得勝者課程(チャンピオンズプログラム)の翻訳も
大詰めを迎えています。
このカリキュラム、
内容を深く知れば知るほど、
わたし自身、新しく気づかされ、
教えられることが多くて驚きます。
たとえば3課で、
若い人たちがどうやって、
特定の相手と親密な関係を築いていくかを学ぶのですが、
そこで強調されているのは、
お互いをよく知ること。
一般知識として、
男女の違いをしることも大事ですが、
個人としてもその人をよく知ることが大事です。
その人の性格や考え方、価値観などです。
ところが、これらのことは、
一対一で付き合うと、
かえって見えなくなることが多いのです。
たとえば、クラスの中で、
ああ、この人すてきだなと思うとします。
そうするとその人のことを
関心をもってよく観察しはじめると思います。
この人はクラスの中でどんな位置付けなのか、
何かみんなでプロジェクトをするとき、
その人はちゃんと責任を果たしているか、
みんなに信頼されているか、
ポジティブに物事をとらえているか、
ネガティブなのか、
人に批判的じゃないか、
弱い人を配慮することができているか。
いろんなことが見えてきます。
ところがどうでしょうか。
もし恋が実って二人で付き合い始めたとします。
二人でいっしょにいる時間が増え、
密に連絡を取り合うようになるでしょう。
ところがその途端、今まで見えていたはずのものが、
見えなくなります。
二人の関係は閉ざされたものになってしまい、
自分を良く見せようとしたり、
相手をよく見ようとする意識が働き、
相手の欠点や問題は見えなくなっていくのです。
二人が付き合えば、
もっとお互いよく知ることができるというのは、
実ははやく相手を独占したいという口実です。
そして、からだの関係を持ってしまえば、
もっとその傾向は強くなります。
特に男性は、
関心がそちらに集中してしまい、
たくさんおしゃべりしたり、
いろんなことについて話し合ったりという時間は、
みるみる減って行くのです。
心触れ合う交流はなくなっていきます。
また、お互いよく知った上で、
その人のサイコーの友だち(親友)になるというのは、
とても大切なことです。
かっこつけないで本音で語れる、
いっしょに泣いていっしょに笑える、
同性の親友と同じです。
そして友情にも言えますが、
相手に要求するばかりでなく、
まずは自分が相手のよい友達になることが大切です。
相手の良いところを見つけるのを助けましょう。
相手の欠点を補い、補いましょう。
相手がどんな状況でも、
ほかの人に誤解されたり批判されても
理解し、信じてあげましょう。
そして、必要な時には忠告したり、
アドバイスするのも大切なことです。
日本の若い人たちは、
異性に関心を持ち始めた途端、
異性を男女の関係としてしか
見られなくなる傾向があります。
そしてその延長で結婚します。
あるいは、男女の関係のゴールに
結婚を設定していない最近の傾向では、
長く同棲し、
結婚しようともしません。
そして恋愛感情が冷めればそれで終わりです。
でも、結婚前にしっかりと「友情」という土台を築いてきた夫婦、
また結婚してから「友情」を築いた夫婦は強いですね。
お互いを必要とし合い、
好きとか嫌いとかの感情に振り回されず、
安定した関係を保てます。
だいたい惚れた腫れたという感情は、
長続きするものじゃありません。
そうそう、クリスチャンスクールの高校に通う娘が、
ヘルスの授業で先生が、
「親友と結婚できると幸せですよ。」
と言っていたと
家でシェアしてたことを思い出しました。
最後に最近ネット上で話題いなっている
「恋人と夫婦の違い」をシェアします。
要するに「愛」ですね。
「本当の愛」です。
「愛」は普遍的な価値があります。
子どもたちが、
「愛」の大きな人として成長してくれるように、
願って止みません。