ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

はじめ意識して強く吐き後に出来るだけ静かに吐く

2014-02-18 07:58:07 | 逆腹式呼吸

 口を閉じ鼻だけで深呼吸の要領で、大きく息を吸ってから出来るだけ長く吐きます。 吐くときには吐き切る寸前まで、長く吐きます。 全部吐き切ってしまうと苦しくなって、後が続きませんので、そのちょっと手前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。

 無理をしながらも決して無理をせず、自然の流れを大切にする気持ちを持ちながら、上記の呼吸を行います。

  生来、私たちは呼吸を意識したことがありませんが、あえて呼吸を意識します。 吐く息は体の中へイメージで吐きますが、吐く息が体の中へ入っていくのを自覚するために、息音が聴こえるように吐きます。 ウーンとかスーとかの息音が聴こえるように吐きます。

 私自身は15年以上前に、生まれて初めて無我夢中で上記の呼吸法を、誰から教わったというわけではなく、真っ暗な部屋で行われた静功の会(座禅会のようなもの)で、1時間行っていました。

 1週間に1回行って、3回目が終わった帰り道で、その会の声かけをしてくれた大学の級友が、お前、もう少し静かに座っていろよ、と注意を受けました。

 考えてみれば皆が静かに座っている中で、私一人が体の中へ吐く息音が、よく聴こえたようでした。 4回目からは、出来るだけ静かに皆に聴こえないような感じで、長く吐いて1時間を過ごすようになりました。

 結果的に、出来るだけ静かに長く吐く呼吸を続けることによって、ある時、胎息という言葉に出会いました。 この言葉の意味を考えているうちに、いつも静かに長く吐く呼吸を行っていて、殆ど息をしていないような感覚になっていたのです。

 胎息とは肺呼吸を伴わない気の呼吸ではないかと思い、思い切って息を止めてみたのです。 当時はすでに下腹にある臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動をしておりましたので、気の呼吸はありうると思っておりました。

 息を止める時間は、結構長く出来たと思ったのですが、気の呼吸から肺呼吸に変わる瞬間は、とても息苦しく感じました。 後で考えたのですが、この苦しさが、私たちがお母さんのお腹から生まれ出たときに泣く「おぎゃー」という声ではないかと感じたものです。

 体の中へ吐く息音を私自身、無意識に行っていますので、近くでその息音を聴く家族からは、うるさいと注意を受けたりします。



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