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中学受験、クラスの最適人数は何人?


今まで、いろいろなクラス人数の授業をやってきました。一番多かった時は120人なんてのがあった。昔、予備校では200人とか300人入っているクラスはざらにあったから、中学受験でもそんな授業ができたのですが、まあ、隔世の感があります。

で、実際に最適な人数は何人だろう、ということを考えてみるとやはり、子どもたちのレベルによるのではないか、と思われるのです。

例えば、まだ十分に理解が進んでいない場合、これは人数はあまり多くない方が良い。10人未満、できれば5~6人というのが良いように思います。もちろん個別指導もいいかもしれないが、個別にはひとつ問題があって、本人にすべてのペースが適用されてしまう点。本人がわからなければ先に進みようがなくなり、それだと間に合わない、というケースが出てくるわけです。

一方集団塾はある程度カリキュラムが決まっているから、その通りに進む。ただし、その通りに子どもたちが分かっているかといえばそういうことではないケースもあり得るから、一人ひとりをチェックするという意味では10人未満がいいわけです。

しかし、自分である程度いろいろなことができる、あるいは理解が進んでいくと人数は少し多い方が良い。むしろ20人はいた方が刺激が大きくなる。

こんなことができる子がいるなら、ちょっと真似てみようか、とか。そのくらい覚えないといけないのなら、さっさとやるか、みたいなことが子どもたち同士の中で起きる。これは先生がどう、こう言う以上に効果があるのです。

「ていねいに式を書きなさい」と何度も言われていた子が、ミスの少ない子の真似をしているうちに、どんどん式がきれいになってきた、などということは良くあることです。

だからクラスのレベルがそれほど高くないのに、人数が多くなる、というのはやはりうまくいかない、ことの一つの要因です。ただレベルが上がれば、むしろ人数は多めにした方がうまくいくだろうと思います。学校別特訓なんかはその一例ではないでしょうか。


今日の田中貴.com

第238回 下のクラスから上がれない時

中学受験 算数オンライン塾

9月21日の問題







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