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受験の結果は話すな

冬期講習が終わると埼玉の入試が始まり、千葉、東京、神奈川と進んでいきます。関東の多くの塾は1月末まで授業をやりますが、当然、授業がある間に埼玉と千葉の入試は進んでいるので、当然、子どもたちには合否結果が届けられます。

ある大手の塾では「受験結果はだれにも話さない」というルールがありました。

「全員が守るんですか?」

「全員に守らせます。絶対に話をしないことにしています。当然クラスには落ちた子もいれば、合格した子もいますから、それを気にして塾に来ないという場合もありえるので、絶対に話さない、というルールにしているのです。受験結果はやがて集計していくわけですが、しかし、個人と結びつける必要はないわけで、だから他言は無用です。」

「みんな、守ります?」

「ええ、話す子はいませんよ。」

ということで情報管理がしっかりしていました。これは一つのアイデアだと思います。合格した子からすれば「言いたい」に決まっているが、それをさせない。それはもしかすると、次は落ちてしまうかもしれないから、自分が落ちる立場になることも考えて、自重させているのでしょう。

私は不合格でも「恥ずかしい」と思わせてはいけないと良く話していました。試合ですから、当然、負けることもある。しかし、負けることは悔しいことではあるが、恥ずかしいことではない。

負けたら、次に勝つための工夫をすればいい。そのために、塾の先生とも話をするべきだし、気合を入れなおすのも大事でしょう。

一度落ちてしまうと、塾から距離をおこうとしがちな家庭がたまにありますが、これはあまり良い方法ではありません。

本来は負けても「落ちちゃったよ」と堂々としていればいいのだが、しかし、小学生にそこまで求めるのはなかなか難しい。だからこの塾のように「結果の他言は無用」ということになるのでしょう。

受験は勝負ごとですから白黒がしっかりつく。昨日まで同じ教室で勉強していた子が合格した子と不合格の子に分かれるわけです。ある意味ドラスティックではあるわけだが、それも受け止めさせて、次に向かわせる智慧が必要でしょう。

すくなくとも「落ちるとみっともない」という感覚は絶対に持たせないようにしてあげてください。

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