おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

「インサイド・ヘッド2」

2024-08-06 09:09:58 | 映画・ドラマ・本
「インサイド・ヘッド2」本予告

昨日、まいまいと映画行ってきました。
これはこの間の台湾チャンピオンズのプログラム、
『情緒管理』で観るように勧められたので、
見ておく必要があったのです。
確か「インサイド・ヘッド1」も見たと思う。
記憶のかなただけど。

以下は、公式サイトからの抜粋。

少女ライリーを子どもの頃から見守ってきたヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情たちは、転校先の学校に慣れ新しい友人もできたライリーが幸せに暮らせるよう奮闘する日々を過ごしていた。そんなある日、高校入学を控え人生の転機に直面したライリーの頭の中で、謎の警報が鳴り響く。戸惑うヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の未来を想像してしまう「シンパイ」、誰かを羨んでばかりいる「イイナー」、常に退屈&無気力な「ダリィ」、いつもモジモジして恥ずかしがっている「ハズカシ」という、大人になるための新しい感情たちだった。 

とてもいい映画でした。
思春期の子どもたちの感情って、
とても混乱していて、
繊細で、
傷つきやすい。
上手にこの時期を乗り越えて行かないとね。

特に考えさせられたのは、
一見否定的に見える感情でも、
実は大事なお仕事をしているということ。
「悲しみ」や「怒り」のような感情を丁寧に扱うと、
彼らは成長に向かっていい仕事をしてくれる。

そして、思春期に突如として現れる
「シンパイ」「イイナー」「ダリィ」「ハズカシイ」
のような感情も、
やっぱり成長過程ではなくてはならないもので、
これらの感情も上手に統合させて
人は自分のアイデンティティを
築いていくのだなと思った。

そして、「ヨロコビ」は、
とても肯定的で、
前向きで、
人を幸せにするのだけれど、
過去の失敗や
悪いことをしたときのこと、
悲しかったことなどを背後に押しやって、
ヨロコビだけを評価して、
前面に出すようにしていると、
これもまた違うなと。

私たちは神の子ども。
自信をもって生きていい。
よいセルフイメージを持ちたいと思う。
でも、同時に私たちには、
罪があり、心の闇がある。
それを正直に認めたうえで、
そんな弱さや罪に傾く性質を持っている私を
丸ごと愛し、受け入れてくださる神さまに
感謝しながら生きたい。
だって、私たちの弱さや罪は、
もうイエスさまの十字架によって清算済みだから。

とにかく、安心して、
自分の感情に向き合っていいってこと。
いい感情も否定的な感情も。
感情は、すべて私たちを育てる糧になる。

実は昨夜、
湊かなえの『母性』という小説を読んだんだけど、
それを通しても、いろいろ考えさせられた。
肯定的な感情と否定的な感情についてね。
肯定的な感情だけに価値を置くと、
人ってゆがむのだなと…。

ということで、今日もこれから
10時から18時半までのオンラインセミナーです。
がんばります💦
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台湾映画『流麻溝十五号』観たよ!

2024-07-29 21:31:19 | 映画・ドラマ・本
『流麻溝十五号』

2018年台湾にいる時に旅行で行った緑島で、
実際に訪れた「新生訓導処」が舞台の映画。
その時のブログがこちら

千葉では、松戸の映画館しかやってなくて、
昨日、教会の帰りに寄って見てきました。
ナチスの捕虜収容所を彷彿とさせるような
過酷な生活環境の中での強制労働と再教育。
特に女性の思想犯に焦点を当てて描かれています。
こんなにひどい状況だったとは…、
知らなかった。

中国大陸の共産党の思想統制も酷いものだけど、
蒋介石率いる国民党軍もおんなじだ(T_T)

いろいろと考えさせられる重い映画でした。
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映画『ONE LIFE 』を観てきたよ

2024-07-10 22:25:01 | 映画・ドラマ・本
『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』

月曜日から53氏が、
TCUの夏期伝に参加していていないので、
今日は、夕方6時から一人映画でした。

以下、オフィシャルサイトからの抜粋。

時は1938年、第2次世界大戦直前。ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民が、プラハで住居も十分な食料もない悲惨な生活を送っているのを見たニコラス・ウィントンは、子供たちをイギリスに避難させようと、同志たちと里親探しと資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、ニコラスたちは次々と子供たちを列車に乗せる。だが、遂に開戦の日が訪れた。それから50年、ニコラスは救出できなかった子供たちのことが忘れられず、自分を責め続けていた。そんな彼にBBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に参加してほしいと連絡が入る。そこでニコラスを待っていたのは、胸を締め付ける再会と、思いもよらない未来だった。

以下はネタバレになるかもしれないから、
読みたくない人はここで終わってね。

ニコラスたちは、
最終的には669人のユダヤ人の子どもを救った。
タイトルにもある6,000人というのは、
救われた子どもたちが成人して、
子どもたちが生まれ…、
今や6,000人ということ。

彼がなぜ、多くのリスクを冒してまで、
こんなすごいことができたか。
そこには彼の母親の当たり前の教育がある。
「困っている人がいたら見過ごしてはいけない」
(だっけ?あんまりちゃんと覚えてない)
そして、実際ニコラスが活動を始めると、
お母さんは、役所に掛け合ったり、
ビザ申請のための書類を整えたりと
重要な役割を果たすことになる。

あと、ニコラスも彼の仲間も、
自らを「普通の人」だと言う。
イギリスで人莫大な数の里親を探すことも、
そこにかかる経費の寄付を募ることも
こんな短期間ではどう見ても不可能!

でもニコラスには信念があった。
普通の感覚を持つ、普通の人なら、
心動かすはずだという。
人の善意への信頼が彼らにはあった。
人はここまで酷くなれるのかという、
悪魔のようなナチスの暴力を見ながらも、
なお、人が持つ良心と愛を信頼できるのはすごい。
結局人は、自分の持っている愛の大きさで、
人を見て、信頼し、期待するのかもしれない。

とにかく時間との戦いだった。
焦ると人は、投げ出したくなる。
けれども、彼らが、
許されている時間ぎりぎりまでがんばれたのは、
とにかく、
一人でも多くの子どもを救うのだという決意。
とにかくやるしかない。
やるしかない。
それだけ。

私も最近ちょっと落ち込むことあったけど、
やるしかない!
やっぱりやるしかないよねって、
心が燃えたよ(笑)

そして、250人もの子どもたちを乗せた
最後の電車が、
結局ナチスに止められて、
ほとんどの子どもたちもその家族も、
収容所送りになり、殺されることになる。
用意されたビザも里親も無駄になった。

ニコラスは、
自分の正気を保つために、
あの子たちは、あの後どうなったのだろうと、
考えないようにして生きてきたという。
そりゃ、そうだよね。

どんなにがんばったって、
人は後悔する。
この世の罪と悲惨を前に、
自分の無力を思うよね。
そんなニコラスに、
お母さんは、
「自分を許しなさい」と言う。
本当にそう。
私たちは神さまにゆるされているんだから、
自分のこともゆるさないといけない。

ということで、
いろいろと考えさせられる映画でした。
感謝主!!

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すでに と いまだ

2024-05-21 09:00:54 | 映画・ドラマ・本
「罪洗われ、待ち望む」~Washed and Waiting~
ウェスレー・ヒル著 岡谷和作訳 (いのちのことば社)

クリスチャンゲイとして生きるウエスレー・ヒルが書いた著書です。発売と同時に買って読みました。詳しい内容については、3月12日の『クリスチャン新聞』(いのちのことば社)(←リンク貼れなかった(・・?)で、西原智彦先生が丁寧に扱っていますので、そちらを読んでください。以下は私たちの教会の「牧会コラム」で私が書いたものです。

 最近読んで、いろいろと教えられ、考えさせられた本ですが、私はこのタイトルが好きです。私たちはすでに罪ゆるされ、主によって洗われている者です。そして、同時に完成される日を待ち望む者でもあります。
 今日は洗礼式でしたが、洗礼式はまさに、「罪の洗い」を象徴しています。私たちが、自分の罪を認め、悔い改め、イエスさまの十字架による罪の贖いを信じ、イエスさまの復活によって、新しいいのちをいただいたことの聖霊の証印です。「罪の洗い」は、すでに私たちに起こったことです!
 ところが、私たちは未だ、古い性質、罪の性質が残っていて、新しく生まれた私たちに日々戦いを挑んできます。そして、この罪の戦いにおいて、私たちは連戦連敗しているかもしれません。自分の力で戦うならそうでしょう。
 けれども、救われて神のものとなった私たちには、聖霊が与えられています。ペンテコステ以降、イエスさまを信じるすべての人に聖霊が注がれました。そして私たちが聖霊により頼むときに、私たちは日常の罪との戦いに、日々小さな勝利を経験して行くことになります。そして聖霊は、ますます私たちに、「神の聖さ」へのあこがれを育て、やがて御国で完全な聖さに与かる日を待ち望む者としてくださるのです!

 私はこの本を読みながら、なんだ、みんな同じじゃないかと思ったのです。私たちは、すでに救われていることへの揺るがない確信も持っています。けれども罪の性質が残っているので、今も善を行う能力はなく、私の心は絶えず悪へと傾きます。クリスチャンは皆、「すでに」と「いまだ」の狭間に生きているのです。
 だからこそ、ヒルが言うように、地上の教会(クリスチャンコミュニティ)は大きな意味を持ちます。同じ狭間を生きる私たちは、共に励まし合いながら、またみことばの説教で養われ、日々福音に立ち返る必要があります。ですから、ある人々を交わりから追い出したり、裁いたり、差別したりしてはいけないのです。彼らこそ性関係をともなわない友情が必要だからです。
 そしてその上で、終末への期待、あこがれが非常に重要な意味を持ちます。罪との戦いはやがて終わります。私たちは罪から、肉(古い性質)から完全に解放され、栄光のからだに変えられるのです。天の御国では娶ることも嫁ぐこともない世界です。彼らは、そこで本当の自由を得るのでしょう。それはストレートと言われる私たちも同じなのです。むしろ、私たちは彼らほどに、御国で完成されることを待ち望んでいるでしょうか?

 まだ、読んでいない人は読んでみたください。北海道で牧会している息子が、「この本は神学書だ」と言いました。しかもプロテスタント教会ではあまり深められていない、「独身」とか「教会の交わり」について、多くの示唆が与えられています。確かに、現代社会(教会も)には、独身者がたくさんいます。既婚者の私たちも、かつては独身だったし、伴侶にに先立たれれば独身になるのです。だからこそ、教会のコミュニティの持つ意味は、以前に増して大きくなっているのです。

長くなりました。覚書として。感謝主! 
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映画『青春18×2 君へと続く道』

2024-05-20 14:53:46 | 映画・ドラマ・本
5月3日(金)公開 映画『青春18×2 君へと続く道』90秒予告

ずっと忙しい日が続いたので、
久しぶりに何もない月曜日、
映画でも見ようかな~と検索したら、
なんと、台湾と日本の合作の映画がやってる!
お決まりの?日台友好恋愛映画だけど、
なかなか評判がいい感じ…ということで、
今日の午前中に映画館にGo!

懐かしい中国語~。
台南が舞台なのに、
台湾語じゃなくて中国語がほとんど!
ありがたい(^-^;
ちなみに私は、
台湾語はほとんどわからない。

台南の風景と人情は、
台湾度濃厚!!
台湾の匂いが漂ってきそうな感じ。
懐かしくて、
それだけで泣きそうになったよ(笑)

内容は、
ネタバレになるから書かないけど、
ピュアな青春・恋愛モノ。
こういう感じは好きです。
泣きどころもあり(T_T)

楽しい時間を感謝。
また1週間がんばるぞ♪

感謝主!

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霊的養いの日

2024-02-29 13:59:40 | 映画・ドラマ・本
映画『カラーパープル』本予告 2024年2月9日(金)公開

先週の日曜日は、
礼拝のあとに教会総会で、
大事な議事があり、
かなり緊張したので、
月曜日、火曜日は、
とにかくゆっくり休もうと決心。
そしてまた、得意の一人映画(^^)/

『カラーパープル』を見てきました。
いや~よかった!
どうやらリメイク作品らしく、
以前はスピルバーグが監督し、
アカデミー賞10部門にノミネートされた
伝説の映画らしいけど、
今回は、ミュージカル映画として生まれ変わったという!
1900年代前半、
過酷な人生を歩む黒人姉妹の深い絆を
壮大なスケールで描いたヒューマンドラマだけど、
その背景にキリスト教信仰があります。

当時のひどい黒人差別については、
誰もが知るところだけれど、
彼らの社会での女性への差別は、
私も知らなかった。
父親から、
また夫から、
暴力と性欲のはけ口として、
ひどい扱いを受ける主人公。

そんな中で、
時代の中を自らの尊厳を保ち、
たくましく生きていく女性たちとの出会いを通して、
主人公も逃げ、立ち向かい、
尊厳を取り戻していく。

そして、
「神がおられるならなぜ?」
と問いながら生きる主人公は、
理由はわからないまま、
それでも、
神のよいご計画と摂理を見ていく。

それだけじゃない、
この映画の主題の一つに赦しがある。
やっぱり、
「赦し」はキリスト教信仰の専売特許だと思う。

そう思ったら、
『雪のたから』(パトリシア・M・セントジョン)
を読みたくなって、
火曜日午後いっぱいかけて読んだ。
何度読んでも泣ける。
やっぱり、いい本。
1年に1回は読まないと。
信仰の基本に帰るために。

ということで、
祈り会の準備はしたけれど、
それ以外は、
自分の霊的養いのために過ごした、
月曜日と火曜日でした。

奇しくも先主日の説教(五十三師)は「安息」がテーマ。
本当に人は、
神から離れて、
自らを休めることもできなくなってしまった。
本当の休みは、安息は、
イエスさまのところにある。

感謝主!
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『窓ぎわのトットちゃん』観たよ

2024-02-13 22:12:06 | 映画・ドラマ・本
映画『窓ぎわのトットちゃん』予告 <12月8日(金) 公開>

2月11日週報【牧会コラム】より

 三女夫婦と映画『窓際のトットちゃん』を見に行きました。変わり者のトットちゃんは、近くの小学校に数か月通っただけで退学になります。そして次に行ったのが「トモエ学園」でした。ここの小林校長先生は、子どもたちをそのまま受け入れ、個性を伸ばしてくれるすばらしい先生でした。いろんなエピソードがあるのですが、その中で私が一番好きなのは、「もどしておけよ」というエピソード。トットちゃんはある日、旧式の汲み取り式の便所にお気に入りの財布を落としてしまいました。トットちゃんはあわてて、財布を探そうと柄杓で汚物をトイレの外に掻き出し、必死で探します。校長室の窓からそれを見た小林校長先生は「なにしてるんだい?」とトットちゃんに聞きます。「おさいふおとしちゃったの」「そうかい、終わったら、みんな、もどしておけよ」と言うのでした。時間が経って、トットちゃんが校長室に戻ってきました。「あったかい?」「なかった。でも一生懸命探したからもういいの。全部もどしておいたよ。」
トットちゃんはこうして「自由と責任」ということを学んだのでした。すごい匂いだっただろうし、完全には戻せなかったと思うし、校長先生よくやらせたな~と。神さまが私たちに向けている眼差しも、小林先生のようなのかもしれません。
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長女夫婦一時帰国

2023-10-30 21:10:25 | 映画・ドラマ・本
長女たち夫婦がアメリカから一時帰国中。
先週の木曜日から日曜日までは、
二人でうちに滞在して、
日曜日、うちの礼拝に出てから、
たっちゃん(長女の夫)はお仕事。
長女はそのままうちに木曜日まで滞在して、
その後はたっちゃんのお家に移動します。

先週土曜日には、
次女夫婦も来て、
いっしょに食事をして、
たくさんしゃべって、
ボードゲームをして、
楽しい時間を過ごしました。

そうそう、
その前の週は、
教団の研修会の関係で、
息子夫婦が
うちに二泊三日してくれました。

もう、母親みょうりに尽きます!
幸せ過ぎでしょ!

子どもたちが幸せな結婚をして、
愛し、愛されて、
夫婦でいっしょに、
神さまさまを見上げて生きている姿は、
もう、親としては安心しかない。
神さま、ありがとう♡

今日は、長女と二人で、
映画を見に行きました。
映画の時間まで時間があったので、
初「ハコカラ」で
長女と自分で1曲ずつ歌って、
それから、映画。

相模原の障がい者施設、
やまゆり園での事件を描いています。
重い映画でした。

加害者は、
自分の殺傷計画をほのめかすものの、
それを聞いた人はみんな、
「理解できない」
「認めない」
と言うだけで、
彼をやめさせる言葉を持っていない。

やっぱり神なしでは、
命の尊厳は語れないと、
思わされたことでした。

上映期間は短いようなので、
見ておきたい人はお早めに~。
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映画『福田村事件』見てきました

2023-09-04 11:07:00 | 映画・ドラマ・本
映画『福田村事件』予告編

今日から始まる補教師研修会のために、
今新幹線です。
昨夜、「福田村事件」を見てきました。
何しろ1週間しか放映されないので、
急いでみる必要があったのです。

以下、私たちの教会の「牧会コラム」に書いた内容です。

 今年の9月1日で、関東大震災から100年がたった。当時、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの流言が広まり、地域住民でつくる自警団などが朝鮮人を虐殺した。犠牲者は、大震災の死者・行方不明者約10万5000人のうち1~数%とされている。
 太平洋戦争の開戦を指示した電文「ニイタカヤマノボレ1208」を送信したことで知られ、のちに解体された千葉県船橋市の旧海軍無線電信所船橋送信所は、関東大震災の直後、全国に誤った情報を打電した。<東京付近の震災を利用し、朝鮮人は各地に放火し、不逞の目的を遂行せんとし、現に東京市内において爆弾を所持し、石油を注ぎて放火するものあり。(中略)(朝)鮮人の行動に対しては厳密なる取締を加へられたし>。
警察を所管する内務省の警保局長が現在の知事に当たる各地方長官に宛てたこの電文は防衛省防衛研究所に残る。当時、送信所の所長は朝鮮人に襲撃されると思い込み、地元の自警団にも「朝鮮人を殺していい」と伝えていたとされる。こうして悲劇は起こった。
 1923年9月4日から5日にかけて、現在の中山競馬場(船橋市、市川市)近くで、朝鮮人16人が自警団に虐殺された。当時は日本が朝鮮半島を植民地支配しており、日本人が朝鮮人の仕返しを恐れて潜在的に不安を抱えていたことが背景にあるとされている。また、千葉県内では北総鉄道(現・東武野田線)の建設工事に多くの朝鮮人労働者が従事しており、300人以上が虐殺されたとみられる。
(8/28毎日新聞より抜粋)
 そして悲しいことに、近年の日本で、この史実をなかったことにしようという動きが止まらないのです。

 この動きについては、説教の中で言及しました。

今日私は牧会コラムで、関東大震災の時に起こった朝鮮人大虐殺のことに触れました。この朝鮮人大虐殺には、多くの加担者がおり、また多くの目撃者もいましたので、決して「片隅で起こったこと」ではありませんでした。けれども最近は、それなかったことにしよういう動きがあるのに驚きますし、非常に残念です。東京都知事は、関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式典に、今年も追悼文を送りませんでした。7年連続です。また官房長官も「調査したかぎり、政府内で事実関係を把握できる記録が見当たらない」と朝鮮人大虐殺を認めない発言をしました。まだ100年しかたっていないのに、負の歴史を風化させ、なきものとしようとするのはどういうことでしょうか。

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I Can Only Imagine

2023-06-16 22:17:48 | 映画・ドラマ・本
[日本語和訳] I Can Only Imagine - MercyMe

なんで、こんなにブログを連投しているかというと、
なんと、2週続けて礼拝説教がないから。
私は毎週したっていいのだけれど、
53師が月に一回レギュラーで入っているし、
あとうちの教会には、
TCUの大学院2年生の牧師の卵たちがいるので、
彼らに説教の機会を与えなくてはいけないのです。
…給料泥棒と言わないで(^_^;)

今更だけど、
この映画 I Can Only Imagine 、
やっと観れました!
3週間ぐらい前にネットで。
めちゃくちゃよかったですよ。

主人公バートはテキサスの小さな町で育った少年です。
しかし、彼は父親の暴力に悩み、
母も家を出て行きます。
その後、バートはクリスチャンシンガーを目指しますが、
才能はありながらも何かが足らないと酷評を受けます。
失意のバートは、もう一度父と向き合う決心をし、
故郷に帰って、父に会うのでした。
その後バートが父への思いをテーマにした曲が、
映画のタイトルでもある“I Can Only Imagine”です。

この映画のテーマの一つは「ゆるし」です。
バートのいない間に、
ラジオの牧師の説教を聞き、
救われて変えられた父は、
息子に問います。
「神は、罪人をゆるすと言う。
私はゆるされるのか」と。
するとバートは苦悩しつつ、
「神はゆるすだろう。
でもぼくはゆるせない。」
と答えます。
そんなバートが神の取り扱いを受け、
彼は徐々に父に心を開き、
ゆるせるようになっていくのです。

そしてもう一つのテーマは「賜物(タレント)」。
誰でも神に賜物を与えられている。
でも、それを自分の手で握っているうちは、
主は、それを用いることができない。
砕かれて、手を開いて、
主の御手に置いたときに、
主は、その賜物を豊かに祝福してくださる。

5つのパンと2匹の魚が、
イエスさまのみ手の中で祝福され、
5000人の人を養ったように、
主は私たちの賜物を祝福してくださって、
主のご栄光のために用いてくださる。

とってもいい映画でした。
何度も泣いたぜ(T_T)

そしてこちらが、
先日天に召された小坂忠さんが歌っている方。
こちらもまたよし💛
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