ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

静かにしている時は胎息で気の動きを楽しむことが多いのですが

2018-11-26 01:32:42 | 胎息

静かに床に座っている時や、横になって休んでいる時には、多くの場合、肺呼吸を伴わない気の呼吸を行いながら、体の頭部周辺で動く気を楽しんでおります。

宇宙に無尽蔵にあるとされている気は、私たちの体の中では経絡と云う気の通る道に流れています。 経絡は神経の腺と絡み合うように流れているとされ、特に微細な神経細胞がある脳では、極めて感じやすくなっております。

私自身もそうでしたが、生来、気の動きを感じることはありませんでした。 たまたま千葉に住む大学の級友が、多摩センターで開かれることになった静功の会(気功の静かな功)に、参加することになったということを聞き、心臓に違和感を感じていたこともあり、気功は健康に良いと言うことも伝え聞いていたので、躊躇するものの結果的に2ヶ月間参加しました。

深呼吸の要領ではじめに大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐く呼吸を行いながら、静かに1時間座り続けたのです。 生まれて初めて胡座を組んで、静かに真っ暗闇の中で1時間座っていたのですが、その初日に頭の上で電子の輪の帽子を被ったような状態になって、何となく興味が湧いて来たせいでしょうか。

その日から毎晩、半身欲で入浴後に、隣室で家族がテレビを観ていて、その音が漏れ聴こえる中で、部屋を真っ暗にして1時間、静かに座り続けたのです。

後で反芻してみると、いわゆる禅宗での腹式呼吸(はじめに息を吐き出すと同時に、下腹からも吐き出す呼吸法)を、幸いなことに知りませんでした。 多分ここでの呼吸法(深呼吸の要領で行うはじめに大きく息を吸い、出来るだけ長く吐く呼吸法)を行えば、誰もが気を感じるようになるのではと感じております。

静かに座る座禅を通して様々なことを感得して来ました。 意識を呼吸に集中している時に、ふと浮かぶ雑念は払うことせずに考えてみると云う事も、そのひとつです。

胎息という言葉に出会った時に、胎児がお母さんのお腹の中にいた時に行っていた気の呼吸であるということも、そのひとつでした。 私自身の長く吐く呼吸が、当時ほとんど息をしているかどうか分からない位になっていた時に、では息を止めてみようと思い、長い間、息を止めてみました。

かなり長い時間、止めることが出来たのですが、気の呼吸から肺呼吸に切り替える時に、とても息苦しく感じたのです。 その息苦しさは、胎児が生まれ出てくる時に、「オギャー」と泣く声ではないかと感得したのです。



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