私の闇の奥

藤永茂訳コンラッド著『闇の奥』の解説から始まりました

超偽善

2019-03-27 22:30:31 | 日記・エッセイ・コラム
 トランプ大統領が、シリア領内のISIS(IS, DAESH) を完全に排除したと宣言しました。
 米国の政治評論家エリック・ズエス(Eric Zuesse)は ISISと米国との関係を論じた記事 “HYPER-HYPOCRISY OF THE WEST ABOUT ISIS”
https://southfront.org/eric-zuesse-hyper-hypocrisy-of-the-west-about-isis/
で、
The issue of what to do with the thousands of surviving but (temporarily) defeated ISIS members — and with their spouses and children — has raised hypocrisy to perhaps the highest level in all of history.
と書いていますが、シリア戦争の初期から、IS(DAESH) を強力な傭兵として操り、しかも、SDFの形で、シリア北部のクルド人勢力も傭兵として仕立て上げ、SDF とDAESHを戦わせて、双方に多数の死者を出させるという悪魔の所業である(Diabolic) 極悪非道な大芝居を打たせ続けてきました。たとえHYPER—を頭につけるにしても、この行為を「偽善(HYPOCRISY)」という言葉で呼ぶのは適切でありません。
 米国とIS の関係については、仮に核戦争で世界が壊滅しないとして、今から数十年後までに、真摯な歴史家たちによって、その真実が白日のもとに晒されることが望まれます。しかし現時点では、それは圧倒的なプロパガンダによってほぼ完全に遮蔽されています。私が残念に思うのは、日本の専門家、主要メディアのジャーナリストたちが、必要以上に「お上」の意図を忖度して、伝えても自らの職業的安全を保てるような報道ないしは論考をさえ、我々一般庶民に与えてくれないことです。
 前回に紹介したANFNEWSいうロジャバ革命系のウェブサイトは、ロジャバ革命に強い関心を持つ私にとって、実に貴重な情報源です。このサイトの伝えるものが全て真実だなどと言っているのではありません。ロジャバ革命を推進しているシリア北東部のクルド人たちは、それこそ、必死ですから、生き残るためにはフェイク・ニューズも流すでしょう。そうした記事も含めてANFNEWSはロジャバ革命の成功に全てを賭けているクルド人が、本当には、何を考えているか、感じているかを、我々に教えてくれます。
 例えば、彼らの真の対米感情。今は確かに米国の傭兵です。ロバート・フィスクさんが言うように「勇猛果敢」な傭兵軍団です。現在の情勢のもとで生き残るためにはこれ以外に選択肢はありますまい。しかし、彼らは米国の正体を見抜いています。ベネズエラの情勢を報じる、去る2月24日付のANFNEWSの記事:
https://anfenglish.com/features/what-is-happening-in-venezuela-33175
を読んでみて頂きたいのですが、その前に、典型的なマスコミ報道でニュースの復習をしましょう。2019年2月5日付の[AFP=時事]と2月11日付の[AFP]の記事です:
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[AFP=時事] 南米ベネズエラの野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)氏が、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領への対決姿勢を強める中、同国の軍当局は、待ち望まれた人道支援物資が搬送されるのを前に、コロンビアとの国境に架かる橋を封鎖した。
 これに先立って野党が多数派を占める国会は、物資の搬入を阻止して「レッドライン(越えてはならない一線)」を踏み越えないよう、マドゥロ氏の権力基盤の大きな部分を占める軍に警告。ミゲル・ピサロ(Miguel Pizarro)議員は軍に対し、「レッドラインがあり、限度がある。薬や食料、医療用品がその限度だ」とのメッセージを送った。 先月23日に暫定大統領への就任を宣言したグアイド氏は、支援物資が届かなければ、最大で30万人が死に直面すると主張している。 これに対してマドゥロ大統領は、支援物資は米国が主導する侵略の前触れと述べ、「侵略する兵士は一人も入らせない」と述べた。ベネズエラへの軍事介入も排除しない米国は、グアイド氏を暫定大統領として真っ先に承認。中南米の十数か国が後に続いた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は5日夜の一般教書演説で、「われわれは気高く自由を追い求めるベネズエラの人々の側に立つ」と述べ、グアイド氏に対する米国の支持を改めて断言した。
[2月11日 AFP] ベネズエラ暫定大統領として約50か国が承認している野党指導者のフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長は10日、ベネズエラ軍が人道支援物資の搬入を阻止しているのは「人道に対する罪」だと厳しく批判した。
 ベネズエラでは先週、コロンビアとの国境に架かる橋を兵士らが封鎖。米国から送られた医薬品や食品が現地に到着したものの、コロンビア側の国境の町ククタ(Cucuta)に3日にわたって留め置かれている。
 ベネズエラ側では10日、数十人の医師らが支援物資の国境通過を求めて抗議デモを行った。参加した医師の一人は、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領はベネズエラの医療を「中世」の水準まで落としたと声を荒らげた。
 グアイド氏は首都カラカスで妻と1歳8か月の娘を連れて教会の日曜礼拝に参加した後、記者団に「この状況に責任がある者たちがいる。(マドゥロ)政権はそれが誰かを知っているはずだ」と強調。「兵士たちよ、これは人道に対する罪だ」と述べ、「ジェノサイド(民族虐殺)も同然だ」と批判した。
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 ここでも、Eric Zuesse の言う通り、米国の偽善はハイパーです。米国は前々から、ニコラス・マドゥロ政権を打倒するために、厳しい経済封鎖をベネズエラに課していて、そのため、国内では医薬品や食品の不足が深刻になり、かつてのイラクと同じく、多数の死者がすでに結果しているのです。
 さて、復習ができたので、クルドの報道機関ANFNEWSの記事に戻りましょう。まず始めのところに、
「いわゆる人道支援物資の護送団が到着したコロンビアとの国境で、民衆間の衝突が発生し、少なくとも2名死亡と報じられ、ベネズエラはコロンビアとの外交関係を断絶した。人道支援物資の額は2千万ドルとされるが、米国と英国はベネズエラの海外資産70億ドルをすでに凍結押収している」と書いてあります。続いて、マドゥロ大統領は、昨年5月、自由で民主的な選挙で67%の支持を獲得して合法的に選出された事実を強調した後、困ったことに、世界では、もし諸強国(the strong powers)がある国の選挙の結果を好ましくないと考えると、選挙のやり直しをしようと言い出す。「国民の自由意志とか選択を尊重する話は何処へやら」(So much for respecting the freedom and choice of people.)と書いてあります。この記事の最後の部分を書き写しますので、読んでください:
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But the point is, nobody has the right to violate the sovereignty of another state because it does not like its president (legitimately, freely and democratically elected) and nobody has the right to invade another state and tell the people of this state that in fact they have no right to decide freely how and by whom they want to be governed.
Nobody has the right to bring war and despair to a nation and its peoples because they don’t ‘comply’ with another order established and dictated somewhere else, on top of people’s heads and certainly not with people’s interests in mind.
Let’s not forget this.
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ロジャバ革命の使命感に燃えるクルド人たちが米国をどうみているのか?
この問いの明白な答えがここにあります。世界の数々の論者たちが「いつの日かクルド人は米国に見捨てられる」と言いますが、私は、反対に、米国がクルド人に見捨てられる日の到来を夢見ています。

藤永茂(2019年3月27日)
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シリアのクルド革命勢力とIS

2019-03-20 23:18:02 | 日記・エッセイ・コラム
 今、いわゆるイスラム國のテロ勢力の実態を、自らの血を多量に流す大きな犠牲を払いながら、もっとも明確に見据えているのはシリアのクルド人たちでしょう。世界のマスコミによる報道は勿論、ネット上にみられるISに関する情報はほとんどすべてが、本質的に、大きな虚偽であると考えられます。私のような市井の一老人がほぼネットだけに頼って探り当てる「真実らしきもの」に気のつかない専門家がいる筈がありませんから、彼らは何らかの理由で、我々に真実を伝えることをしないのだと結論せざるを得ません。
 真実の「尻尾(しっぽ)」はどんな所でみつかるか? 例えば、次の記事です:
https://anfenglish.com/features/daesh-prisoners-exist-they-are-people-and-a-solution-is-needed-33555
これはANFNEWSというロジャバ革命系のウェブサイトで、記事の見出しは「DAESH の捕虜たちは存在し、彼らは人間たちであり、問題の解決が必要だ」となっています。記事の日付は2019年3月13日。DAESHとは「イスラム国」のアラビヤ語での略称です。シリアの北東部、ユーフラテス河の東側の三角形の地帯のほぼ全域は、米国に支持されたSDF(シリア民主軍)によって占領支配されていて、その行政母体は「シリア北東部民主的自治行政機構 (
Democratic Autonomous Administration of Northern and Eastern Syria) です。米国が言うところのISテロ勢力に対する戦いをもっぱら進めてきたのはクルド人兵士が主力であるSDFで、シリア北東部での IS殲滅作戦は、ほんの僅かの残存勢力を残すだけで、事実上完了したと2月末に発表されました。
 上の記事によると、自治行政当局は、その支配地域の中の3箇所の難民キャンプ内にDAESHの兵士達の妻と子供達を多数収容していて、その総数は1万人を超えています。ロジャバ革命を推進するクルド人が担当する行政当局は、「現在、我々には、ダイッシュの兵士達の家族達の安全を保証し、日々の生活の必要を満たし、彼らを教育し、社会復帰させるだけの算段資力の持ち合わせがない」と訴え、「必要な対策を取らなければ、これらの子供達は将来またテロリストになるだろう」と警告しています。これこそ人道問題です。
 ISのテロリストがどのようにして生まれてきたのか、この問題は別に論じなければなりませんが、今ここで注目したいのは、この記事の中に出ている真実の「尻尾」です。それはISの兵士達を、事もなげに、DAESH mercenaries と呼んでいる事です。mercenary とは「傭兵、外国の軍隊に金で雇われた兵士」を意味します。
 クルド人達は、自ら大量の血を流して、残忍非道なIS軍と戦ってきました。戦死者は数千人にのぼると思われます。DAESH mercenaries の側の戦死者数は明らかにそれを上回ります。しかも、ダイッシュの兵士達を傭兵と呼ぶSDFも、言うなれば、米国の傭兵です。さらに、米国は、ダイッシュの残存部隊や一旦SDFに投降して捕虜になったDAESH mercenaries を米軍の輸送手段を使って、他の地域に移動させています。その言語道断の事実をシリアのクルド人たちは、深い痛みと怒りをおぼえながら、凝視しているのです。ISが米国の傭兵であり、同時にまたトルコの傭兵でもあるという現実を抑えない限り、シリア戦争の本質は見えてきません。次の記事も読んでください:
https://anfenglish.com/features/turkey-transferred-numerous-people-from-turkic-countries-to-syria-33651

藤永茂(2019年3月20日)
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岩波書店

2019-03-12 22:29:16 | 日記・エッセイ・コラム
 今から18年前の2001年3月、私は、『化学や物理のためのやさしい群論入門』(成田進さんと共著)という本を岩波書店から出版してもらいました。その本の末尾の「おわりに」の中で、「本書でカバーできなかった多くの事柄については、インターネットのホームページから読み取っていただくことができます」として いくつかの事柄をあげ、さらに加えて、「第2章のガロアの話の続きや群論的にも大変面白い分子サッカーボーリン(C60)のこと、対称性の破れ(broken symmetry)の話なども取り上げて、インタラクティブに本書のホームページの充実を続けるつもりです」と約束してしまいました。
 ところが、上に掲げた事項の良い解説を書くことの本質的な困難さに加えて、私の生来の怠け心が頭をもたげて、ホームページの充実がのびのびになり続け、何とか長年の約束を果たしたのは、ほんの数日前のこと、20年に近い年月が流れてしまいました。しかし、この恥ずべき私事を敢えてブログの記事として取り上げるのは、私のお詫びというよりも、この長い年月の間、私を勉励し続けてくださった岩波の編集者の職業的責任感に感服したからです。
 この拙著は出版の年も古く、売り上げも僅少になってしまっているようですし、この第9刷が打ち止めでしょう。それにも関わらず、多分にいい加減なところのある著者が、著者としての責任を果してから、心安らかに、最後の旅路につけるように力添えをしてくれたのです。これはまた編集者としての自らの責任も見事に果たし終えたということでもありましょう。岩波の出版物に彌永昌吉著『数学者の20世紀』があります。その「はじめに」を読むと、私を励まし続けた編集者のお父様も岩波の編集者で、彌永昌吉先生の著作は親子二代にわたって編集の仕事が続けられた成果であることがわかります。編集者としての責任感も親から子に受け継がれたものに違いありません。
 岩波書店発行の月刊誌『科学』も瞠目すべき科学雑誌です。私見ですが、一般向きの月刊科学雑誌として、これほど優れた内容のものは、世界のどこを探しても見つからないのではありますまいか。この『科学』についても、普通には考えられないような経験を私は持っています。実は、少なくとも過去20年ほどの間、私は『科学』を無料で読んでいるのです。岩波書店から毎月タダで送られてくるからです。健忘症になって、なぜこんなことになったのか、よく憶えていませんが、その理由は、昔一度、私の文章が『科学』の「巻頭エッセイ」になったからだったように思います。つまり「巻頭エッセイ」の筆者になった者には、それから一生の間、『科学』が寄贈される、ということです。こんな(書店のやることとして)馬鹿げた話があるでしょうか。結構硬い内容の雑誌の売れ行きが上乗である筈がありません。勿論、頭がボケかけて『科学』の記事が十分読みこなせなくなった私などは寄贈の辞退を申し出るべきでしょうが、図書館に行くのも辛くなった老いの身には宅配は誠にありがたく、つい辞退をためらってしまいます。
 雑誌『科学』を含めて、時事問題についての発言を含む多数の出版物を発行している書店として、その経営には、思想的にも、あれこれ厄介な問題があることでしょう。「良心的」という言葉はもう古語に属するかもしれませんが、私は、古風なまでに良心的な編集者たちに支えられているに違いない岩波書店という本屋さんを貴重な存在として称揚したいと思い、些細な私事を敢えて報告した次第です。

藤永茂(2019年3月12日)
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ベネズエラとシリア

2019-03-11 21:52:33 | 日記・エッセイ・コラム
 気管支炎に続いて肺炎を患って臥せっていましたが、その間に、ベネズエラがひどいことになり、シリアの混迷も深まるばかりの有様です。米国、英国、カナダというアングロサクソン國を一体とする植民地主義的世界支配の根の恐るべき深さを痛感せざるを得ません。あらゆる卑劣な策を弄してベネズエラのマドゥロ大統領の打倒を目指す米国、政府と報道機関(BBC)を総動員して米国に協力する英国、今や全く米国政府の走狗と成り果てたカナダのトゥルードウ首相。
 この所、何も書けていない私を助けるようにして、海坊主さんが又コメントを寄せて下さいました。場所が1年以上前の2018年1月18日付けの記事『ベネズエラはどうなっているか』なので、ここに転載します:
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ベネズエラは困難に直面している。が、真実を知る人たちは増えている (海坊主)  2019-03-09 14:20:05

 久々にコメントします。ベネズエラについては、私がコメントを残してきた頃から一層雲行きが怪しくなって居ます。大きな危機が迫っていると感じます。

 でも、不謹慎ながら、ある意味で私は嬉しく思っているのです。多くの人たちが真実に気づきつつあることを。次の合州国大統領選に再び出馬しようとする、あの恥知らずなバーニー・サンダース氏の発言を知るたびに。ヒラリー・クリントン氏の二番煎じであることも恥じずに、マドゥロ大統領の運命を故カダフィに重ね合わせようとするマルコ・ルビオ氏の信じられない言動を知るたびに。ベネズエラ政府から正式な人道支援が要請されている国連の煮え切らない態度に、つまりこの世界のその態度に。

 ベネズエラに対する恫喝的言動と、僭主を担ぎ上げて正当な国家指導者とすげ替えようというアメリカの支配者層の暗躍が白日のもとに晒されて居ます。その代わりに私たちの眼に映るのは、故チャベスに対するベネズエラ国民の変わらない大きな愛と、マドゥロ大統領を支持し続け彼の政権の元に結束を強める貧しき庶民たち、そしてそれの政権を支持する暴力装置としての軍隊と警察隊。さらにはインド、中国、キューバ、トルコ、そしてロシアなどの友好諸国からの絶え間ない食料・医療品支援。

 そう、確かに世界は二分されています。いや、もしかしたら、それ以上に分断されているかも知れません。

 西側社会が垂れ流す、好まれざる標的に対する悪魔的な言説。そして反反戦左翼な知識人、つまり知性主義に縛られた彼らのR2P的理想論。一方で知性主義に属さない市井で、無名で、知性ある反知性主義な人々は確実に存在します。彼らは知性主義的知識人の言説に違和感を抱き、それを発見・発信し反論を続けて居ます。これは左翼陣営における「知性主義」対「反知性主義」の闘いなのかも知れません。

 前に私はノーム・チョムスキー氏について否定的なコメントをしました。以前の私は彼を模範的な左翼知識人として尊敬していました。今でも敬意は抱いて居ます。反知性主義の立場に立つ知識人だったからです。彼は言語学者としての名声を持ちながら、自らの専門外である政治問題に「素人」「門外漢」とレッテルを貼られることを恐れず、自らが正しいと思うことを強く主張していたからです。

 最近は、その言説に疑問を持つことが多くなりました。理由は簡単には説明出来ません、JFK暗殺問題とベトナム戦争に対する彼のポジションが私にはまだ分からないからです。ただ彼ほどの名声を得てしまうと周囲から権威化されてしまうという弊害はあると思います。つまりチョムスキー氏を中心とした白い巨塔(知性主義のヒエラルキー的なもの)が出来ると思うのです。

 そしてメインストリームに属さない国内の報道人・知識人の言動も、私たち反知性主義の人々の目に晒されつつあります。

 ベネズエラの問題が日本でも議論されている。ただそのことを知るだけでも、私は嬉しく思うのです。
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 米国の「人道支援」政策は、口にするのもおぞましい陰険、狡猾、残忍な外国侵略政策です。この毒牙の犠牲となった国々は、ユーゴスラビア、イラク、リビアと並びます。ユーゴスラビアで米欧が強行した悪行は、おそらく多くの人々の意識にないと思います。近日中にぜひ取り上げたいと思っています。シリアは、今の所、アサド政権のもとで、襲いかかる巨悪に何とか抵抗を続けていますが、以前から、シリアでは、いわゆるジェネリック医薬品の自国内生産に力を入れる政策を取ってきました。イラク戦争では、米国の貿易封鎖による医薬品の欠乏で50万人のイラクの子供達が殺された話は有名ですが、同じ米国の制裁を、シリアは賢明にかいくぐっているようです。しかし、その備えのなかったベネズエラでは、イラクと同じ惨劇が、現在、繰り返されています。ごく最近のベネズエラでの停電による病院の機能麻痺も、米国が外から強行している虐殺行為です。米欧の残忍性には限りがありません。

藤永茂(2019年3月11日)
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