前回の私のブログ『狼野郎アメリカ』に対して、ブログ『マスコミに載らない海外記事』から極めて貴重なトラックバックを提供して頂きました。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-043b.html
ここには、Paul Craig Robertsのブログの記事、
http://www.paulcraigroberts.org/2013/06/17/washington-is-insane-paul-craig-roberts/
の和訳とその内容が日本にとって持つ意義に就いての必読のコメントが展開されています。このブログ『マスコミに載らない海外記事』には、日本人にとって重要な“マスコミに載らない”長文の海外論考が次々に訳出されていて、それだけでも、こうした翻訳仕事の大変さを自らも経験している私は、いつも頭の下がる思いで読ませて頂いています。加えて、日本の国内事情に就いて目配りの足らない私にとって、翻訳された記事のあとに付けられた論評は栄養たっぷりなfood for thoughtです。
私の『狼野郎アメリカ』が舌足らずであるにくらべて、Paul Craig Roberts 氏の論説は精密にしてしかも截然、ぜひお読み下さい。氏は最新のブログ記事で、核兵器の削減を唱ったオバマ大統領の「ベルリン講演」の偽善性と虚偽性を、将に、完膚なきまでに暴き切っています。
http://www.paulcraigroberts.org/2013/06/21/stasi-in-the-white-house-paul-craig-roberts/
これは、私の目には、これまでで最も優れて鋭敏なオバマ論の一つに映ります。日本でアメリカ論の専門家と看做されている人々の多数が、好き嫌いは別として、Paul Craig Robertsのブログを読んでいると私は推測するのですが、彼らに是非このオバマ論の感想を聞いてみたいものです。オバマ評価といえば、最近、もう一人の有名人ラルフ・ネーダーも「Obama is the greatest conman who ever made it to the White House(オバマはホワイトハウスに乗り込みをはたした最も偉大な詐欺師だ)」と言ったそうです。
私が『マスコミに載らない海外記事』にそれほど恩義を感じているのならば、私のブログにリンクを付けるべきだとお考えの向きも多いでしょう。そうしないのは私の生来の自閉症傾向のなせる業で申し訳ありません。「こちらにもどうぞ」のコラムには私のもう一つのブログ『トーマス・クーン解体新書』と電子版へのリンクが挙げてありますが、電子版は、ブログ『私の闇の奥』のreadershipを拡大することを目指して奇特な方が着手された事であって、商業的な関係はありません。
『私の闇の奥』というタイトルを意味ありげなものとして受け取られる向きもあるかもしれませんが、タイトル欄に付記してあるように、このブログの当初の目的は、拙訳を果たしましたコンラッドの小説『闇の奥』について、訳文の改正を含めて、あれこれ書き続けることにありました。今でも初心に戻りたい気持が消えてしまったわけではありません。
リンクと言えば、毎水曜(日本時間では木曜になってから)私が待ちかねるようにして見ているサイトがあります。それは、Glen Ford という人が主宰する Black Agenda Report です。
http://www.blackagendareport.com
これはかなり激烈なサイトです。まず、バラク・オバマを最も早く(大統領に当選する前)から明確に厳しく批判し続けています。米国のアフリカ政策、特にコンゴ/ルワンダ政策、ハイチ政策、キューバ/べネズエラ(中南米)政策に対する一貫した攻撃批判にも、この数年間、些かのブレもありません。グレン・フォード氏のリビアやシリアの問題に対する見解も全く私のそれに重なります。いや、この言い方は私の思い上がりで、本当の意味でマーチン・ルーサー・キングやマルコム・Xの思想と志を継承するこの黒人思想家から、私は物の考え方を教えてもらっているというべきでしょう。ただ、時おり、彼の舌鋒のあまりの鋭さに驚き、Black Agenda Report の活動が口を封じられる日が来るのではないかと心配になります。口封じと言えば、私が日頃から尊敬し、ひそかに教示を受けていた一つのサイトにアクセス出来なくなりました。それは
http://sgwse.dou-jin.com
というサイトです。このサイトの主人公の舌鋒の鋭さもグレン・フォード氏のそれに勝るとも劣らず、時おり、ついて行くのに苦労することもありましたが、この人物がフォード氏と同様の見事な integrity を持った御仁であることは否定の余地がないと、私には思われます。もっとも、私がアクセス出来ないのは、単に、インターネットのアクセス事情に疎い私の側の落ち度かも知れませんが、もし、そうであれば、アクセスの方法をどなたからか教えて頂きたいと願っています。
藤永 茂 (2013年6月23日)
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-043b.html
ここには、Paul Craig Robertsのブログの記事、
http://www.paulcraigroberts.org/2013/06/17/washington-is-insane-paul-craig-roberts/
の和訳とその内容が日本にとって持つ意義に就いての必読のコメントが展開されています。このブログ『マスコミに載らない海外記事』には、日本人にとって重要な“マスコミに載らない”長文の海外論考が次々に訳出されていて、それだけでも、こうした翻訳仕事の大変さを自らも経験している私は、いつも頭の下がる思いで読ませて頂いています。加えて、日本の国内事情に就いて目配りの足らない私にとって、翻訳された記事のあとに付けられた論評は栄養たっぷりなfood for thoughtです。
私の『狼野郎アメリカ』が舌足らずであるにくらべて、Paul Craig Roberts 氏の論説は精密にしてしかも截然、ぜひお読み下さい。氏は最新のブログ記事で、核兵器の削減を唱ったオバマ大統領の「ベルリン講演」の偽善性と虚偽性を、将に、完膚なきまでに暴き切っています。
http://www.paulcraigroberts.org/2013/06/21/stasi-in-the-white-house-paul-craig-roberts/
これは、私の目には、これまでで最も優れて鋭敏なオバマ論の一つに映ります。日本でアメリカ論の専門家と看做されている人々の多数が、好き嫌いは別として、Paul Craig Robertsのブログを読んでいると私は推測するのですが、彼らに是非このオバマ論の感想を聞いてみたいものです。オバマ評価といえば、最近、もう一人の有名人ラルフ・ネーダーも「Obama is the greatest conman who ever made it to the White House(オバマはホワイトハウスに乗り込みをはたした最も偉大な詐欺師だ)」と言ったそうです。
私が『マスコミに載らない海外記事』にそれほど恩義を感じているのならば、私のブログにリンクを付けるべきだとお考えの向きも多いでしょう。そうしないのは私の生来の自閉症傾向のなせる業で申し訳ありません。「こちらにもどうぞ」のコラムには私のもう一つのブログ『トーマス・クーン解体新書』と電子版へのリンクが挙げてありますが、電子版は、ブログ『私の闇の奥』のreadershipを拡大することを目指して奇特な方が着手された事であって、商業的な関係はありません。
『私の闇の奥』というタイトルを意味ありげなものとして受け取られる向きもあるかもしれませんが、タイトル欄に付記してあるように、このブログの当初の目的は、拙訳を果たしましたコンラッドの小説『闇の奥』について、訳文の改正を含めて、あれこれ書き続けることにありました。今でも初心に戻りたい気持が消えてしまったわけではありません。
リンクと言えば、毎水曜(日本時間では木曜になってから)私が待ちかねるようにして見ているサイトがあります。それは、Glen Ford という人が主宰する Black Agenda Report です。
http://www.blackagendareport.com
これはかなり激烈なサイトです。まず、バラク・オバマを最も早く(大統領に当選する前)から明確に厳しく批判し続けています。米国のアフリカ政策、特にコンゴ/ルワンダ政策、ハイチ政策、キューバ/べネズエラ(中南米)政策に対する一貫した攻撃批判にも、この数年間、些かのブレもありません。グレン・フォード氏のリビアやシリアの問題に対する見解も全く私のそれに重なります。いや、この言い方は私の思い上がりで、本当の意味でマーチン・ルーサー・キングやマルコム・Xの思想と志を継承するこの黒人思想家から、私は物の考え方を教えてもらっているというべきでしょう。ただ、時おり、彼の舌鋒のあまりの鋭さに驚き、Black Agenda Report の活動が口を封じられる日が来るのではないかと心配になります。口封じと言えば、私が日頃から尊敬し、ひそかに教示を受けていた一つのサイトにアクセス出来なくなりました。それは
http://sgwse.dou-jin.com
というサイトです。このサイトの主人公の舌鋒の鋭さもグレン・フォード氏のそれに勝るとも劣らず、時おり、ついて行くのに苦労することもありましたが、この人物がフォード氏と同様の見事な integrity を持った御仁であることは否定の余地がないと、私には思われます。もっとも、私がアクセス出来ないのは、単に、インターネットのアクセス事情に疎い私の側の落ち度かも知れませんが、もし、そうであれば、アクセスの方法をどなたからか教えて頂きたいと願っています。
藤永 茂 (2013年6月23日)