おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

はじめての葬儀

2021-11-29 20:06:13 | 教会
先週、長く自宅療養をなさっていた教会員が天に召されました。
日曜日、いつものように家族で食事をして、床に着いたのですが、夜中、2時か3時頃、太ももが痛いと、奥さんを起こしたそうです。
奥さんはご主人の足をさすりながら、礼拝説教で教えられたことなどを分かち合い、そうこうしているうちに、ご主人は再び寝入ったとのこと。
ところがその日の朝、ご主人はそのまま、静かに天に召されていたということです。

以下は葬儀の時のメッセージです。

「たとえ外なる人は」
コリント人への手紙第二 4章16~18節

ひろしさんは、2021年11月22日朝、目覚めることなく、静かに天の御国に帰られました。82歳でした。

私は元気なころのひろしさんを知りません。私が新船橋キリスト教会に赴任したのは2020年の4月で、コロナウイルスが猛威を振るい始めてきた頃でした。ほとんどのすべての病院や老人ホームは家族でさえ面会できなくなっていましたので、牧師としてひろしさんを見舞いたかったのですが、かないませんでした。数回、少しだけお話をしたぐらいです。けれども、奥様のひろこさんを通して、私はひろしさんをよく知っています。私がひろこさんに「ひろしさんはどんな方ですか?」と聞くと、ひろこさんは決まっていうのです。「凛としているのよ」「いや、凛としていたのよ」と。ひろこさんはそんな凛としたひろしさんが大好きで、心から尊敬しておられるのがよくわかりました。またひろこさんはよく「主人に叱られちゃった」とおっしゃっていました。不平不満を言ったり、誰かのことを批判したりすると、ご主人は「そんなこと言うもんじゃありません」と静かに叱られるのだそうです。かといって、いばってふんぞり返っているわけではなく、元気なころは、子どもたちの勉強をみてあげたり、教会の草むしりをしたり、会堂の修繕をしてくださったり、本当によく仕える人でした。教会には、ひろしさんが作ってくださったメールボックスや玄関のすのこがあり、それらを見る度に私たちはひろしさんを思い出すことができます。そしてもう一つ、ひろこさんのお話を伺って、いつも思っていたことは、ひろしさんは現状を受け入れること、そして今を満足することを知っておられるお方だなということです。ひろこさんが「からだが不自由になって人に世話されて、いやじゃないの?」と聞いたことがあるそうです。するとひろしさんは、「全然いやじゃないよ。できないことは助けてもらうのは、なんにも恥ずかしいことじゃない」とやはり凛とおっしゃったということです。そんなひろしさんのことを思うときに、私は、先ほどお読みした聖書の言葉を思い出すのです。

「ですから、私たちは落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。私たちの一時の軽い苦難は、それとは比べものにならないほど重い永遠の栄光を、私たちにもたらすのです。私たちは見えるものにではなく、見えないものに目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くからです。」

 わたしたちの外なる人は日々衰えます。本当にそうです。ひろしさんは一足先に天国に行かれましたが、私たちも時間の問題です。世の中の人々は「アンチエイジング」などと言って老化に抗いますが、多少老化を遅らせることができたとしても、私たちは確実に死に向かっているのです。しかしこの手紙を書いたパウロという人は、それでも「落胆しません」と言っています。なぜでしょうか。内なる人が日々新たにされているからです。私が少し前に出会った本でリチャード・ロールという人の書いた「上方への落下」という本があります。彼は著書の中で言います。「人生には第一段階(前半生)と第二段階(後半生)がある。」そして「人生の前半は、ウォーミングアップに過ぎない」とまで言っているのです。ウォーミングアップを終えた人生の後半を生きる私たちは、実は人生の本番を生きているのです。「余生」ではありません。これからが勝負なのです。そのような意味でひろしさんの生き方は、私たちのお手本です。外なる人は衰えたかもしれない、けれども、ひろしさんの内なる人はどうだったでしょうか。元気なときから少しも変わらない凛とした姿勢、そして誰に対しても誠実で、公平で、正義感にあふれ、その上なんて穏やかで平和な生き方をされたのでしょう。

 外なる人の衰え、そしてそこから来る苦難は、「その苦難とは比べものにならないほどの重い永遠の栄光を、私たちにもたらすのです。」そうです。外なる人はどんどん落下していかもしれません。しかし内なる人は、上へ上へと栄光へと向かって羽ばたいて行くのです。だから、私たちは「見えるもの」「外なる人」に目を留めません。落胆もしません。むしろ「見えないもの」、「内なる人」に目を留めます。なぜなら「見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くからです」。信仰者として、神と共に歩み、内なる人を育て、成長を目指したひろしさんは、「重い永遠の栄光」をいただいて今、イエスさまのみもとにおられます。ひろしさんの人生の後半戦は、確かに傍から見ても厳しいものでした。けれどもその中で、ひろしさんの内なる人は、ますます、成熟し、軽やかに上へ上へと羽ばたいていったのです。イェルク・ツィンクと言う人が「わたしは喜んで歳をとりたい」という本の最後で、こう言っています。

「いま、わたしはもう一度若くなりたいとは思わない。わたしは喜んで歳をとってきた。そして、人生という時の境を超えて 神が共におられたことを 心から感謝している。わたしと 人生と 永遠と その境は、わたしには、いよいよなくなってきている。わたしはいま、あの夕日が沈む山の向こうの光のあるところに立とうとしている。」

お祈りします。
「たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」
私たちの向かう先で、重い永遠の栄光を与えようと待っていてくださる天のお父さま。人生の後半戦、私たちも見えないもの、永遠を見つめて、なおも成長し、上を目指す人生を歩ませてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。
アーメン
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子ども祝福式

2021-11-14 16:45:32 | 牧師
あなたの敵を愛しなさい(マタイの福音書5:44)

今日は子ども祝福式でした。
普段の礼拝に来ていない、
二代目のクリスチャンの家族も、
この時だけは必ず来てくれるので、
準備の方も気合が入ります。

今年は昨年以上に、
子ども中心の礼拝にしました。
子ども向けのお話しというのは、
平易な言葉で、
真理をずばりと語るので、
実は大人にも大変いいのです。

そして嬉しいことに、
例のK家が普段いっしょに住んでいないパパ以外、
みんなそろって来てくれたのです!
これは今年のトップぐらいに嬉しいこと!
感謝主!!
K家とは礼拝終了後、
いっしょに地域の子ども食堂にも行けました~。

そしてフードパントリーに登録している親子も!
実は11日木曜日のフードパントリーのとき、
普段教会学校に子どもと来ているママに、
「来週のハレルヤタイムは10時半からだからね」
と念押ししていたら、
(その親子は来られなかった~涙)
他のママがそれを聞いていて、
「さっき小耳にはさんだんですけど、
私も行ってもいいですか…」と。
もちろん、もちろん、ぜひどうぞ!
ということでいらっしゃいました。

というわけで、
4家族9人の子どもたちが参加。
感謝、感謝。

そして実際の子ども祝福式の時の祈りは、
前もってその家族に合った祈りを念入りに準備し、
めちゃくちゃ気合を入れて祈りました。

子どもたちが、イエスさまを信じて、
与えられた人生を力強く生きてほしい。
そういう願いを込めて…。

そしてプレゼントは、
先取りのアドベントカレンダー。
写真のアドベントカレンダーをラミネート加工して、
両面テープをそれぞれの日にちに貼り、
アメやチョコをくっつけて、
クリスマスの4週間前から、
一日ずつそれを食べていって、
その下にあるみことばを読んで、
クリスマスに備えるというもの。

とにかく1年に一回の子ども祝福礼拝、
無事に終わって感謝😭 

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CS教師研修会

2021-11-07 20:08:04 | 課輔班
先週の水曜日、
東京の華僑教会で、
CS教師研修会の奉仕をしました。
オンラインです。

大きな教会で、
コロナ前は、教会学校の人数も
100人に昇る勢いだったとか。
中華系の人は家族の結束が強いので、
みんなクリスチャンホームの子どもです。
ちなみに礼拝出席者は400人以上だそうです。
今コロナで厳しい状況のようですが。

なぜ、私のCS教師研修会の依頼が来たか、
一つは、主人がその教会で
何度か説教の奉仕をしたことがあること。
今年初めにも新年聖会をしています。
もう一つの理由は、
私が台湾の課輔班で、
毎週聖書のお話しをしていたことが理由です。

私と連絡を取り合っていた担当の方は、
理念的なことはいいから、
実際にどうやってメッセージの準備を
したらいいのか教えてほしいとのことでした。

私がいつもやっていることでいいですか?
と念押しして、
メッセージの準備の仕方を
順を追って丁寧に説明させてもらいました。
そして私のメッセージ準備ノートをお見せして、
最後は出来上がったメッセージを実演して
修了しました。

最後の分かち合いとお交わりで、
皆さんが苦労してお話しの準備をしているのが、
よくわかりました。
子どもたちは日本語のネイティブだけど、
先生たちの母語は中国語。
本当に苦労して準備をされています。
だからこそ、
中国語で毎週、
聖書のお話の準備をしていた私の話しが
印象深く、
皆さんの心に響いたようです。

台湾での経験が、
こんな風に役立つこともあるのだなと、
改めて主に感謝したことでした。

感謝主!!
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洗濯

2021-11-07 16:49:26 | 牧師
3日、文化の日10時頃、
朝マックを6人分買って
例のK家に行くと、
いつも通りだけど…、
玄関から見える一帯に服が散乱。

Kママは日によるんだけど、
今日はどうやらご機嫌な感じ。
「お母さん、
洗濯手伝ってあげるから、
この袋に詰められるだけ詰めて~」
そうしたらKママ、
「今、子どもたちと片付けてたところ。
じゃあ、お願いします~」
ということで、
子どもたちと一緒に、
ゴミ袋二つ分の洗濯物を詰めてくれました。

そして午後からは用事があったので、
そのまま引き上げようとしたら、
子どもたちが「教会行く~!」と。
じゃあ、宿題を持ってくるようにと言って、
教会にGo!
午前中は教会で勉強して、
教会の前の公園でちょっと遊ばせて、
家に送り届けました。

洗濯物…すごかった😱 
靴下が20足ぐらいあったんだけど、
左右同じ組み合わせのものは3組😅 
あとはばらばら…。
どうりでいつも左右ばらばらの靴下履いてるわけだ。
靴下はみんなドロドロなので手洗い。

他は幼稚園の制服の白いシャツを漂泊して、
それ以外はそのまま洗濯機で。
酸素漂白剤入れたけどね~。
でもシミはとれないよ。

幸いお天気が続いたので、
2日かけて全部洗いきりました~!
猫も飼っているので、
(この猫全くしつけができておらず、
玄関でウンチをするという…。
だから時々子どもの靴にウンチが付いている)
洗濯物に人間の毛と猫の毛が絡みついて、
出来上がった洗濯物にもまだ付着している。

まあ、細かいことは気にせず、
とにかくわ~っと洗濯して、
2回に分けて届けて任務終了。

届けに行ったとき、
Kママ出て来なかったな~。
いなかったのかな~。

まあね、
こういうことすると、
「焼け石に水だ」
「依存体質をつくる」
「感謝もされないし」
「自分の首をしめることに…」
とまわりに言われる。

でもね。
やらない苦しさを思ったら、
やって忙しくなったり、
人にいろいろ言われる方がまし。

また気が向いたら、
洗濯母ちゃんになります😉 
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第一回『問題解決』セミナー

2021-11-02 19:48:20 | チャンピオンズ
今日から毎週火曜日5回にわたって、
『問題解決』オンラインセミナーを行います。
今回は初めてですから、
時間に余裕をもって、
しかも受講者を限定して10人にしました。

そして今日、第一回目。
とても良かったです。
本当に、このプログラムはすっばらしいです。
このご時世にぴったりの学びです。

…白書では、20年と過去5年(15~19年)の平均値とを比較して、コロナ禍の女性たちへの影響を調べた。データを比べると、働く女性の自殺が増えていた。職業別で最も増えたのは「被雇用者・勤め人」で、381人増。次いで「学生・生徒」は140人増だった。

今日のイントロダクションで、
以下のことをお話しました。

なぜ今、『問題解決』を学ぶ必要があるか。

▪若年層の自殺率が増えている現実
▪格差社会が顕著になってきている現実(コロナ前7人に一人の子どもが貧困)
▪一部の恵まれた環境に生まれてきた人が人生の成功者になるような現実
▪自分の境遇を呪い、早い段階で人生をあきらめる若者たち
▪学習障害の子どもたち(自然には問題解決のスキルが身に着かない)
▪機能不全家族の増加。遊びの減少。人間関係の複雑化(いじめ)など、子どものときに身に着けるべき問題解決能力が身に着いていない現実。
▪神は私たちの人生をより豊かなものにしようとしておられる
▪信仰は観念の世界のものではなく、実際の生活の中で生きるもの
▪子どもたちが将来に夢をもって、前向きに忍耐と希望を持って歩めるように
▪そのためのサポートをまわりの大人たちがしなければならない。

大人が学んでお学びごたえのある内容です。
残り4回の学びも楽しみです。

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