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またまたミッショントリップに戻ります。
12月末のミッショントリップで、
特に皆さんとシェアしたいのは、
員林というところにある
霊糧堂アガペー教会を見学したときのことです。
ここの教会は面白いホームレス支援の実践をしています。
アガペー教会は比較的新しい教会で、
今年13年目だそうです。
13年前一人の牧師がこの員林で教会開拓を始めました。
こちらに来てすぐ目についたことは、
この地域には、
外国、主に東南アジアから
台湾に嫁いできたお嫁さんのいる家庭が多いこと。
そしてそのような家庭はたいていとても貧しいのです。
まずはこのような家庭の子どもたちへの
援助の必要を感じた牧師は、
すぐに課輔班を始めました。
子どもの学習支援と背後にある家族への援助です。
すぐに40名ほどの子どもたちが集まったそうです。
生徒の数に合わせて先生たちも募集しました。
また、そのような家庭は貧困家庭が多かったために、
安価で借りられる住宅も用意したそうです。
今では全部で120戸あるとか…。
すごいです!
そんなこんなしているうちに、
公園に住んでいるホームレスの人たちの存在が
気になりだしました。
6年前のことです。
まずは炊き出しから始めました。
公園にいるホームレスの方たちに、
温かい食事を提供したのです。
そして5年前、
この会堂のある場所が与えられて、
ホームレスが人たちが住めるようにしました。
今現在10人ほどの人がここに住んでいるということです。
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また、3年前には独居老人への給食サービスも始めました。
会堂の奥には広く清潔感のある厨房がありました。
ここでお弁当を作って、
地域の1人暮らしのお年寄りにお弁当を届けています。
専任のスタッフと
ここに住むホームレスの方、
そして教会、地域のボランティアの方が携わっています。
簡単ではないそうです。
「今朝も厨房で大げんかがあったんです。」と、
スタッフの女性が苦笑していました。
ホームレスのみなさんは、
ここに住みながら、
昼間は社会復帰を目指して働いています。
からだがボロボロなのと、
働くことに慣れていないせいで、
はじめは一日3時間ぐらいの労働から
始めることが多いそうです。
そして、一日8時間働けるようになったら卒業!
このセンターを出て行って社会復帰です。
ずっと気ままにやってきた人たちなので、
ここの規則正しい生活に慣れるのには時間がかかります。
はじめはごみの分別をから教えなくてはいけないとか。
そして朝決まった時間に起こして、
祈って仕事に送り出します。
夜にも聖書を学び祈る時間を設けているそうです。
そして夜、時間がくれば消灯。
でもその窮屈な居心地の悪さが功を奏して、
みなさん最後は喜んでここを出て社会復帰していくそうです。
ここに残りたいという人はいないということ。
あんまり居心地がいいとだめなんですね。(笑)
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そうそう、フードバンクもあります。
以前紹介した1919救助協会の関係ではなく、
独自に寄付を募って食料品を集め、
地域の貧困家庭に配っているそうです。
中には廟(道教のお寺)からの寄付もあるそうで、
使い切れない廟の供物を
無駄にするのはもったいないから
有効活用してくれと持って来られるとか。
そういうことなら大歓迎…ということでしょうか。
いわゆるコリント書でいわれる「偶像にささげられた肉」ですが、
だれも躓いていないようなので問題ないでしょう。(^_^;)
とにかく神さまがくださった食べ物を無駄にしないという点では、
徹底しています。
後で紹介しますが、
ここでは養鶏場もしているのですが、
そこで使う餌の虫を育てるために、
なんと近くの学校の給食の残りをもらって来るのだとか。
食べ物を捨てることはなくなるし、
地域のネットワークは強固になるし、
いいことづくしです!
さて、このアガペー教会のホームレス支援、
今まで80人のホームレスの方と関わって来ました。
そして社会復帰をしてここを巣立って行った人が50人。
5年間で50人…決して少ない人数ではないでしょう。
スタッフの人は言います。
「ホームレスの人々は公園などに住んでいます。
しかし彼らは社会の中に住んでいるようで、
実は社会から遮断されたところにいたのです。
いないものとして扱われていました。
ですから私たちは、
彼らが社会復帰して行くことを目指しているのです。」
最近一組の親子がここに入所しました。
子どもはまだ3歳です。
公園で寝泊まりしていました。
聞けばお母さんは今刑務所で服役中とか。
今、お父さんは教会の農場で働き、
3歳の子どもは政府から援助を受けて、
幼稚園に通っています。
子どもがいると雰囲気が明るくなるそうです。
この親子もここを通過点にして、
立派に社会復帰をして行くことができますように。
ということで長くなりましが、
まだ半分です。(笑)
続きは次回へとまわします。