朝歩きをしていると、いつも会うご婦人がおります。 遠目から見ていると、両方の手のひらを、上に向けて歩いているのです。
気を感じるのですか。 手の指先がビリビリしませんか、と訊ねます。
両手を振りながら、体の前で合せるようにもするのです。
歩く調子で、自然とそのような振る舞いをするように、なったようです。
思った通り、指先がビリビリするとのこと。 私は、宇宙に無尽蔵にある気というものですよ、と話しました。
女の人は、子供を生むので、気を感じやすいのです。 子供がお母さんのお腹の中にいた時に、胎息という気の呼吸で生長しているためだからです。 勿論、お母さんからは臍の緒を通して、栄養分をもらってはいますが。
太極拳を見よう見まねで10年行なえば、自然と気を感じるようになるようです。 私の母の友人も、太極拳を毎朝やっており、手だけでなく足の指先が、ビリビリすると、話しておりました。
男の方から、そのような話は、とんと聞いたことがありません。
とても気になります。
気を付けてみていると
気になってきます。
気に入る人や、気に入らない人
気の毒な人もいますね。
勝気や弱気、気性の違い?
病は気から、だし
胎児であったとき、生まれたばかりの赤ちゃんのときが、一番感じていたのです。
オギャーという泣き声とともに、肺呼吸が始まり、次第に気の呼吸を忘れていってしまうだけなのです。
ですが、吐く息を出来るだけ長く吐く呼吸を行うことによって、その気感を取り戻していくのです。
生来、意識してこなかった呼吸を意識し、吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息だけに意識を集中することによって、宇宙に存在する気を感じることが、出来るようになってきます。
実像と虚像の感覚、表と裏の感覚、プラスとマイナスの感覚が、何となくあるような、見えるような感覚になってきます。
長く吐く呼吸を楽しんで見てください。
決して無理をせず、自然の流れを大切にしながら。