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成績の悪い子にとって、勉強は苦痛

成績の悪い子にとって、勉強は苦痛です。

特に6年生にとっては、
「どうせ、できっこないし」とか「このままだと落ちちゃうんだろうなあ」という想いが、頭をよぎる。だから、勉強が続かない。他に逃げたくなる。
その結果、勉強の成果も上がらないということなので、負のスパイラルに入ってしまいます。

よく、私はこんな話をします。
勉強するか、しないか、それは君たちが決めることだ
つまりは、勉強しようと思うのも、本人の意思だし、勉強しないのも本人の選択。だから「勉強する」ことを選べばいいんだ、ということからスタートします。

「でも、途中でいやになっちゃう」
「わからないから、時間ばかりかかっちゃうし」

そうでしょう。
だから、勉強が面白くないし、やりたくもない。

私はゲームが得意ではない。あんな小さな画面でものをおうのはいやだし、手が子どもたちみたいにそんなに動かない。でも、子どもたちは夢中でやっています。
「楽しい。」
と感じているでしょう。ただ、私のようにできないのではない。基本的には「できる」から楽しいのです。

勉強が楽しくなるためには、「できない」といけない。
しかし、小さいころから、組み分けテストを受け、「できない」ことばかりを教えられる。お父さん、お母さんからは叱られる。だから、勉強は楽しくないわけですね。

しかし、できれば楽しい。だから、どこかで楽しいと思うことが大事になる。

私が過去問を繰り返させるのは、そのためでもあります。

夏休みから始める。当然、できません。だから解答を見て、勉強する。
「そんな時期から過去問やってもできませんよ。」
その通りです。でも、塾のテキストはいろいろな学校の過去問のかたまりに過ぎない。ならば、自分の受ける学校の過去問を勉強した方がよほど効率がいい。

次に、秋に2回目を解く。1回やっているから、解けるようになっています。合格点が60点とすると、それに近い点数がとれるようになっています。だからいい。
「自分は合格できそうだ。」
そういう気持ちになれる。

しかし、ここで模擬試験が入ると冷水をかけられる。
「あらら、やはり無理?」というデータがでる。でも、前よりはできている可能性は高いのです。それに模擬試験は、併願校を決めるために受けるようなもので、それが決まれば、言葉は悪いがもう用はない。

12月になったらもうマイナスのデータを並べる必要はないのです。そして3回目。100点近く取れるようになったら、気分はいいでしょう。だから他の勉強も力がはいるのです。

大きな塾は、子どもたちの心理状態をふくめて、勉強法を考えているのではない。いろいろな志望校の子どもたちをなるべく経済合理性がある教え方で教えています。だからなるべく同じプログラムで勉強させる。つまり全部の学校のことをやらなければいけない。負担が多すぎますね。

これから残りの期間は
「合格しそうだ!」
と子どもが思わない限り、勉強は進みません。

その工夫をしてください。

(1)これが覚えられれば、理科と社会で20点ずつ加えられる。
(2)算数の速さがわかれば、あと10点は加えられる。
(3)漢字が覚えられれば、あと5点とれる。
そうすると55点。ほら、合格ラインじゃない。

合格ラインが見えてくると、子どもたちにとって勉強は「楽しく」なりますから。

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