パレスチナ問題の解決は、イスラエルのユダヤ人と先住民のパレスチナ人が一緒に暮らす一つの国土が出来ることしかないと私は思います。その状態が出現しなければ、人間、あるいは人類の未来には絶望があるのみです。根源的な悪(Radical Evil)に人間世界の支配を許すということですから。
先頃、悪の顕現を伝えるニュースに接しました:
その中にIDF(Israel Defense Forces, イスラエル防衛軍) がイスラエルで兵士や人々に配布しているT-シャツの絵柄が示されています。ご覧下さい。妊娠したパレスチナ女性のふくらんだお腹に銃の焦点十字(クロスヘア)が定められていて、 その下に 1 SHOT 2 KILLS と書かれています。「一発の銃弾で母親と赤ん坊の二人を殺せ」、これがイスラエルの兵士と民衆に対するメッセージです。
このT-シャツの絵柄について次の説明がついています:
「The Israeli Defense Forces hand out t-shirts that say, “one shot, two kills,” and they show a pregnant Palestinian woman with a target on her belly. They are proud of killing children. Ayelet Shaked, the former Justice Minister, is notorious for calling for the mass murder of Palestinian children. She called them “little snakes.” And she said Israel should also kill their mothers. So there is something deep in the Israeli psyche that is twisted, mentally ill. They hate Palestinian children and want to kill them.」
これが今のイスラエルであるならば、この国は消滅しなければなりません。パレスチナの土地に遥かな昔から住んでいる先住民パレスチナ人とその土地に流れ着いたユダヤ人が一緒に住む一つの国が、一つの土地が出来なければなりません。五十年かかるか百年かかるか、実現には長い年月が必要でしょう。これは賭けではありません。もしこれが出来ないのであれば、人類は存在するに値しません。滅亡がその運命であって然るべきです。
藤永茂(2024年1月4日)
だれかこの残虐な行いをやめさせてくれるひとはいないのでしょうか。
先生の以前のブログで読ませていただいたコンゴの歴史などが脳裏に浮かびます。