日曜日のテレビ番組の「夢の扉」で、脳内の伝達物質であるオレキシンのことを、取り上げられていました。
筑波大学とテキサス大学の掛け持ちで教授である柳沢正史さんは、ハツカネズミで肥満を抑制するオレキシンの検証を行っていましたが、動き回るハツカネズミが、途中でしばらくの間止まって動かなくなっているのを見て、何故だろうと考えました。
視床下部近くの脳内に存在するオレキシンの量によって、眠くなったり覚醒したりするのを発見したのです。 その量が少ないと眠くなり、多くなると覚醒すると。
ナルコレプシーという昼間の活動中でも、いきなり眠くなって倒れてしまう病の存在も明らかになり、その治療にも期待されています。
柳沢さんを改めてネットで検索してみると、筑波大学で学び自分の先生が退職するに伴い、京都大学に移り、そのすぐ後にテキサス大学から招聘の誘いで、米国で研究生活を行いました。 その後、東京大学から教授就任の話が決まりかけましたが、柳沢さんは教授審査の過程に疑問を感じ拒否し、結果的に母校の教授になったそうです。
オレキシンが仮眠症に関係すると分かって、製薬会社に更なる研究と製薬化について、よい返事が得られず、大学でその実現化を計ることを、決意したそうです。
小学校の頃は、ほかの生徒から離れて教室の後ろで、自分のやりたいことを行っていて、その姿を見ていた先生が、課題を与えて図書館で、その問題を考えるように指導したそうです。 今になって柳沢さんは、当時の先生に感謝をされておりました。
柳沢さんの一言が素晴らしいのです。 「人と違っていることを恐れるな」と。
私は、いつも行う深夜の1時間の座禅で、体の中を循環する気が小周天する中で、視床下部を常に刺激するのを感じて、長く吐く呼吸が、脳内のオレキシンの増加に関与できるのではと思うのですが。
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