰めと励ましを得、健全な相互依存関係を保つのは、霊の家族なら当然のことです。このタイプの小グループを「クローズセル」と呼びます。そしてそこから遣わされた兄弟姉妹が開くのが「オープンセル」です。この集まりには未信者が招かれます。教会員が遣わされている家庭や職場、学校など、会場は様々です。よく祈られ、準備されたオープンセルに未信者を招き、良い関係を築き、そして4ヶ月に一度の「収穫の礼拝」に誘う。そのようなサイクルのなかで、実際に多くの魂が刈り取られているようです。
さて、私は今回このカンファレンスに参加して、「二つの翼養育システム」を台湾の教会に取り入れて行くことに大きな期待を持つに至りました。というのは、このシステムが、単に伝道、弟子訓練の方法論を提示しているだけではなく、聖書の原理原則に立ち返り、初代教会に見られるような、生き生きとした信仰に生きる個人、共同体を目指すものだからです。また、ポストモダンといわれる今の時代とアジアという文脈についても非常に考慮されています。私自身も、今回このカンファレンス参加する中で、自分自身の信仰を見直し、悔い改め、新しい思いでもう一度、主に従う道を歩む決心をしてきました。
私たちが宣教師として遣わされている中部地区の教会では、現在、月に二回教職者、役員が集まり、共に「二つの翼養育システム」を学んでいます。そして、そこで意見交換、情報交換がなされ、互いに励まし合いながら教会での実践に備えているところです。この中部地区で始まった主の働きが祝され、聖霊の導きの中、豊かな実を結んでいくように願っています。