私の闇の奥

藤永茂訳コンラッド著『闇の奥』の解説から始まりました

We’ve had enough(もうたくさん!)

2023-11-27 11:22:10 | 日記
 11月17日、childspiritsさんからマイケル・ジャクソンの「We’ve Had Enough」という歌を教えていただきました:
これはyomodaliteさんのブログ『マイケルを読む』の一記事で八年も前に発表されたものです。その中にはお二人で見事に訳出された歌詞の日本語訳がでています。YouTubeのVideoも掲載されていますが、残念なことにマイケル・ジャクソンの歌声は無音になっています。しかし、私はその歌詞と映像から激烈な衝撃と感銘を受けました。このVideoは、まさに今現在、ガザの人々、パレスチナの人々のホロコーストの本質を全ての人間に告げているのだと、私には、思われたのです。この歌が実はおよそ20年前に作られたのだと知らされると、偉大な芸術家の感性、先見性の深遠さに驚かざるを得ません。
 幸い、映像はブログ『マイケルを読む』のそれとは違いますが、マイケル・ジャクソンの歌唱は同じのYouTube Video が幾つか見つかりました:



フランス語字幕のヴァージョンもあります:

別の日本語訳つきのものもあります:

分類するとすればプロテスト・ソングのビデオですが、このジャンルを超越した象徴的迫力に満ちています。
 私の無知を知ったchildspiritsさんは、上掲のブログに先行して発表されていた、マイケル・ジャクソンの「We’ve Had Enough」を論じたyomodaliteさんのブログ『マイケルを読む』の連続記事を教えて下さいました:

もうたくさん!「We've had enough」(1)〜(6)







 私と同じように、マイケル・ジャクソンの「We’ve Had Enough」を今まで知らなかった方々は、ぜひ上掲の数々のビデオを視聴してください。
 お分かりかと思いますが、このブログ記事で私は、始めから、ガザでの出来事について語っているつもりなのです。「We’ve Had Enough」こそは、正に、ガザの人たちパレスチナ人たちの胸奥からの叫びに他なりません。yomodaliteさんとchildspiritsさんの訳「もうたくさん!」はマイケル・ジャクソンの絶唱にふさわしい名訳ですが、パレスチナの人びとを想う高齢老人である私の胸中には、「もう沢山だ!」、「もう我慢ならぬ!」、「堪忍袋の緒が切れた!」という叫びが響き渡ります。

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 このあたりまで実は三日前に書いていましたが、ガザでの休戦が始まり、思いが千々に乱れてブログ記事の投稿を迷っている所に、今朝、桜井元さんから貴重なコメントをいただきました。それで、私の記事の続きは明日か明後日にアップすることにして、皆さんに檜原転石さんと桜井元さんのコメントを読んで頂くことをお願いします:


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藤永茂(2023年11月27日)