ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

大学へ進学すべくか建築の専門学校に進むべきか迷った時に考えてみれば

2017-12-05 02:59:55 | 天目

前事務所での後輩は、工業高校で教えている先輩から推薦されて入所されました。 何時も面白いことを考えている方でしたが、大きな再開発のスタッフとして従事していた頃に、インドに旅行したいと責任者に願い出たところ、未だ入所して数年しか経っていないことを理由に、許可が出ませんでした。

彼はインドへの旅行が諦められないため、事務所を退職してしまったのです。 その後、某事務所を経て前事務所の先輩であった事務所で、働くことになりました。 私も独立して間もない頃、助っ人で計画のスケッチを依頼して、経済的な側面から援助をさせて頂きました。

出来上がって来るスケッチは独特のもので、出来上がりが楽しくなるような建物が実際に造られることになりました。 彼は先輩の事務所から派遣で、大きなプロジェクトの仕事に参加しておりました。

たまたま派遣先の事務所に、私の大学の級友がいて、彼の仕事ぶり–楽しく仕事をする、楽しいものを創り上げる–を観て、彼を事務所の正社員として引き抜いてしまいました。 その後、彼はその事務所の取締役まで勤めたと聞いております。

私の娘もまた、私立の女子校を出て一浪を経ても、娘の学力も考えずに建築学科のある私立大学を数校受験しましたが、残念ながら桜が散るばかりでした。 4月に入ってから娘の今後をどうすれば良いかを考えた時に、研究室の先輩が専門学校の講師を行なっていることを思い出し、電話をしてみました。

今日入学式という時に、取り敢えず学校に来て貰いたいということで、簡単な試験を受けて面接の上、2年間は引き続いて学校で勉学することを条件に、翌日から授業を受けることが出来ました。

卒業後、私の事務所で仕事をすることにしておりましたが、朝起きても一向に事務所に来る気配はありませんでした。 そんな折にお台場の日航ホテルの設計などで活躍していた、前事務所の後輩の女性–長尾宜子さんの事務所に、娘と行って頼みに行きましたが、断りの返事でした。

その後、大学のクラス会で藤沢で事務所を開いていたK君に、話して見ましたが、娘とは会ってもいないのに、その場で快諾してくれました。 K君は10年ほど面倒を見てくれた上に、最後はある地域のコミュニティセンターの設計を、基本設計から実施設計まで娘が担当して、一人前に仕事が出来るように育ててくれました。

その後、某事務所を経て私の推薦する事務所を断って、自ら新しい事務所を見つけて来て、現在はその事務所で設計と現場の監理の仕事を、張り切ってこなしているようです。

最終学歴が専門学校だけであっても、自分自身が何時も楽しいことを考えていれば、建築の仕事は出来るものだと改めて感じるのですが。

私自身は大学で建築を勉強したことになっておりますが、多様な友人たちの影響を受けたことが一番良かったのかと、改めて思うのです。 無駄な時間というか考える時間の余裕がありなのかと思います。

何せ在学中は、建築の設計をどのように考えたら良いのか分からぬ時間が長く、卒業前の1年間ほど研究室で、博士論文の作成のお手伝いをさせて頂いたことが、大きかったと反芻します。

 


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